20話 If my wishes can be true
作者 REN’sJackson
ー
ここは上空33000
地上から約10000m付近
ツバキ、ジジ、リナリア
チョウランが乗っている
少し離れた所にラナンキュラス、アキレイが
乗っている
ジジ達がカードゲームをしている一方
突如、現れた謎の
ラナンキュラス達は襲われていた。
ーー10分前ーー
リカブ
「ギッヒッヒ、、隊長一人に副官三人、、
この狭い機内では
なんたる完璧な
ワシの力で地獄に落として差し上げるかのぉ。
地獄へ落ちるがいい、、
リカブはあらかじめ
起動し
その数は52体。リカブが操れる最高人数であった。
するとバチバチッと
離れた所から聞こえた。
アキレイ
「先に行って、、るぞ!!
ってラナン!!!!
話してる途中で
ラナンキュラス
「ん?何か言ってたのかい?」
((来おったか、、))
『
小声で詠唱すると
リカブの身体と
薄れていった。
((アレは、、アキレイ、、アキレイ!!
運が良いのぉ!!運が良いのぉ!!
して、、、、情報とは違うが、、好機!!
見ておれ、、若造めが!!!
んーーーとそしてそしてぇ、、
アレは、、ラ、ラナンキュラスじゃと!?
ギッヒッヒギッヒッヒ!!!!
ラナンキュラス!!!!!
会いたかったぞ!!!
ラナンキュラス!!!
ラナンキュラス!!!!!!
神の
ギッヒッヒギッヒッヒ))
リカブは興奮を抑えきれず
声にならない声で悶えていた。
((我が神に
ラナンキュラス!!
そして、、副官はどこじゃ、、、))
リカブは目を
そっと近くにいる
『
すると映像の様にまぶたの裏側に
((メグ、カレン、エマ、ルー、アナ、サシャ
ロビン、ナヲミ、アイサ、イランドラ
マカーシャ、ツィン、フルレ、カーナ、サラ
ハーバー、ユフィ、エリカ、クリステン、ララ
タンタン、シオーナ、アビー、リリカルノ、ムゥ
イリオン、コンコ、シシィ、メザラ、タバサ
タグレナ、キャサリン、ニーナ、エレン、ナナ
アーヤン、ペペ、チュニアナ、ケイト、ゾラ
キャロル、イオ、セシーナ、ジオン、ジーナ
オース、ダミエ、ココ、シャロン、ブリトニー
マリナ、ローザ、、
どこにも居ないのは、、何故じゃ、、))
アキレイ
「じゃぁ、離陸するぞラナン。」
ラナンキュラス
「ぁあ。いいんだね?」
アキレイ
「構わん。」
ラナンキュラス
「あんまり時間が無いから行こうか。」
アキレイ
「そうだな。」
((離陸しおった!!
副官も連れずに行くのじゃな、、))
ラナンキュラス
「フフッ。バカンスとか笑っちゃうよ。」
アキレイ
「そうだな。もっとマシなのは無かったのか。」
((バカンスじゃとーー!?!?
こやつらバカンスに行くのか!!
この非常事態に!?!?))
ラナンキュラス
「バカンスか、、学生時代もさぁ
バカンス行きたくても時間なくてさ
面倒だからバカンス持ってきたりしたよね!」
((バカンス持ってきたじゃとー!?!?
どう意味なんじゃ!!!))
アキレイ
「アレは南国を味わおうってなって
砂浜とビーチを校内に運んだんだ。」
((どんな学生生活なんじゃ!!))
ラナンキュラス
「誰の案だっけ??」
アキレイ
「ジジだ。
リナリアが怒っていたな。」
ラナンキュラス
「そうだったね!
あの頃のジジはぶっ飛んでたよねー」
アキレイ
「ラナン、、それはお前もだろ」
ラナンキュラス
「僕は普通だったよ?
君たちがおかしかったんだよ。」
アキレイ
「何を言う。
お前だって派手に行こうって言って
花火を一万発用意したじゃないか。」
ラナンキュラス
「ぁあ!!そうそう!!懐かしいね。
アキレイんとこの戦艦で運んだんだよね?
お父さんに怒られなかった?」
アキレイ
「俺の金だ。怒られやしないさ。」
ラナンキュラス
「まぁ、そこまで高くなかったよね。」
((嘘じゃ!!!絶対嘘じゃ!!))
ラナンキュラス
「確かそのあとツバキが雪見たいって言い出して
ツバキが雪を空輸して買ってきて
降らせたよね?
南国に降る雪は綺麗だったよ。本当。」
((なんて、、めちゃくちゃなんじゃ!!
金をなんだと思っとるんじゃこのクソガキ共!!
はした金みたいな言い方しおって!!))
アキレイ
「ぁあ。ライトアップもされて
花火に照らされた雪は綺麗だった。」
ラナンキュラス
「あの頃は楽しかったなぁ、、
ルビウスと僕たち5人でよく遊んだね、、」
アキレイ
「よせ、ラナン、、」
ラナンキュラス
「昔が懐かしいよ、、」
アキレイは夜空を眺めながら
懐かしむ様に想いにふけっていた。
しかし、ラナンキュラスは
悲しそうな顔をしていた。
「アイビー、、」
アキレイ
「ラナン、、、」
ラナンキュラス
「ん?どうしたの?」
アキレイ
「あの日に戻りたいか?」
ラナンキュラス
「もしも願いが一つだけ叶うなら
僕は、、あの日に帰りたい。」
アキレイ
「、、、ぁあそうだな。
俺も過去に戻れるなら
戻りたいと思う時がある。」
ラナンキュラス
「フフっ。アキレイでも思うんだね。」
アキレイ
「思うさ。無力な自分にな。」
ラナンキュラス
「あの少年のことか、、そうだね。
僕も彼女の姿がもう一度見られるなら
全てを投げ出しても構わない。」
アキレイ
「過去にあまり
アイビーはそれを望んでいない。」
ラナンキュラス
「ぁあ。もちろんさ。
ただ、、、彼女の墓前に行くと思うんだ。
あの時、間に合っていれば。ってね。」
アキレイ
「それはお前だけの責任じゃ無い。」
ラナンキュラス
「彼女の優しさは僕の宝物だった。」
アキレイ
「まさか、、ラナン、、お前の目的は、、」
ラナンキュラス
「さっ。お喋りが過ぎたね!!」
((気になるぅぅぅう!!
気になるんじゃぁぁあ!!))
離陸してから五分
すでに上空10000mに
未だにリカブは隠れたままだった。
その理由は
息を潜め音を立てぬ様にしていても
ラナンキュラスやアキレイと
たまたま目が何度か合っている様な
気がしていたからだ。
((また、目が合った、、しかし遠く見ているのぉ。))
ラナンキュラス
「どうしたんだい?アキレイ?
空ばかり眺めて」
((流石に、、バレてはいないかのぉ、、
バレて、、な、、い、、
バレておらぬ!!!!))
アキレイ
「ぁあ。この国の空は綺麗だな」
((ギッヒッヒ、、さすがワシ!!!
全然。気づかれぬ!!))
ラナンキュラス
「そうだね。夜空になると
この国はまた違った顔になる。
それにアキレイのお陰で
民間人も空を飛べる様になったからね。
素晴らしい事をしたよアキレイは。」
((
頂いたあの日から
持っていかれてしもうたが
ワシは元々、
瞑想という瞑想を繰り返し
この
アキレイ
「ぁあ。そうだな。」
ラナンキュラス
「にしても、深刻すぎやしないかい?
その顔つき」
((完璧じゃろう?完璧なるワシの
アキレイ
「いや、、
見知らぬ整備士達がこちらを見ていた。」
((ま、、まさか!!
バレていた!??あり得ぬ!!
ワシの変装は完璧!!!!))
ラナンキュラス
「見知らぬって
アキレイの所の社員か隊士だろ?」
((ナイスじゃ!!ラナンキュラス!!))
アキレイ
「ぁあ。そうあってほしいが、、」
((そうあれ!!!))
ラナンキュラス
「そうじゃなかったらどうする?」
((ギッヒッヒ!!
今もなおバレておらぬワシが
気付かれる訳がなかろうが!!!!))
アキレイ
「どうしてやるかラナンキュラス」
((何がどうしてやるかだ!!
生意気なクソガキ共めが!!!!
ワシの
さぁ!!見破れるかのぉ!!!
ラナンキュラス
「こうするね。アキレイ」
「アギャギャギャ!!!」
ラナンキュラスの雷撃が
リカブの身体に直撃し
思わず叫び声を上げてしまった。
((バババババ、バレた!?、、なんじゃ、、
雷、、撃、、、じゃ、、と、、
しまった!!!
解除し忘れてしもうた!!
共有してしまうと
ダメージも共有してしまう!!
おのれ、、
ワシの前にいたエマの
解かれてしまった!!!))
ラナンキュラス
「これは、、、、」
アキレイ
「
((潜入するのに隊服をきさせただけじゃ!!
まずい、、可愛い可愛いエマが黒コゲに!!
それに
まさか、、解放したのか!!
いや、見ておらぬ!!
違うな、、その前に少し離れねば!!!))
ラナンキュラス
「で?どうするアキレイ」
リカブは震えを抑えながら
足音を立てずにゆっくりと移動した。
((エマ、、後でおうちに帰ろう。
よし、、ここならバレまい、、
今ここで殺しーー))
アキレイ
「ぁあ!!こっちもだ!!」
「アチャチャチャチャ!!」
((おのれ!!!次は炎じゃと!?!?
こんなに力を使えるのか!!!
それに、ワシの
おのれ、、許さぬ!!!
リカブは
ラナンキュラス達に襲いかかった。
しかし、いとも簡単に
倒されてしまった。
((可愛い子ら、、全員、やられてしもうた、、
許さぬ許さぬ!!!!戻れ!!
怒りに震えるリカブの背中から
黒い霧が次々と吹き出すと
ーーそして現在ーー
リカブ
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
リカブ
『『
機内を覆う黒い霧の向こうに
六つの人影が見えた。
ラナンキュラス
「まさか、、、
機内にいたのか、、、、」
アキレイ
「信じられん。
我が国に潜入していたとは!!!!
いつからだ!!!」
ラナンキュラス
「アキレイ、、これは大問題だ。
簡単に侵入を許してしまったというのかっ」
リカブ
「ギッヒッヒ、、、ワシにかかれば
潜入など
そして、褒めてやろう
私の
見抜いーー」
ラナンキュラス
「やはり、誰かと繋がっているのか、、」
リカブ
「そ、そして、褒めてやろう
私の
見抜いーー」
アキレイ
「間違い無かったな。
ここで、尋問するしかあるまい」
リカブ
「ほ、褒めてやろう
私の
見抜いーー」
ラナンキュラス
「どうする?アキレイーー」
「キケェ!!!!!!!」
ラナンキュラス
「一体さっきからなんだい?おじいさん。」
アキレイ
「貴様の言うことに
いちいち聞く耳を持っていられるか。」
ラナンキュラス
「ダメだよ。アキレイ。
年配の話しは聞くものだ。」
リカブ
「バカにしおって!!!
クソガキがぁ!!!!!
我が最強最愛の妻達よ!!!
ポピー!!クララ!!シネラ!!
シュンラン!!ミモザ!!!
ラナンキュラス
「来るよ!アキレイ!!」
アキレイ
「
ラナンキュラス
「フフッ僕を誰だと思ってんの?
三歩下がってアキレイ!!」
アキレイ
「了解!!」
ラナンキュラス
『
無数の鉄の刺が大きく広がり
リカブ
「当たらぬわ!!」
リカブは指をグイッと動かすと
華麗に
ラナンキュラス
「だろうね。」
『
鉄の刺に
すると一気に放電した。
リカブ
「何!?動かない!!!止められた!?
下級
しかも
ラナンキュラス
『
ラナンキュラスの手のひらから
五本の縄が飛び出し
五体の
ラナンキュラス
「時間は稼いだ!!
行けるかい?アキレイ!!」
アキレイ
「ぁあ!!」
『
ラナンキュラス
『
アキレイ
『
ラナンキュラス
『
リカブ
「な、、なんじゃこれは!!!!」
リカブ
「一体なにが、、眩しい!!光が!!!
光で見えぬ!!!!!」
アキレイとラナンキュラスが
ほぼ同時に叫ぶと
アキレイの身体が光り
ラナンキュラスも身体が光り
身体中から
うっすらと鎧を
ラナンキュラスとアキレイの身体を覆っていた。
リカブ
「、、知らぬ、、知らぬ
"
本来、
その力を数倍に引き出す事ができる
解放の余波で周りの建物などを巻き込んでしまうが
その心配も恐れもない。
いわゆる擬似解放に近い状態である。
ただし、その擬似解放時間は約三分間
そして、一日一度が限度である。
アキレイ
「これで暴れられる。」
ラナンキュラス
「と言っても、、やりすぎ注意だよ。」
アキレイ
「当たり前だ!!!!」
リカブ
「ポピー!!!我が盾となれ!!
シネラ!!我が
シネラァァア!!!!
クララ!!!!!!」
ラナンキュラス
「遅い」
ラナンキュラスはすでに
シネラとクララを壊していた。
リカブ
「おのれ!!!!ラナンキューー
やめロォォォオ!!!
シュンラン!!!!!
ミモザァァア!!!ー」
アキレイ
「いちいち名前を付けるところに腹が立つ。」
シュンランもミモザも
アキレイに壊されていた。
アキレイ
「さぁて。
ポピーだっけか?じいさん?」
ラナンキュラス
「女の子の人形に名前付けて
戦わせるなんて。悪趣味だね。」
リカブ
「最愛の妻が、、、4人も、、、」
ラナンキュラス
「そう落ち込まないでよ。
後、47体いるんだろ????」
アキレイ
「どうだろうな。
手応えがさっきよりは有ったのは確かだ。」
ラナンキュラス
「まさか、、この5体はさっきの大勢の融合体?
嘘だろ?そんな燃費悪い武器が
それ、、本物?」
リカブ
「、、本物、、だと?
本物に決まっておろうが!!!!!!
ポピー!!!!!!
墜落してもかまわん!!!
出力最大!!!!!!!!」
リカブ
『
ポピーの口が30センチほど大きく開くと
細い衝撃波が放たれた。
ラナンキュラス
「アキレイ」
アキレイ
「任せろ」
アキレイはその衝撃波を片手で打ち消した。
リカブ
「そ、、そんな、、嘘じゃぁ!!
嘘じゃあ!!!そんなの嘘じゃあ!!!」
アキレイ
「黙ってろ。」
アキレイはポピーの頭を砕いた。
アキレイ
「ォォオ!!」
リカブ
「ポピイイイ!!!!」
ガシャンと音をたてて
ポピーは崩れた。
リカブ
「神までも殺し!!!
我が妻たちも殺し!!!
呪われろ!!!呪われろ!!」
ラナンキュラス
「何を言ってるんだい?」
アキレイ
「ボケたのか?」
リカブ
「絶対に許すものーーアギャギャギャ」
ラナンキュラスは
リカブを
リカブ
「屈する、、もの、、か、、、
まだワシに、、は、、
他の妻がいーーアギャギャギャ」
ラナンキュラス
「耐久性、能力、素質、実力、、
どれを見てもこれって。」
アキレイ
「雑魚だな。」
リカブ
「ワシ、、が、、雑魚じゃ、、と?」
ラナンキュラス
「うん。」
リカブ
「ならば見るがいい!!
ワシのーーアギャギャギャ
もう!!もうやめてぇ!!
アギャァァァアアギャギャギャ」
ラナンキュラス
「分かってるのかい?敵の将の前に
現れるって事は、、」
リカブ
「あ、、アガッ、、
や、、やめて、、くれ、、」
ラナンキュラス
「死ぬってことだ。」
リカブ
「ヒィ!!!!!!」
『
アキレイ
「馬鹿なのか?貴様の
バレバレだ」
((逃げる!!!逃げ切って見せる!!))
アキレイ
「この空のどこへ逃げる。」
リカブ
「アヂィァア!!!!!!」
リカブは炎に包まれ転げ回った。
アキレイ
「この程度の炎で死ぬわけがない」
ラナンキュラス
「全ての質問に答えたら命は助けてあげるよ。
ね?アキレイ」
アキレイ
「そうだな」
熱さのあまり
未だに転げ回るリカブの炎を
アキレイは吸い取った。
リカブ
「ほ、本当か??
助けてくれるんじゃな!!!!」
ラナンキュラス
「もちろんさ。」
アキレイ
「で?
どこからきた。」
リカブ
「ラ、ラミオラス帝国じゃ」
ラナンキュラス
「どうやって侵入した。」
リカブ
「帝国本部の解除コードを知っていたのじゃ」
アキレイ
「誰に聞いた。」
リカブ
「ゲ、、ゲイジュじゃ、、」
ラナンキュラス
「ゲイジュだと?
それはいつだ?」
リカブ
「随分前じゃ、、」
アキレイ
「ゲイジュなら知ってるだろう。」
ラナンキュラス
「そうだね。まだ死ぬ前だ。
誰の命令で来た。」
リカブ
「ワシは、、神の命令で来たんじゃ
抹殺が任務じゃった。」
アキレイ
「嘘をつくな!!!!!
貴様如きが抹殺出来ると思うのか!!」
リカブ
「ほ、、本当じゃ!!!!
ワシは強いのじゃ!!!!!」
ラナンキュラス
「芯は強いよね。」
アキレイ
「ぁあ。そうだな。
それで神とは誰だ?」
リカブ
「ギッヒッヒ!!!
神、、神!!!!!!!
ワシの愛しい神の名を聞きたいのかぁ!!」
アキレイ
「早く答えろ。
燃やすぞ。」
リカブ
「ヒッヒィ!!!
神は、、ペチュニア ちゃまじゃ!!
ぁあ愛おしい!!!愛おしい!!!」
ラナンキュラス
「ペチュニア だって??
君の部隊名は
リカブ
「そうじゃ。ペチュニア ちゃまと
サフィニアちゃまはワシの神じゃぁあ
ぁぁあレロレロしたいのぉ!!」
ラナンキュラス
「気色悪いな。知ってるかい?
サフィニアは僕が殺したんだ。」
するとリカブの目つきが変わった。
リカブ
「サフィニアちゃまのカタキィイ
ラナンキュラス!!!ラナンキュラス!!」
アキレイ
「分かってねーみたいだな。
俺らに殺されるか殺されないかって立場なのを」
ラナンキュラス
「サフィニアを神と崇めてるのかい?
大変な信徒だね。それで?目的は?」
リカブ
「ギッヒッヒヒッヒ」
アキレイ
「何がおかしい?」
ラナンキュラス
「どうやら死にたいみたいだ。」
アキレイ
「目的はなんだ!!!」
リカブは笑いながら答えた。
リカブ
「目的じゃと?
とっくに達成されたわ!!!!!
ギッヒッヒギッヒッヒギッヒッヒ」
アキレイ
「なん、、だと!!」
ラナンキュラス
「まさか、、アキレイ!!!
外を見て!!!!!!!」
アキレイ
「ここは、、
ラミオラス帝国じゃあないか!!」
ラナンキュラス
「まずい!!!
ラミオラス帝国の
攻撃されてる!!!!!!」
アキレイは通信機器で
リナリアに通信を試みた。
アキレイ
「クソ!!!出ない!!!」
リカブ
「ギッヒッヒ!!!!
目的じゃった!!!!
ギッヒッヒギッヒッヒ!!、」
アキレイ
「貴様ァァア!!!!」
ラナンキュラス
「アキレイ!!」
ラナンキュラスは雷速で
コックピットへと走って戻ってきた。
そして徐々に
ラナンキュラス
「進路が変えられてる!!!
アキレイ!!!まずい!!!!
僕らも包囲されてる!!!それに、、
見て!!!!
アキレイ
「なんだ!?ラナン!!」
ラナンキュラス
「墜落した」
アキレイ
「リナリアァァア!!!!!!」
リカブ
「ギッヒッヒギッーーーーーー」
リカブのクビが突然ねじれ、空を舞った
リカブ
「アッ」
ー
おまけ
数年前
雲一つない空に
凍えるような風が吹き荒れていた。
ここは世界地図の北に位置する
ラミオラス帝国にあるジオザ海峡
そして
大きく知れ渡る戦いにラナンキュラス率いる
ラミオラス帝国 海王水軍"トリトン"の
巨大戦艦
数十船の
ラナンキュラス
「何故逃げた先にこんなにも伏兵が、、
まさか、、追い込まれたのか、、
それに、、何故ここにお前がいるんだ!!」
ラナンキュラスは手に汗を握り締めながら
目線の先にいる男を睨んでいた。
ラナンキュラス
「海王水軍
男はパイプを吸いながら
余裕のある顔つきでニッと笑っていた。
ジギタリアス
「クックック、、
風と潮の流れを読めなかったお前さんが悪いって話だ。ボウズ。
だがまぁしかし、やるじゃあねーか。
他の隊士は逃したんだろ?
そして
それで?ツバキってボウズは
相手してくれないわけだ。」
ラナンキュラス
「フフッ、、応援要請で駆け付けてくれたんだ。
ツバキの任務は終わりだよ。」
ジギタリアス
「ツバキの
大半を
で、なんで一緒に逃げなかった?」
ラナンキュラス
「ふざけた事を言うんだね。
逃げるわけないだろ。
彼女を離せ!!!!!!」
ジギタリアスの腕の中には血まみれの
アイビー
「ラナ、、キュ、、ス、、」
ジギタリアス
「うちの船は長旅でな。
女がいてくれると息抜きになる。」
ラナンキュラス
「彼女を離せ。」
アイビー
「逃げ、、て、、、」
ジギタリアス
「泣かせるねぇ。
うちの船に潜入したのは褒めてやる。
だがお嬢ちゃん。
俺がいる船とは分からなかったみたいだな。
それに、これは
俺に気付かれない様に徐々に治癒を施してやがる。
見たところ、、、
神経を鈍らせて痛みを緩和
細胞分裂をうながして治癒を
しかも一度発動させれば
治癒が終わるまで解けねぇってやつだ。
中々の人材。だけどもっと上手くやんな。
バレてねぇと思ってんのか?嬢ちゃんよぉ」
アイビー
「グッ、、逃げて、、、お願い、、」
ラナンキュラスの目が徐々に黒く滲んでいく
とてつもない
ラナンキュラス
「アイビーを、、よくも、、、殺す!!」
ラナンキュラスはそう叫ぶと
男を睨みつけた。
すると男はパイプふかし
大きく息を吐くと
ゆっくりと口を開いた。
ジギタリアス
「若い。
それ故に
もう、チェックメイトだってのに。
俺がいる時点でゲームは詰みだぜ。ボウズ。
伏兵にも追い込まれたことにも気付かねえ。
初めっからこの賭けもらってんだよ。
周りを見な。この数に一人で戦うってのかい?」
ラナンキュラス
「数なんて元より関係ない。
彼女を離さないなら、、、
腕ごと置いていってもらおうか。」
ラナンキュラスはそういうと
ゆっくりと
すると空は曇り
風が吹き荒れると雨が降り始め
次々と周りの海に
ラナンキュラス
『『
そして
『『
ジギタリアス
「天候をも支配する
まだ青くさいわ。」
ラナンキュラス
「黙れ」
すると
ラナンキュラス
『
ゴーンッと壮絶な音と
ラナンキュラスの身体に落とされた。
するとラナンキュラスは一瞬で
ジギタリアスの真後ろに回わり
ラナンキュラス
『
ジギタリアスは
見向きもせずにサラッと避け距離を取った。
ジギタリアス
「感電したらどうすんだ?
大切なお姫様がよ。」
ラナンキュラス
「
ジギタリアス
「そうかい。
じゃぁこっちもやるとするか」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますー
ジギタリアス
『
ジギタリアスの背中から
次々と巨大な鎖と
その内、4本の鎖は一つ一つが
人の顔ほどの大きさがあり
ジギタリアス
「ヨッと、、、オラァ!!」
ジギタリアスは巨大な鎖と
勢いは凄まじくジャラジャラと轟音をたてながら
"戦艦
ジギタリアス
「フンッ!!!」
ラナンキュラス
「なんだ、、これは!!」
ジギタリアスは刺さった鎖を力一杯引くと
"戦艦
ラナンキュラスの所まで投げた。
ラナンキュラス
「戦艦さえ投げ飛ばす怪力、、」
ジギタリアス
「ボウズ。こっちだ。」
ラナンキュラス
「何!?!?
こんなもの遅ーーー
何だと!!」
ジギタリアス
「ド派手にぶちかませば
手元は見えねーもんさ。」
ラナンキュラスはいつの間にか
細い鎖に繋がれていた。
そしてジギタリアスはラナンキュラスを
さらに遠くまで鎖に繋いだまま飛ばすと
味方の戦艦、船も同じように空中に投げ飛ばし
雨のように次々とラナンキュラスに落としていった。
ラナンキュラス
「グァァァア!!!!」
アイビー
「ラナンキュラス!!」
ジギタリアス
「こんなもんじゃねーよ。」
アイビー
「うそ、、、」
降り注ぐ戦艦や船の真上には
巨大な大地が浮かんでいた。
ラナンキュラス
「島、、だと、、!?
人間の力を超えてる、、
グッ、、グァァア!!!!」
アイビー
「やめてぇぇぇ!!!」
アイビーが周りを見渡すと
海峡の一部が削り取られていた。
ラナンキュラスに降り注ぐ。
轟音と共にラナンキュラスは海に沈んだ。
アイビー
「ラナンキュラス!!!!」
ジギタリアス
「仲良く死にな。」
アイビー
「ガッッ」
アイビーの腹部を
その先端は真っ直ぐラナンキュラスが
落ちていった所までグングンと伸びた。
同時に鎖が、ジャラジャラと
アイビーの腹部を通過していく。
アイビーは
叫び声を上げると
そのままラナンキュラスのいる海中まで
吹っ飛んだ。
アイビー
「アガゴゴゴガゴガゴゴゴカ」
鎖が通過するたびに内臓はかき回され
痛みで頭が白くなっていく。
そして海水が体内に一気に流れ込んでいった。
すると海中で光が微かに見える。
ラナンキュラス
「アイビー!!!!!!!」
アイビーは目を開けると
そこにはラナンキュラスがいた。
アイビー
「ラナン、、いいの、、」
ラナンキュラス
「しっかりするんだ!!」
ラナンキュラスの鎖は消えていたが
アイビーの腹部には
まだ巨大な鎖が貫通していた。
アイビー
「ラナーーー」
「楽にしてやる」
ジャラジャラジャラジャラと音がすると
鎖がジギタリアスに帰っていく。
その反動でアイビーも引き寄せられていった。
しかし、アイビーは声などあげなかった。
もはや痛みさえも感じていなかった。
ラナンキュラス
「やめろぉぉぉお!!
これ以上、、彼女を傷つけないでくれ!!」
ジギタリアス
「ガッハッハ!!
勝つことを諦め女を選ぶとは!!」
ジギタリアスは引き寄せたアイビーを
海に投げ捨てるとラナンキュラスは
傷だらけの身体で海へと飛び込んだ。
ラナンキュラス
「アイビー!!!!!」
ジギタリアス
「死体が欲しいのかボウズ
そんなにその部下が大事か?
っと、、、ロージアから
ジギタリアスはめんどくさそうに応答すると
何やら話していた。
そしてしばらくすると口を開いた。
ジギタリアス
「おい。ボウズ。
ちゃんと
野郎共!!!出港だ!!!」
ラナンキュラスは海中で
アイビーの
海から顔を出すと
ジギタリアスに向かって
喉から血が滲むほどに叫んだ。
ラナンキュラス
「僕が!!必ず!!!お前を!!!!
殺しに行く!!!
必ず!!殺しに行く!!!!
ジギタリアスゥゥウ!!!!!」
ーーそして時は
「アイビー、、」
アキレイ
「ラナン、、、」
ラナンキュラス
「ん?どうしたの?」
アキレイ
「あの日に戻りたいか?」
ラナンキュラス
「もしも願いが一つだけ叶うなら
僕は、あの日に帰りたい。」
完
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