20話 If my wishes can be true

作者 REN’sJackson



千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン3スリーIf my イフマイ wishesウィッシーズ canケン be trueビートゥルー



ここは上空33000ftフィート

地上から約10000m付近

ツバキ、ジジ、リナリア

チョウランが乗っている悶々雅・Aモモンガ・アーより

少し離れた所にラナンキュラス、アキレイが

乗っている亜那魂蛇Iアナコンダワンが飛行していた。

ジジ達がカードゲームをしている一方

亜那魂蛇Iアナコンダワンでは

突如、現れた謎の人形兵マイワイフ

ラナンキュラス達は襲われていた。



ーー10分前ーー

亜那魂蛇Iアナコンダワン機内にて



リカブ

「ギッヒッヒ、、隊長一人に副官三人、、

この狭い機内では剋刃ゴクハ

サヤの解放も出来ない、、

なんたる完璧な作戦オペレーション

ワシの力で地獄に落として差し上げるかのぉ。

地獄へ落ちるがいい、、千刃花センジンカ!!」



リカブはあらかじめ対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキ

起動し人形兵マイワイフ達を抜かり無く

亜那魂蛇Iアナコンダワンの機内に配置した。

その数は52体。リカブが操れる最高人数であった。

するとバチバチッと紫電シデンホトバシる音が

離れた所から聞こえた。


アキレイ

「先に行って、、るぞ!!

ってラナン!!!!

話してる途中で雷速移動ライソクイドウはやめろ!!」


ラナンキュラス

「ん?何か言ってたのかい?」


リカブ心の声

((来おったか、、))


リカブ小声で

剋刃ゴクハ 四十七シジュウナナ天遣曲法テンゲンキョクホウ



小声で詠唱すると

リカブの身体と人形兵マイワイフ達の姿が徐々に

薄れていった。


リカブ心の声

((アレは、、アキレイ、、アキレイ!!

六刃花隊ロクジンカタイ隊長!!

運が良いのぉ!!運が良いのぉ!!

して、、、、情報とは違うが、、好機!!

見ておれ、、若造めが!!!

んーーーとそしてそしてぇ、、

アレは、、ラ、ラナンキュラスじゃと!?

ギッヒッヒギッヒッヒ!!!!

ラナンキュラス!!!!!

会いたかったぞ!!!

ラナンキュラス!!!

ラナンキュラス!!!!!!

神の怨敵オンテキ!!!!

ギッヒッヒギッヒッヒ))



リカブは興奮を抑えきれず

声にならない声で悶えていた。


リカブ心の声

((我が神にヤイバを向けたアキレイと

ラナンキュラス!!

そして、、副官はどこじゃ、、、))



リカブは目をツム

そっと近くにいる人形兵マイワイフの胸に触れた。


リカブ小声で

見つめ愛分かち愛テッチヨーハート



すると映像の様にまぶたの裏側に

人形兵マイワイフの視界と精神を共有し始めた。


リカブ心の声

((メグ、カレン、エマ、ルー、アナ、サシャ

ロビン、ナヲミ、アイサ、イランドラ

マカーシャ、ツィン、フルレ、カーナ、サラ

ハーバー、ユフィ、エリカ、クリステン、ララ

タンタン、シオーナ、アビー、リリカルノ、ムゥ

イリオン、コンコ、シシィ、メザラ、タバサ

タグレナ、キャサリン、ニーナ、エレン、ナナ

アーヤン、ペペ、チュニアナ、ケイト、ゾラ

キャロル、イオ、セシーナ、ジオン、ジーナ

オース、ダミエ、ココ、シャロン、ブリトニー

マリナ、ローザ、、

どこにも居ないのは、、何故じゃ、、))


アキレイ

「じゃぁ、離陸するぞラナン。」


ラナンキュラス

「ぁあ。いいんだね?」


アキレイ

「構わん。」


ラナンキュラス

「あんまり時間が無いから行こうか。」


アキレイ

「そうだな。」


リカブ心の声

((離陸しおった!!

鞘花ショウカ2人のみか、、、

副官も連れずに行くのじゃな、、))


ラナンキュラス

「フフッ。バカンスとか笑っちゃうよ。」


アキレイ

「そうだな。もっとマシなのは無かったのか。」


リカブ心の声

((バカンスじゃとーー!?!?

こやつらバカンスに行くのか!!

この非常事態に!?!?))


ラナンキュラス

「バカンスか、、学生時代もさぁ

バカンス行きたくても時間なくてさ

面倒だからバカンス持ってきたりしたよね!」


リカブ心の声

((バカンス持ってきたじゃとー!?!?

どう意味なんじゃ!!!))


アキレイ

「アレは南国を味わおうってなって

砂浜とビーチを校内に運んだんだ。」


リカブ心の声

((どんな学生生活なんじゃ!!))


ラナンキュラス

「誰の案だっけ??」


アキレイ

「ジジだ。

リナリアが怒っていたな。」


ラナンキュラス

「そうだったね!

あの頃のジジはぶっ飛んでたよねー」


アキレイ

「ラナン、、それはお前もだろ」


ラナンキュラス

「僕は普通だったよ?

君たちがおかしかったんだよ。」


アキレイ

「何を言う。

お前だって派手に行こうって言って

花火を一万発用意したじゃないか。」


ラナンキュラス

「ぁあ!!そうそう!!懐かしいね。

アキレイんとこの戦艦で運んだんだよね?

お父さんに怒られなかった?」


アキレイ

「俺の金だ。怒られやしないさ。」


ラナンキュラス

「まぁ、そこまで高くなかったよね。」



リカブ心の声

((嘘じゃ!!!絶対嘘じゃ!!))


ラナンキュラス

「確かそのあとツバキが雪見たいって言い出して

ツバキが雪を空輸して買ってきて

降らせたよね?

南国に降る雪は綺麗だったよ。本当。」


リカブ心の声

((なんて、、めちゃくちゃなんじゃ!!

金をなんだと思っとるんじゃこのクソガキ共!!

はした金みたいな言い方しおって!!))


アキレイ

「ぁあ。ライトアップもされて

花火に照らされた雪は綺麗だった。」


ラナンキュラス

「あの頃は楽しかったなぁ、、

ルビウスと僕たち5人でよく遊んだね、、」


アキレイ

「よせ、ラナン、、」


ラナンキュラス

「昔が懐かしいよ、、」



アキレイは夜空を眺めながら

懐かしむ様に想いにふけっていた。

しかし、ラナンキュラスは

悲しそうな顔をしていた。


ラナンキュラス小声

「アイビー、、」


アキレイ

「ラナン、、、」


ラナンキュラス

「ん?どうしたの?」


アキレイ

「あの日に戻りたいか?」


ラナンキュラス

「もしも願いが一つだけ叶うなら

僕は、、あの日に帰りたい。」


アキレイ

「、、、ぁあそうだな。

俺も過去に戻れるなら

戻りたいと思う時がある。」


ラナンキュラス

「フフっ。アキレイでも思うんだね。」


アキレイ

「思うさ。無力な自分にな。」


ラナンキュラス

「あの少年のことか、、そうだね。

僕も彼女の姿がもう一度見られるなら

全てを投げ出しても構わない。」


アキレイ

「過去にあまりトラわれるな。ラナン。

アイビーはそれを望んでいない。」


ラナンキュラス

「ぁあ。もちろんさ。

ただ、、、彼女の墓前に行くと思うんだ。

あの時、間に合っていれば。ってね。」


アキレイ

「それはお前だけの責任じゃ無い。」


ラナンキュラス

「彼女の優しさは僕の宝物だった。」


アキレイ

「まさか、、ラナン、、お前の目的は、、」


ラナンキュラス

「さっ。お喋りが過ぎたね!!」


リカブ心の声

((気になるぅぅぅう!!

気になるんじゃぁぁあ!!))



離陸してから五分

すでに上空10000mに

亜那魂蛇Iアナコンダワンは達していたが

未だにリカブは隠れたままだった。

その理由は

息を潜め音を立てぬ様にしていても

ラナンキュラスやアキレイと

たまたま目が何度か合っている様な

気がしていたからだ。


リカブ心の声

((また、目が合った、、しかし遠く見ているのぉ。))


ラナンキュラス

「どうしたんだい?アキレイ?

空ばかり眺めて」


リカブ心の声

((流石に、、バレてはいないかのぉ、、

バレて、、な、、い、、

バレておらぬ!!!!))


アキレイ

「ぁあ。この国の空は綺麗だな」


リカブ心の声

((ギッヒッヒ、、さすがワシ!!!

全然。気づかれぬ!!))


ラナンキュラス

「そうだね。夜空になると

この国はまた違った顔になる。

それにアキレイのお陰で

民間人も空を飛べる様になったからね。

素晴らしい事をしたよアキレイは。」


リカブ心の声

((対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキ

頂いたあの日から

刃術ジンジュツ容量と処理のほとんどが

持っていかれてしもうたが

ワシは元々、刃術ジンジュツの達人!!

瞑想という瞑想を繰り返し

この刃術ジンジュツだけは使えるようになったんじゃ!!))


アキレイ

「ぁあ。そうだな。」


ラナンキュラス

「にしても、深刻すぎやしないかい?

その顔つき」


リカブ心の声

((完璧じゃろう?完璧なるワシの天遣曲法テンゲンキョクホウ!!))


アキレイ

「いや、、悶々雅・Aモモンガ・アーを整備していた時

見知らぬ整備士達がこちらを見ていた。」


リカブ心の声

((ま、、まさか!!

バレていた!??あり得ぬ!!

ワシの変装は完璧!!!!))


ラナンキュラス

「見知らぬって

アキレイの所の社員か隊士だろ?」


リカブ心の声

((ナイスじゃ!!ラナンキュラス!!))


アキレイ

「ぁあ。そうあってほしいが、、」


リカブ心の声

((そうあれ!!!))


ラナンキュラス

「そうじゃなかったらどうする?」


リカブ心の声

((ギッヒッヒ!!

今もなおバレておらぬワシが

気付かれる訳がなかろうが!!!!))


アキレイ

「どうしてやるかラナンキュラス」


リカブ心の声

((何がどうしてやるかだ!!

生意気なクソガキ共めが!!!!

ワシの刃術ジンジュツは完璧じゃ!!

さぁ!!見破れるかのぉ!!!

刃術ジンジュツ最強と名高いラナンキューー))


ラナンキュラス

「こうするね。アキレイ」


リカブ被せ気味に

「アギャギャギャ!!!」



ラナンキュラスの雷撃が

リカブの身体に直撃し

思わず叫び声を上げてしまった。



リカブ心の声

((バババババ、バレた!?、、なんじゃ、、

雷、、撃、、、じゃ、、と、、

しまった!!!見つめ愛分かち愛テッチヨーハート

解除し忘れてしもうた!!

共有してしまうと

ダメージも共有してしまう!!

離別リジェクト!!!!

おのれ、、

ワシの前にいたエマの天遣曲法テンゲンキョクホウ

解かれてしまった!!!))


ラナンキュラス

「これは、、、、」


アキレイ

千刃花センジンカ通信刃術ツウシンジンジュツ司令部"九根キュウコン"隊士」


リカブ心の声

((潜入するのに隊服をきさせただけじゃ!!

まずい、、可愛い可愛いエマが黒コゲに!!

それに刃術ジンジュツの詠唱なしで、、

まさか、、解放したのか!!

いや、見ておらぬ!!

違うな、、その前に少し離れねば!!!))


ラナンキュラス

「で?どうするアキレイ」



リカブは震えを抑えながら

足音を立てずにゆっくりと移動した。


リカブ心の声

((エマ、、後でおうちに帰ろう。

よし、、ここならバレまい、、

今ここで殺しーー))


アキレイ

「ぁあ!!こっちもだ!!」


リカブ被せ気味に

「アチャチャチャチャ!!」


リカブ心の声

((おのれ!!!次は炎じゃと!?!?

鞘花ショウカは解放しなくとも

こんなに力を使えるのか!!!

それに、ワシの天遣曲法テンゲンキョクホウがバレバレじゃと!?

おのれ、、許さぬ!!!

れ!人形兵マイワイフ!!」



リカブは人形兵マイワイフ達の

天遣曲法テンゲンキョクホウを解くと

ラナンキュラス達に襲いかかった。

しかし、いとも簡単に人形兵マイワイフ達は

倒されてしまった。


リカブ心の声

((可愛い子ら、、全員、やられてしもうた、、

許さぬ許さぬ!!!!戻れ!!人形兵マイワイフ!!))



怒りに震えるリカブの背中から

黒い霧が次々と吹き出すと

人形兵マイワイフ達はその霧の中へと吸い取られていった。

ーーそして現在ーー


リカブ

『『咲け•肉芽 ナノシード ブルーム!!』』


機械音

ーー声紋セイモン認証 完了ーー

ーーー対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキーーー

ーーー起動しますーーー


リカブ

『『でろ•良夫堕妻タッチマイワイフ』』



機内を覆う黒い霧の向こうに

六つの人影が見えた。


ラナンキュラス

「まさか、、、十鬼槍ジッキソウが、、

機内にいたのか、、、、」


アキレイ

「信じられん。

我が国に潜入していたとは!!!!

いつからだ!!!」


ラナンキュラス

「アキレイ、、これは大問題だ。

簡単に侵入を許してしまったというのかっ」


リカブ

「ギッヒッヒ、、、ワシにかかれば

潜入など至極簡単シゴクカンタン!!

そして、褒めてやろう千刃花センジンカ

私の天遣曲法テンゲンキョクホウ

見抜いーー」


ラナンキュラス

「やはり、誰かと繋がっているのか、、」


リカブ

「そ、そして、褒めてやろう千刃花センジンカ

私の天遣曲法テンゲンキョクホウ

見抜いーー」


アキレイ

「間違い無かったな。

ここで、尋問するしかあるまい」


リカブ

「ほ、褒めてやろう千刃花センジンカ

私の天遣曲法テンゲンキョクホウ

見抜いーー」


ラナンキュラス

「どうする?アキレイーー」


リカブ被せ気味に

「キケェ!!!!!!!」


ラナンキュラス

「一体さっきからなんだい?おじいさん。」


アキレイ

「貴様の言うことに

いちいち聞く耳を持っていられるか。」


ラナンキュラス

「ダメだよ。アキレイ。

年配の話しは聞くものだ。」


リカブ

「バカにしおって!!!

クソガキがぁ!!!!!

我が最強最愛の妻達よ!!!

ポピー!!クララ!!シネラ!!

シュンラン!!ミモザ!!!

れ!!!」


ラナンキュラス

「来るよ!アキレイ!!」


アキレイ

剋刃ゴクハ無しで行くのか!?」


ラナンキュラス

「フフッ僕を誰だと思ってんの?

三歩下がってアキレイ!!」


アキレイ

「了解!!」


ラナンキュラス

剋刃ゴクハキュウ鉄砕牙テッサイガ



無数の鉄の刺が大きく広がり

人形兵マイワイフ達を襲う。


リカブ

「当たらぬわ!!」



リカブは指をグイッと動かすと

華麗に人形兵マイワイフ達はけた。


ラナンキュラス

「だろうね。」

滅刃メツハサンナミイカヅチ



鉄の刺にイカヅチホトバシる。

すると一気に放電した。



リカブ

「何!?動かない!!!止められた!?

下級 刃術ジンジュツの二重詠唱で

しかも剋刃ゴクハじゃと?」


ラナンキュラス

剋刃ゴクハの四•絞縄シメナワ



ラナンキュラスの手のひらから

五本の縄が飛び出し

五体の人形兵マイワイフを縛り上げた。


ラナンキュラス

「時間は稼いだ!!

行けるかい?アキレイ!!」


アキレイ

「ぁあ!!」

剋刃ゴクハ 四十シジュウ天賦鳳倫テンプホウリン!!』


ラナンキュラス

剋刃ゴクハ 四十シジュウ天賦鳳倫テンプホウリン!!』



アキレイ

蛇神憑ヘビガミツキ!!』


ラナンキュラス

麒麟神憑キリンガミツキ!!』



リカブ

「な、、なんじゃこれは!!!!」


リカブ

「一体なにが、、眩しい!!光が!!!

光で見えぬ!!!!!」



アキレイとラナンキュラスが

ほぼ同時に叫ぶと

アキレイの身体が光り

クレナイの炎が身体に巻きつく様にっていた。

ラナンキュラスも身体が光り

葡萄染エビゾメ色の紫の雷撃が

身体中からホトバシる。

うっすらと鎧をマトっているかの様に

ラナンキュラスとアキレイの身体を覆っていた。


リカブ

「、、知らぬ、、知らぬ刃術ジンジュツじゃ!!」


"剋刃ゴクハ 四十シジュウ天賦鳳倫テンプホウリン "とは

鞘花ショウカのみが行える憑依刃術ヒョウイジンジュツである。

本来、鍛錬タンレンによって未解放状態でも

サヤの力の一端イッタンを扱えるが

その力を数倍に引き出す事ができる刃術ジンジュツである。

サヤを解放するとき

解放の余波で周りの建物などを巻き込んでしまうが

その心配も恐れもない。

いわゆる擬似解放に近い状態である。

ただし、その擬似解放時間は約三分間

そして、一日一度が限度である。


アキレイ

「これで暴れられる。」


ラナンキュラス

「と言っても、、やりすぎ注意だよ。」


アキレイ

「当たり前だ!!!!」


リカブ

「ポピー!!!我が盾となれ!!

シネラ!!我がヤイバとーー

シネラァァア!!!!

クララ!!!!!!」


ラナンキュラス

「遅い」



ラナンキュラスはすでに

シネラとクララを壊していた。


リカブ

「おのれ!!!!ラナンキューー

やめロォォォオ!!!

シュンラン!!!!!

ミモザァァア!!!ー」


アキレイ

「いちいち名前を付けるところに腹が立つ。」



シュンランもミモザも

アキレイに壊されていた。


アキレイ

「さぁて。

ポピーだっけか?じいさん?」


ラナンキュラス

「女の子の人形に名前付けて

戦わせるなんて。悪趣味だね。」


リカブ

「最愛の妻が、、、4人も、、、」


ラナンキュラス

「そう落ち込まないでよ。

後、47体いるんだろ????」


アキレイ

「どうだろうな。

手応えがさっきよりは有ったのは確かだ。」


ラナンキュラス

「まさか、、この5体はさっきの大勢の融合体?

嘘だろ?そんな燃費悪い武器が

対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキかい?

それ、、本物?」


リカブ

「、、本物、、だと?

本物に決まっておろうが!!!!!!

ポピー!!!!!!

墜落してもかまわん!!!

出力最大!!!!!!!!」


リカブ

決魂指波エンゲージリング!!』



ポピーの口が30センチほど大きく開くと

細い衝撃波が放たれた。



ラナンキュラス

「アキレイ」


アキレイ

「任せろ」



アキレイはその衝撃波を片手で打ち消した。


リカブ

「そ、、そんな、、嘘じゃぁ!!

嘘じゃあ!!!そんなの嘘じゃあ!!!」


アキレイ

「黙ってろ。」



アキレイはポピーの頭を砕いた。


アキレイ

「ォォオ!!」


リカブ

「ポピイイイ!!!!」



ガシャンと音をたてて

ポピーは崩れた。


リカブ

「神までも殺し!!!

我が妻たちも殺し!!!

呪われろ!!!呪われろ!!」



ラナンキュラス

「何を言ってるんだい?」


アキレイ

「ボケたのか?」


リカブ

「絶対に許すものーーアギャギャギャ」



ラナンキュラスは

リカブをイカヅチツラヌいた。


リカブ

「屈する、、もの、、か、、、

まだワシに、、は、、

他の妻がいーーアギャギャギャ」


ラナンキュラス

「耐久性、能力、素質、実力、、

どれを見てもこれって。」


アキレイ

「雑魚だな。」


リカブ

「ワシ、、が、、雑魚じゃ、、と?」


ラナンキュラス

「うん。」


リカブ

「ならば見るがいい!!

ワシのーーアギャギャギャ

もう!!もうやめてぇ!!

アギャァァァアアギャギャギャ」


ラナンキュラス

「分かってるのかい?敵の将の前に

現れるって事は、、」


リカブ

「あ、、アガッ、、

や、、やめて、、くれ、、」



ラナンキュラス

「死ぬってことだ。」



リカブ

「ヒィ!!!!!!」

剋刃ゴクハ 四十七シジュウナナ天遣曲法テンゲンキョクホウ!!』


アキレイ

「馬鹿なのか?貴様の剋刃ゴクハ

バレバレだ」


リカブ心の声

((逃げる!!!逃げ切って見せる!!))


アキレイ

「この空のどこへ逃げる。」


リカブ

「アヂィァア!!!!!!」



リカブは炎に包まれ転げ回った。


アキレイ

「この程度の炎で死ぬわけがない」


ラナンキュラス

「全ての質問に答えたら命は助けてあげるよ。

ね?アキレイ」


アキレイ

「そうだな」



熱さのあまり

未だに転げ回るリカブの炎を

アキレイは吸い取った。


リカブ

「ほ、本当か??

助けてくれるんじゃな!!!!」


ラナンキュラス

「もちろんさ。」


アキレイ

「で?

どこからきた。」


リカブ

「ラ、ラミオラス帝国じゃ」


ラナンキュラス

「どうやって侵入した。」


リカブ

「帝国本部の解除コードを知っていたのじゃ」


アキレイ

「誰に聞いた。」


リカブ

「ゲ、、ゲイジュじゃ、、」


ラナンキュラス

「ゲイジュだと?

それはいつだ?」


リカブ

「随分前じゃ、、」


アキレイ

「ゲイジュなら知ってるだろう。」


ラナンキュラス

「そうだね。まだ死ぬ前だ。

誰の命令で来た。」


リカブ

「ワシは、、神の命令で来たんじゃ

抹殺が任務じゃった。」


アキレイ

「嘘をつくな!!!!!

貴様如きが抹殺出来ると思うのか!!」


リカブ

「ほ、、本当じゃ!!!!

ワシは強いのじゃ!!!!!」


ラナンキュラス

「芯は強いよね。」


アキレイ

「ぁあ。そうだな。

それで神とは誰だ?」


リカブ

「ギッヒッヒ!!!

神、、神!!!!!!!

ワシの愛しい神の名を聞きたいのかぁ!!」


アキレイ

「早く答えろ。

燃やすぞ。」


リカブ

「ヒッヒィ!!!

神は、、ペチュニア ちゃまじゃ!!

ぁあ愛おしい!!!愛おしい!!!」


ラナンキュラス

「ペチュニア だって??

君の部隊名は黒薔薇クロバラか?」


リカブ

「そうじゃ。ペチュニア ちゃまと

サフィニアちゃまはワシの神じゃぁあ

ぁぁあレロレロしたいのぉ!!」


ラナンキュラス

「気色悪いな。知ってるかい?

サフィニアは僕が殺したんだ。」



するとリカブの目つきが変わった。


リカブ

「サフィニアちゃまのカタキィイ

ラナンキュラス!!!ラナンキュラス!!」


アキレイ

「分かってねーみたいだな。

俺らに殺されるか殺されないかって立場なのを」


ラナンキュラス

「サフィニアを神と崇めてるのかい?

大変な信徒だね。それで?目的は?」


リカブ

「ギッヒッヒヒッヒ」


アキレイ

「何がおかしい?」


ラナンキュラス

「どうやら死にたいみたいだ。」


アキレイ

「目的はなんだ!!!」



リカブは笑いながら答えた。



リカブ

「目的じゃと?

とっくに達成されたわ!!!!!

ギッヒッヒギッヒッヒギッヒッヒ」



アキレイ

「なん、、だと!!」


ラナンキュラス

「まさか、、アキレイ!!!

外を見て!!!!!!!」



アキレイ

「ここは、、

ラミオラス帝国じゃあないか!!」



ラナンキュラス

「まずい!!!

悶々雅・Aモモンガ・アー

ラミオラス帝国の飛行戦闘魔進ヒコウセントウマシン

攻撃されてる!!!!!!」



アキレイは通信機器で

リナリアに通信を試みた。


アキレイ

「クソ!!!出ない!!!」


リカブ

「ギッヒッヒ!!!!

鞘花ショウカ二人を引きつけるのが

目的じゃった!!!!

ギッヒッヒギッヒッヒ!!、」


アキレイ

「貴様ァァア!!!!」


ラナンキュラス

「アキレイ!!」



ラナンキュラスは雷速で

コックピットへと走って戻ってきた。

そして徐々に天賦鳳倫テンプホウリンが解かれていく。


ラナンキュラス

「進路が変えられてる!!!

アキレイ!!!まずい!!!!

僕らも包囲されてる!!!それに、、

見て!!!!悶々雅・Aモモンガ・アーが、、、」


アキレイ

「なんだ!?ラナン!!」





ラナンキュラス

「墜落した」





アキレイ

「リナリアァァア!!!!!!」





リカブ

「ギッヒッヒギッーーーーーー」





リカブのクビが突然ねじれ、空を舞った





リカブ

「アッ」





千刃花センジンカ帝国特務戦闘部隊テイコクトクムセントウブタイ〜ー

煉獄レンゴク 冥府ゲヘナ大監獄プリズン

Seasonシーズン3スリーIf my イフマイ wishesウィッシーズ canケン be trueビートゥルー(完)





おまけ





数年前

雲一つない空に

凍えるような風が吹き荒れていた。

ここは世界地図の北に位置する

ラミオラス帝国にあるジオザ海峡

そして千刃花センジンカの歴史に刻まれつつある大戦

ノチに"スゴウ平野の戦い"としても

大きく知れ渡る戦いにラナンキュラス率いる

八刃花隊ハチジンカタイ専用 "戦艦紫鷺ムラサギ"が

ラミオラス帝国 海王水軍"トリトン"の

巨大戦艦藏亜10クラーケン

数十船の海上カイジョウ戦闘魔進セントウマシンに囲まれていた。



ラナンキュラス

「何故逃げた先にこんなにも伏兵が、、

まさか、、追い込まれたのか、、

それに、、何故ここにお前がいるんだ!!」



ラナンキュラスは手に汗を握り締めながら

目線の先にいる男を睨んでいた。



ラナンキュラス

「海王水軍 大提督ダイテイトクジギタリアス!!!!!」



男はパイプを吸いながら

余裕のある顔つきでニッと笑っていた。


ジギタリアス

「クックック、、

風と潮の流れを読めなかったお前さんが悪いって話だ。ボウズ。

だがまぁしかし、やるじゃあねーか。

他の隊士は逃したんだろ?

そして殿シンガリも務めるってわけかい。

それで?ツバキってボウズは

相手してくれないわけだ。」


ラナンキュラス

「フフッ、、応援要請で駆け付けてくれたんだ。

ツバキの任務は終わりだよ。」


ジギタリアス

「ツバキのサヤの力か、、、

大半を鞘花ショウカ二人に沈められちまったからな。

で、なんで一緒に逃げなかった?」


ラナンキュラス

「ふざけた事を言うんだね。

逃げるわけないだろ。

彼女を離せ!!!!!!」



ジギタリアスの腕の中には血まみれの

八刃花隊ハチジンカタイ副隊長 アイビーの姿があった。



アイビー

「ラナ、、キュ、、ス、、」


ジギタリアス

「うちの船は長旅でな。

女がいてくれると息抜きになる。」


ラナンキュラス

「彼女を離せ。」


アイビー

「逃げ、、て、、、」


ジギタリアス

「泣かせるねぇ。

うちの船に潜入したのは褒めてやる。

だがお嬢ちゃん。

俺がいる船とは分からなかったみたいだな。

それに、これは照刃ショウハか?

俺に気付かれない様に徐々に治癒を施してやがる。

見たところ、、、三十八番サンジュウハチバン泡盛アブクサカンだな。

神経を鈍らせて痛みを緩和

細胞分裂をうながして治癒を促進ソクシンさせる照刃ショウハ

しかも一度発動させれば

治癒が終わるまで解けねぇってやつだ。

中々の人材。だけどもっと上手くやんな。

バレてねぇと思ってんのか?嬢ちゃんよぉ」


アイビー

「グッ、、逃げて、、、お願い、、」



ラナンキュラスの目が徐々に黒く滲んでいく

とてつもない刃汽ジンキと殺気が溢れ出ていた。



ラナンキュラス

「アイビーを、、よくも、、、殺す!!」



ラナンキュラスはそう叫ぶと

男を睨みつけた。

すると男はパイプふかし

大きく息を吐くと

ゆっくりと口を開いた。



ジギタリアス

「若い。

それ故にモロい。

もう、チェックメイトだってのに。

俺がいる時点でゲームは詰みだぜ。ボウズ。

伏兵にも追い込まれたことにも気付かねえ。

初めっからこの賭けもらってんだよ。

周りを見な。この数に一人で戦うってのかい?」


ラナンキュラス

「数なんて元より関係ない。

彼女を離さないなら、、、

腕ごと置いていってもらおうか。」



ラナンキュラスはそういうと

ゆっくりと口上コウジョウを始めた。

すると空は曇り雷鳴ライメイが轟く

風が吹き荒れると雨が降り始め

次々と周りの海にイカヅチが落ちていく


ラナンキュラス

『『天輪テンリン遠鳴トオナリキラメく閃光

ウレい•黄昏タソガレ一矢イッシに消えよ

ホトバシれ  トドロかせ

そして彼方カナタ御•名オン ナを刻め!!!

『『紫苑シオン雷刃ライジン 葡萄染麒麟エビゾメキリン!!』』



ジギタリアス

「天候をも支配するイカヅチ鞘花ショウカ

まだ青くさいわ。」


ラナンキュラス

「黙れ」



すると紫苑シオンの刀身に紫電シデンホトバシる。


ラナンキュラス

降身雷フルミカヅチ



ゴーンッと壮絶な音とイカヅチ

ラナンキュラスの身体に落とされた。

するとラナンキュラスは一瞬で

ジギタリアスの真後ろに回わりヤイバを振り下ろす。


ラナンキュラス

雷迅虞斬ライジングサン



ジギタリアスは

見向きもせずにサラッと避け距離を取った。


ジギタリアス

「感電したらどうすんだ?

大切なお姫様がよ。」


ラナンキュラス

イカヅチが届くより速く連れ去る」


ジギタリアス

「そうかい。

じゃぁこっちもやるとするか」



『『咲け•肉芽 ナノシード ブルーム!!』』


機械音

ーー声紋セイモン認証 完了ーー

ーーー対鞘花タイショウカ特殊魔装トクシュマソウ兵器ヘイキーーー

ーーー起動しますー



ジギタリアス

め•傀驕壊操アトランティカ



ジギタリアスの背中から

次々と巨大な鎖とイカリが10本飛び出した。

その内、4本の鎖は一つ一つが

人の顔ほどの大きさがあり

イカリに至っては1mを超える大きさだった。



ジギタリアス

「ヨッと、、、オラァ!!」



ジギタリアスは巨大な鎖とイカリをかついで投げると

勢いは凄まじくジャラジャラと轟音をたてながら

"戦艦紫鷺ムラサギ"に一つ刺さった。


ジギタリアス

「フンッ!!!」



ラナンキュラス

「なんだ、、これは!!」



ジギタリアスは刺さった鎖を力一杯引くと

"戦艦紫鷺ムラサギ"は空中に上がり

ラナンキュラスの所まで投げた。


ラナンキュラス

「戦艦さえ投げ飛ばす怪力、、」


ジギタリアス

「ボウズ。こっちだ。」


ラナンキュラス

「何!?!?

こんなもの遅ーーー

何だと!!」


ジギタリアス

「ド派手にぶちかませば

手元は見えねーもんさ。」



ラナンキュラスはいつの間にか

細い鎖に繋がれていた。

そしてジギタリアスはラナンキュラスを

さらに遠くまで鎖に繋いだまま飛ばすと

味方の戦艦、船も同じように空中に投げ飛ばし

雨のように次々とラナンキュラスに落としていった。


ラナンキュラス

「グァァァア!!!!」


アイビー

「ラナンキュラス!!」


ジギタリアス

「こんなもんじゃねーよ。」


アイビー

「うそ、、、」



降り注ぐ戦艦や船の真上には

巨大な大地が浮かんでいた。



ラナンキュラス

「島、、だと、、!?

人間の力を超えてる、、

グッ、、グァァア!!!!」


アイビー

「やめてぇぇぇ!!!」



アイビーが周りを見渡すと

海峡の一部が削り取られていた。

イカリに刺さった島の一部が

ラナンキュラスに降り注ぐ。

轟音と共にラナンキュラスは海に沈んだ。


アイビー

「ラナンキュラス!!!!」


ジギタリアス

「仲良く死にな。」


アイビー

「ガッッ」



アイビーの腹部をイカリツラヌくと

その先端は真っ直ぐラナンキュラスが

落ちていった所までグングンと伸びた。

同時に鎖が、ジャラジャラと

アイビーの腹部を通過していく。

アイビーは血反吐チヘドを吐きながら

叫び声を上げると

そのままラナンキュラスのいる海中まで

吹っ飛んだ。


アイビー

「アガゴゴゴガゴガゴゴゴカ」



鎖が通過するたびに内臓はかき回され

痛みで頭が白くなっていく。

そして海水が体内に一気に流れ込んでいった。

すると海中で光が微かに見える。



ラナンキュラス

「アイビー!!!!!!!」



アイビーは目を開けると

そこにはラナンキュラスがいた。


アイビー

「ラナン、、いいの、、」


ラナンキュラス

「しっかりするんだ!!」



ラナンキュラスの鎖は消えていたが

アイビーの腹部には

まだ巨大な鎖が貫通していた。



アイビー

「ラナーーー」


ジギタリアス被せ気味に

「楽にしてやる」



ジャラジャラジャラジャラと音がすると

鎖がジギタリアスに帰っていく。

その反動でアイビーも引き寄せられていった。

しかし、アイビーは声などあげなかった。

もはや痛みさえも感じていなかった。


ラナンキュラス

「やめろぉぉぉお!!

これ以上、、彼女を傷つけないでくれ!!」


ジギタリアス

「ガッハッハ!!

勝つことを諦め女を選ぶとは!!」



ジギタリアスは引き寄せたアイビーを

海に投げ捨てるとラナンキュラスは

傷だらけの身体で海へと飛び込んだ。


ラナンキュラス

「アイビー!!!!!」


ジギタリアス

「死体が欲しいのかボウズ

そんなにその部下が大事か?

っと、、、ロージアから通信刃術ツウシンジンジュツだ。」



ジギタリアスはめんどくさそうに応答すると

何やら話していた。

そしてしばらくすると口を開いた。


ジギタリアス

「おい。ボウズ。慈悲ジヒをくれてやる。

ちゃんとトムラってやんな。

野郎共!!!出港だ!!!」



ラナンキュラスは海中で

アイビーの亡骸ナキガラを受け止め

海から顔を出すと

ジギタリアスに向かって

喉から血が滲むほどに叫んだ。


ラナンキュラス

「僕が!!必ず!!!お前を!!!!

殺しに行く!!!

必ず!!殺しに行く!!!!

ジギタリアスゥゥウ!!!!!」



ーーそして時はサカノボり現在ーーー

亜那魂蛇Iアナコンダワン機内にて


ラナンキュラス小声

「アイビー、、」


アキレイ

「ラナン、、、」


ラナンキュラス

「ん?どうしたの?」


アキレイ

「あの日に戻りたいか?」


ラナンキュラス

「もしも願いが一つだけ叶うなら

僕は、あの日に帰りたい。」



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