14話 女王より開幕 血戦の序章
作者名 REN’sJackson
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅷ 女王より開幕 血戦の
三種の神器を祭壇に並べたレンゲイは
ゆっくりと空を見上げていた。
レンゲイ
「これで、、ようやく、、
ダンジョン攻略ですね、、」
すると神器が強く輝きだし
今までにないほどの
激しい地震がゴゴゴゴッと海底都市全体を襲った。
レンゲイ
「なんだこれは、、」
「やっちまったな、、隊長さん」
トギリが突然レンゲイの後ろに現れた。
レンゲイ
「トギリ!!」
トギリ
「なぁに。見てたんだよ。
お前が
レンゲイ
「なん、、だと?」
トギリ
「ほぅら。始まるぞ。」
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「クーワ!!!!!」
クーワ
「クフフッ
見せてくださーい。
デッドか、アライブか!!!」
マリガルド
「テメェが見せてみろやぁあ!!」
『
「何!?ありゃぁ、、なんだ!!」
ーースイセサイドーー
巨大スイセ
「ちっちゃな、、ちっちゃな、、
アナシーちゅわぁん!!
何度やっても同じよーーん!!ブフッ」
「ホント、面白い生き物ね、、」
巨大スイセ
「え!?なんて??
ホント、愛らしい生き物ですって!?
あらやだーん!!!
そんなに褒めても拳しか出ない、、わよ!!!」
アナスタシア
「クッそんなこと、、言ってないわ!!」
((、、なんて拳圧なの!!!!))
巨大スイセ
「んもう!!逃げ回ってばかり!!
しゃらくさいわ!!!コレで終わーーー
ドゥエェエ!!!!
嘘でしょーー!!!!!!!!
何よあれ!!!」
アナスタシア
「間に合わなかった、、、」
時は
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「ラベンド、、、ラベンドォォオ!!
俺を、、置いていくな、、逝くな、、」
マリガルドは
切り裂かれたラベンドの身体を
クーワのそばから離し自分の
マリガルド
「もう少しだけ我慢しろよ」
しかしラベンドからの返事はなかった。
するとクーワが不思議そうな顔をして
マリガルドを見ていた。
クーワ
「上官をかばったですかー
なんで、そんな事するですかー?
教えてくださーい」
マリガルド
「分からねぇのか」
クーワ
「だって、、どうせ死にますよねー?
あなたが先かあなたが後かの違いですー」
マリガルド
「どこまでもナメやがって!!!!」
((待ってろよ。ラベンド。
こいつを片したら一緒に帰ろうな))
クーワ
「クフフッ」
マリガルド
「クソ野郎が!!!
その余裕な態度も
このギアを見てからにしやがれ!!」
『
マリガルドの
次々と 人の拳ほどの小さな
その数は千にも及び狙いをクーワに
それを見たクーワは目を見開かせて
顔を輝かせている。
マリガルド
「その青さ、テメェだけの特権だと思うなよ。」
クーワ
「なんかしてくれるですかー?
いーですねーいーですねー!!
もっと僕を楽しませてくださーい!!」
マリガルド
「ウォォオ!!!!」
マリガルドはクーワに向かって走り出した。
マリガルド
『
「ウラウラウラウラ」
「ウッ、、グッァ、、ガハッ、。ウガッ!!
マリガルド
「ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラ
ウラウラウラウラッ
ウラァア!!!!!!!!」
クーワに千の拳が何度も打ち付けられる。
千の拳による空気摩擦により
蒼い熱を帯びクーワに襲いかかった。
クーワは分解する力を持つ
応戦するも
渾身の千撃をまともに喰らってしまった。
クーワ
「ガッ、、」
マリガルド
「はぁ、、はぁ、、
俺は、、テメェ、、を、、許さねぇ、、」
マリガルドは
千の
四つの拳でボロボロのクーワの両手両足を掴んだ。
空中で掴まれたクーワの顔は血で赤く染まり
髪は焼け焦げ皮膚が少し赤黒く焦げていたが
クーワの目はマリガルドをしっかりと見ていた。
マリガルド
「これで、、終いだ、、、」
クーワ
「クフフッ、、」
マリガルド
「何がおかしい」
「こんな、、に、、
楽しい戦闘は、、久しぶりです、、」
マリガルド
「楽しい、、だと?
闘いの、、何が楽しいんだ!!!」
「僕は、、痛みを、、感じません、、
死という意味が、、分かりません、、」
マリガルド
「なんなんだお前、、」
「生きるって、、なんですかー?
嬉しいって、、なんですかー?
悲しいって、、なんですかー?
愛してるって、、何ですか?」
マリガルド
「テメェ、、よくこんな状況で
敵にそんな事ぉ聞けんな!!」
「あなたにとって
そこに、、転がってるモノは何ですか?」
マリガルド
「モノ、、?モノだと??
ラベンドは、、ラベンドはモノじゃねぇ!!!」
「あなたはずっと、、かばってました、、
それが、、分かりません、、」
マリガルド
「部下を、、守るのは、、
当たり前だろうが!!!」
「クフフッ、、
守るですかー?
守るような部下に育てたのは誰ですー?
だから ぁあなったですー
あなたがそうさせたんですよー
望んでいたんですよねー?
モノも言わない冷たい肉になるその
クフフッ」
「やめ、、ろ、、」
「どうして泣くですかー?
殺したのはあなたも同然ですー」
クーワの言葉が頭の中で反響する。
走馬灯が巡るように
ラベンドとの思い出が
マリガルドの頭の中で
繰り返し...
繰り返し...
繰り返し...
繰り返し...
繰り返す。
そして、
マリガルド
「クウワァァァアア!!!!!」
クーワ
「クフフッ、、クフフッツ !!
クフフッッッッ!!」
「弱い」
『
空中で
青い風の人魚を千体、召喚した。
マリガルドはとっさにクーワを離し
応戦するが
蒼い千の拳と青い千の人魚が激しくぶつかり合い
周囲の大地や建物が次々と破壊されていく。
少し離れたところで
巨大化したスイセがいるということも
この二人は気づかないほど
マリガルド
「ウラウラウラウラ!!!」
クーワ
「クフフッ」
ーースイセサイドーー
巨大化したスイセの顔面は晴れ晴れとしていた。
巨大スイセ
「ヌッフーン!!!
ぁあん!!KA•I•KA•N!!
ここまで あたしに吸収させる人
中々いないわぁーん!!
多い日でも安心なギャザー!!
おかげで漏れなく、アタシを味わえる
ブフっ!アナシーちゅわーんったら
はなまるボンバー♫
オカマとファイヤー♩」
アナスタシア
「超科学、、だと、、
人の領域を、、遥かに超えている!!!
ラミオラス帝国とは一体!!!」
巨大なスイセ
「え!?
ラミオラス帝国の変態!?!?
ア、アナシーちゃん??
それ、、あたしのこと!?!?
あたしのことなの!??」
アナスタシア
「なんだ、、急に怒り出しただと?」
巨大なスイセ
「急に踊り出したですって??!!!
それじゃぁあたしが喜んでるみたいじゃない!!!」
アナスタシア
「グッ、、
技を発動出来ない!!」
巨大なスイセ
「許さないんだから!!!」
『ウォーキングSUISE!!』
スイセは鼻息をフンフンと荒げながら歩き出した。
激しく地面が波打ち
アナスタシアは立つことが出来なかった。
そして波打つ度にスイセの足元から衝撃波が走った。
アナスタシア
「なんだ、、この技は!グアッッッッ!」
巨大スイセ
「え?歩いてるだけよ?」
アナスタシア
「なん、、だと?」
巨大スイセ
『スキッピングSUISE!!』
アナスタシア
「グッ!」
巨大スイセ
「え?スキップしてるだけよ?
もう!!アナシーちゃんは大袈裟なんだからぁ!!
いっくわよーーー!!!」
((まずい!!!))
アナスタシア
『
アナスタシアは自身が発動出来る中で最も
巨大スイセ
『SUISE キッシーングマイリップ!!!!!』
「んーーーバッ❤︎」
巨大スイセの投げキッス音が辺り一面に広がり反響した。
しかし、それ以外は何も起こらなかった。
巨大スイセ
「今のはサービスゥサービスゥッ!」
アナスタシア
「貴様、、」
巨大スイセ
「固い固ーい!!ビンビンよ!?ビンビン!?
このセクシーなバディそしてソウル!
あなたを地獄に落とす神がいるなら
それは
そう!あ、た、し、よー!!!」
アナスタシア
『
『
『
巨大スイセ
「
アナスタシアは走りながら
そして、ゆっくりと
アナスタシア
「戻りなさい!
((態勢を整えなければ!!
あの巨大な身体になったうえで
吸収できるとするならば厄介な敵になるっ))
巨大スイセ
「逃げられると思ってるとこが
可愛いんだからー!」
ーーレンゲイサイドーー
目の前でガーベラをトギリに連れ去られたレンゲイは
ガーベラに持たせていた種を芽吹かせて
その花粉を追っていた。
レンゲイ
「ここは海藻の森、、近いです!!
全隊攻撃態勢!!」
すると
レンゲイ
「あなた達の相手などしていられませんよ!!
僕を中心に
怒涛の火炎が
レンゲイ
「攻撃しつつ道を作ります!!
『
「放て!!!」
針のように鋭い
次々と
続けてレンゲイは地面に手を当てると
森に茂る海藻が
押しどけて縛り上げていく。
レンゲイ
「大人しくしててください!!」
そしてレンゲイは隊士達を連れて
その森を抜けた。
レンゲイ
「ここは!!!」
レンゲイが見たのは
突入直後に見た大きな祭壇だった。
とてつもなく長いその祭壇の上には
十字架に縛られてるガーベラがいた。
レンゲイ
「全隊待機!!!
ガーベラ君!!!今行きます!!!!」
すると最上段にある祭壇の脇からスッと
トギリが出てきた。
トギリ
「やっぱ来ちまったか、、
メンドクセェな。」
レンゲイ
「トギリ、、離れろ」
トギリ
「まぁ、落ち着けって。」
レンゲイ
「離れろと言っている」
トギリ
「おっかねーなー。
わーった、わっーた。でもよぉ
これだけは言わせてくれ。」
レンゲイ
「命乞いなら無意味です。」
トギリ
「そんなんじゃねーよ。始める前にご挨拶だ。」
レンゲイ
「なに?」
トギリ
「ようこそ。
歓迎は、、しないぜ?」
レンゲイ
「ふざけるな!!!!」
レンゲイは自身の胸にそっと手を置き
すると辺りのサンゴや海藻が揺らめき暖かな光が差す。
そして次々と緑が生い茂っていった。
レンゲイ
『『天輪 •
『『
桜色の刀身が美しく光り、無数の花びらが
空高く舞い上がる。
トギリ
「いきなり解放すんのかよ!」
レンゲイ
「桜に
『
レンゲイが
横に揺らすとトギリの足元から桜色の花びらが
勢いよく舞い上がった。
トギリ
「チッ!」
そしてトギリは瞬く間に桜吹雪に包まれた。
レンゲイ
「造作もないですね。」
そしてレンゲイはガーベラのいる上段へと
登っていく。
レンゲイ
「ガーベラ君!!今行きまーー」
「メンドクセェな。本当は
あんま使いたくねーんだけどよ。」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
レンゲイ
「
聞いたことがない、、、、」
トギリ
『
トギリの足元から影が深く長く伸びると同時に
天高く白、黒、金色の球体が打ち上がった。
そして黒い球体と金色の球体は消え
白い球体が激しく輝き出し辺りが白く染まった。
レンゲイ
「グッ 目くらましか!!」
トギリ
「それくらい単純なら良かったんだがな」
かすかにトギリが影に飲み込まれていくのが見えた。
レンゲイ
「逃しません!!」
レンゲイは目の端で
刀を振るう。
レンゲイ
『
レンゲイの
無数の針の葉が飛び出した。が
トギリはもうそこにはいなかった。
レンゲイ
「この
「逃がすかよ。」
背後に現れたトギリは
袖から
レンゲイの背を斬った。
レンゲイ
「グアッ!!!」
トギリ
「へぇ。とっさに急所を
レンゲイが振り向くと
すでにトギリはいなかった。
レンゲイ
「消えただと?」
トギリ
「よう。こっちだぜ」
レンゲイ
「何!?」
またもや振り向くとそこにはトギリはいなかった。
トギリ
「ほらよ」
レンゲイ
「そこか!!」
トギリ
「っと」
トギリはクルッと旋回し
トギリ
「斬り合いは苦手なんでね。
しかし、よく反応できるなー。
関心する、、ぜ!!」
レンゲイ
「よく言いますね!」
レンゲイと激しい斬り合いを繰り広げながら
トギリは話しかけた。
トギリ
「やるねー」
レンゲイ
「あなたを、ここでっ殺します!!」
トギリ
「威勢がっいいな。レンゲイ!!」
レンゲイ
「隊長っとしてこの機をっ逃すと思いますか?」
トギリ
「隊長っとして?
それはっ本音か?」
レンゲイ
「何がっ言いたいんっですか?」
お互いに武器を弾くと
距離を開けつつトギリはゆっくりと
階段を降りてきた。
トギリ
「いや、別に。
哀れだな。レンゲイ」
レンゲイ
「なんだと?」
トギリ
「隊長としての責任を
乗せてるつもりなんだろうが
バレバレだぜ。」
レンゲイ
「黙れ。貴様に何がわかる!!
塵になって消えるがいい!!」
『
トギリに襲いかかった。
トギリ
『
花びらがトギリに触れるや否や
突然、白い球体が黒い球体と入れ替わり
黒い光が辺りを覆った。
レンゲイ
「攻撃、、いや、、違う。
また、、目くらましか!!
同じ手が何度も通じると思ってるようですが
そんな甘くないですよ!!」
『
鞭のように長い淡白い桜色の鉄線に変化すると
トギリ目がけて思いっきり振るった。
レンゲイ
「逃がしません!」
レンゲイは鞭のごとく振るい
トギリを縦に一閃、切り裂いた。が
トギリはドプッと黒い液体の様に割れて消えてしまった。
レンゲイ
「クッ、、ニセモノ、、
なんですかその
トギリ
「さぁな。俺もよく分かってねーんだ。」
姿の見えないトギリの声が辺りに反響する。
そして上空から何千もの
降り注いだ。
レンゲイ
「何!?」
トギリ
「ポセドニア 全域の化け物とでも戦ってろ」
レンゲイ
「全域??待て!!!」
襲いかかった。
レンゲイ
「能力で全域の
この場所に集めたのか、、」
レンゲイはキッと
次々と切り刻んでいった。
レンゲイ
「流石に数があり、、ますね!!」
『
地面に叩きつけると
瞬く間に増えていき
淡白い桜色のイバラが
レンゲイ
「安らかに眠れ。憐れな戦士たちよ」
トギリ
「おー!イバラの鞭がどんどん増えやがった。
やっぱ、
すげーな。一瞬かよ。
歯がたたねぇ訳だわ。」
トギリはレンゲイの真横に突然現れた。
レンゲイ
「何!?」
レンゲイは
トギリに向けて叩きつけたが
また、ドプッ と黒く割れて消えてしまった。
レンゲイ
「なるほど、、今のあなたは
いかなる攻撃も受付けないみたいですね。」
トギリ
「そんな万能じゃねーよ。」
そしてトギリは少し離れた所に現れた。
レンゲイ
「
報告を受けていた
科学にしては
トギリ
「なんだ、、知らねーのかよ。
遠い異国では伝説級の代物だぜ?」
レンゲイ
「知りませんね。
強かろうが強大だろうが
見くびらないで下さい。
足元にもおよびません!!」
そう言うとレンゲイは
横一線に振った。
レンゲイ
『
トギリ
「うおっと。食虫植物かよ。」
レンゲイは赤い薔薇が
無数に咲いている
フワッと黄色い花粉をばらまいた。
そして
トギリに襲いかかったが
トギリは鼻を抑えながら
またもや黒くドプッと消えた。
レンゲイ
「追尾せよ!!」
レンゲイが
トギリが消えた箇所めがけて振るったが
間に合わなかった。
しかしクイっと指を動かすと
トギリを地面の中で確かに
トギリ
「マジかよ!!!」
レンゲイ
「この
逃られませんよ。
その花粉を浴びた者を
死の
獲物の肉体がドロドロになるまで
この花からは逃げられません」
トギリ
「可愛い顔してグロいこと言うんじゃねーよ。」
レンゲイ
「どうやら、そこではすり抜けることも
消えることも出来ないみたいですね。
さぁ、こちらへ、、ん?」
((イテテテ、、相変わらず使い方わっかんねーわ。))
レンゲイ
「引きずり出します!!」
トギリ
「やなこった!!」
トギリに向かって伸びていったが
トギリはあっさりと地面から出てきた。
トギリ
「じゃぁな」
するとまたもやドプッと、消えてしまった。
レンゲイ
「何!?地上に戻ってからまた消えただと!?」
姿は見えないがトギリの声だけが辺りに響く。
そして
トギリを探して右往左往としていた。
トギリ
「レンゲイ これを機に
良いこと教えてやるよ。
人にはそれぞれ価値がある。
お前が俺に言ったように
俺の首には
お前はどうだ?
継承さえ行えば
レンゲイ、
お前に何が残る?
キスツスの復讐か?
それとも帝国への忠誠か?
俺の目にはな、、お前は復讐しか見えてねぇ。
復讐には何の価値もねぇよ。
お前の見る世界が復讐だけの世界なら
お前の世界はここで終わりだ。」
レンゲイ
「コソコソ隠れてる卑怯者が
偉そうに説教をするなど
それこそあなたの言葉に価値などありません。」
トギリ
「キスツス グレイ が今のお前を見たら
どう思うんだろうな。」
レンゲイ
「なんだと!?キスツスの名を、、
貴様が呼ぶな!!!
貴様にキスツスの何がわかる!!!」
トギリ
「じゃぁ聞くぜ?
キスツスの何を知ってんだ。」
レンゲイ
「笑わせないで下さい。
、、、問答は終わりです。
語るこの時間さえも惜しい。
さっさと殺して終わりにします。」
トギリ
「出来るのかい?」
レンゲイ
「黒い球体に変わった時から
あなたに攻撃が効かなくなった事くらい
分かります、、よ!!」
レンゲイは空高く浮かび続ける球体を睨むと
その球体に向けて叩きつけた。
レンゲイ
「何!?」
トギリ
「バカか?
あんな分かりやすい物が簡単に
壊れてたまるかよ」
トギリはレンゲイの真後ろに現れて
レンゲイの首に向かって
トギリ
「もらった」
「でしょうね!!」
トギリ
「ウグッッ なんだと?」
トギリが姿を現した一瞬
トギリを
レンゲイはトギリを
腕から肩を切り裂いた。
トギリ
「チッ、、」
負傷した腕をおさえながら
トギリは再びドプッと消えた。
すると黒い球体が白い球体と入れ替わると
白い光が辺りを包んだ。
レンゲイ
「グッ、、目くらまし、、
逃げられたか、、、
しかし
あの傷だとしばらくは攻撃出来ませんね、、」
レンゲイは
咲いた淡白い桜色の百合の花を
ひと摑みするとそれを口に運んだ。
するとレンゲイの傷が少しずつ癒えていく。
レンゲイ
「傷付けた分だけ傷を癒せる
この程度か、、やはり浅かった、、
この程度だとしたら
やはり
なかったんですね。」
レンゲイはそういうと
ガーベラのいる最上段へと駆け上った。
レンゲイ
「ガーベラ君!!ガーベラ君!!」
ガーベラを十字架から降ろし
声をかけるも反応はなかった。
レンゲイは
そしてガーベラに
優しく唱えた。
レンゲイ
『
木漏れ日のような光が
発せられて頭部から つま先まで光をゆっくりと
スキャンする様に当てていった。
レンゲイ
「なるほど外部損傷、内部損傷、
全て異常なし。
脳波は少し
単純に
しばらく眠っててもらいましょう。
芽吹け
レンゲイは大量の枯れ草を召喚して
その上にガーベラをフワッと寝かせた。
レンゲイ
「さて、三種の神器は揃いました。
あそこの台座に並べればいいんですね。」
レンゲイは目の前にある古びた台座に
神器を並べた。
レンゲイ
「僕らの勝ちです。」
三種の神器を祭壇に並べたレンゲイは
額から血を流しながら
ゆっくりと空を見上げていた。
レンゲイ
「これで、、ようやく、、
ダンジョン攻略ですね、、」
すると神器が強く輝きだし
今までにないほどの
激しい地震がゴゴゴゴッと海底都市全体を襲った。
レンゲイ
「なんだこれは、、」
「やっちまったな、、隊長さん」
トギリが突然レンゲイの後ろに現れた。
レンゲイ
「トギリ!!」
((こんな近場で
戦ったらガーベラ君があぶない、、、
それを見越して、、))
トギリ
「なぁに。見てたんだよ。
お前が
レンゲイ
「なん、、だと?」
トギリ
「ほぅら。始まるぞ。」
レンゲイ
「一体、、どう言う意味だ!!!」
トギリ
「見てみりゃ分かるさ」
そう言うとトギリはピラミッドの方を指差した。
レンゲイ
「あれは!!」
トギリ
「
とてつもない轟音と共に
ピラミッドが崩れると中から
超巨大な龍の様な身体をした魚が出現した。
その龍はボトボトと卵を産み
中から巨人の様な生き物が次々と殻を破り出てきた。
レンゲイ
「なんですか、、あれは!!」
トギリ
「お前の責任だぞ。
ポセドニアがぶっ壊れちまうのはな」
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「クーワ!!!!!」
クーワ
「クフフッ
見せてくださーい。
デッドか、アライブか!!!」
マリガルド
「テメェが見せてみろやぁあ!!」
『
「何!?ありゃぁ、、なんだ!!」
クーワ
「邪魔ですねー」
ーースイセサイドーー
巨大スイセ
「ちっちゃな、、ちっちゃな、、
アナシーちゅわぁん!!
何度やっても同じよーーん!!ブフッ」
「ホント、面白い生き物ね、、」
巨大スイセ
「え!?なんて??
ホント、愛らしい生き物ですって!?
あらやだーん!!!
そんなに褒めても拳しか出ない、、わよ!!!」
アナスタシア
「クッそんなこと、、言ってないわ!!」
((、、なんて拳圧なの!!!!))
巨大スイセ
「んもう!!逃げ回ってばかり!!
しゃらくさいわ!!!コレで終わーーー
ドゥエェエ!!!!
嘘でしょーー!!!!!!!!
何よあれ!!!」
アナスタシア
「間に合わなかった、、、」
巨大スイセ
「あたしよりもおっきい龍!!
ってなんか産まれてるんですけどぉお?!」
ーーレンゲイサイドーー
レンゲイ
「こちらに向かってくる!!
狙いは、、、神器か!?」
トギリ
「やっぱ知らねーのか。
今、ようやく理解出来た。」
((ロージア様よぉ))
トギリ
「お前はポセドニアの
呼び出す儀式に成功したんだよ」
レンゲイ
「なんだと!?
神器を揃えて
トギリ
「誰が言ったんだ?
伝説では違うぜ?」
レンゲイ
「あの少女が神器を
渡すなとも言っていました!!
伝説の事など言っていません!!」
トギリ
「はぁ。あのクソ女か。。
しかも伝説も知らねーのかよ。
そんなことも知らねーで
ここのダンジョンに来たのか?
お前んとこの魔女はどうした?
それに何故、ここが選ばれたか考えりゃ分かるだろ。
だから俺はお前を止めに来たんだ。」
レンゲイ
「止めにだと!?
よくもぬけぬけと言えますね!」
トギリ
「そうか?
俺から神器を奪ったのは誰だ?」
レンゲイ
「僕の神器を奪おうとしたからだ!」
トギリ
「俺の目的は神器を揃わせない事だ。
だが、矛盾してるが
こうもしなければ
恐らくは
レンゲイ
「嘘をつくな!!」
トギリ
「お前らが
レンゲイ
「
戦った戦士です。」
トギリ
「それは間違いねぇが
この国の戦士じゃねぇ。
どう見ても人じゃねぇだろ。
あそこにいる
産んだ化け物だ」
レンゲイ
「まさか、、、あの少女はそんな事は、、」
トギリ
「言わねぇだろ。伝説では舞う巫女こそ
破滅王と呼ばれたポセドニア18世そのものだ。」
レンゲイ
「嘘をつくな。」
トギリ
「騙されたんだよ。
あの女はポセドニア を終わらせた張本人なのさ。」
レンゲイ
「なぜ、、そんな嘘を王が僕につく」
トギリ
「知るかよ。
あの女の
レンゲイ
「僕は、、僕は、、、」
トギリ
「教えてやるよ。
俺の名前はトギリ ヴェルモール ポセドニア
レンゲイ
「貴様が、、子孫だと!?」
トギリ
「ガキの頃から聞かされてきた。
俺らは呪われた血だと。
だから姓であるポセドニアは名乗りたくねぇんだ。
大虐殺を行った呪われた血だからな」
レンゲイ
「貴様がその子孫だとして
ロージアとなんの関係があるんだ!」
トギリ
「あの女を封印してくれた恩人の名だ。
呼び捨てにすんじゃねぇよ。」
レンゲイ
「ロージアとは一体誰だ!!
いや、待て、、今、、その女を と言ったな??
ではあの龍は、、」
トギリ
「ぁあ。
その女の名は」
トギリ
「リリィヴァイア ヴェルモール ポセドニア だ」
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「すげぇ勢いで祭壇に向かって、、
いや、、辺り構わずぶっ壊してやがる!!
ってスイセの奴もデケェ!!!!」
クーワ
「僕の楽しみを奪うですかー?」
巨人の様な生き物が
マリガルドとクーワに襲いかかる。
クーワ
「消えてくださーい。」
『
マリガルド
「邪魔すんな!!!」
『
N
青い人魚と青い千手の炎が
次々と巨人を攻撃したが
強靭な
更に襲いかかってきた。
ーーアナスタシアサイドーー
巨大スイセは無双乱舞していた。
巨大スイセ
「オンドリャァァア!!!」
スイセの正拳突きにより
次々と砕けていく巨人たち。
その脇で
再び開放する為にアナスタシアは自身の胸に
そっと手を当て
すると、周囲の大地やサンゴなどが
すべて黒い重力の塊に押しつぶされていく
アナスタシア
『『天輪•
一手•二手と神の
強奪•脈拍 •朽ちる
天地を仰ぎ 地に堕ち逆巻け!!!!』』
『『
漆黒の刀を空に向け
祈る様に刀を振ると
空から巨大な隕石が降り注いだ。
アナスタシア
「星々の怒りをその身に刻みなさい!!」
『
巨大スイセ
「ちょっと!!!
あたしにも当たるじゃない!!!」
アナスタシア
「私にはなんの問題もないわ。
共に果てなさい。」
巨大スイセ
「全く、、生意気な女ね。
あたしに嫉妬する女は数知れず、、
そしてアナシーちゃんもその一人に過ぎない!!
バット!!あたし!!気にしない!!!!
何故なら?
そう、
アナスタシア
「騒がしいの間違いじゃないかしら?」
巨大スイセ
「んもう!!!!
強情な女ね!!
言うこともいちいち陰険パビリオンだわ!
でもそんなアナシーちゃん
嫌いじゃないわ!!そうよ!!
ちょっと提案!!」
アナスタシア
「受けるわけないでしょ」
巨大スイセ
「い、け、ズゥウ」
ーーマリガルドサイドーー
マリガルドとクーワは巨人を相手に
互いに攻撃し合いながら
三つ巴の攻防を繰り広げていた。
マリガルド
「やってもやってもキリがねぇ!!!
このままじゃポセドニアが壊れて
海水が流れ込んじまう!!!」
クーワ
「僕は平気ですー」
マリガルド
「テメェ、あとで必ずぶっ殺してやる!!
だが今はーー」
「邪魔ですねー」
マリガルド
「どっか消えてろ!!クソ巨人!!」
クーワとマリガルドは
巨人を攻撃しながら互いを攻撃し合っていた。
クーワ
「消えてくださーい」
マリガルド
「お前も消えろクーワ!!」
クーワ
「あなたが消えるですー」
ーーアナスタシアサイドーー
アナスタシア
「共闘だと?」
巨大スイセ
「そうーよーん。
さっさと片付けた方が
アナシーちゃんもあたしも楽じゃなーい!!?」
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「フン、テメェの相手しながらでも
余裕でぶっ殺せるぜ。」
クーワ
「何いってるですー?
僕の方が多く殺してますー。」
マリガルド
「はぁ?テメェの目は飾りかよ?
どう見ても俺だろーが。」
クーワ
「愚問ですー。僕に決まってますー。」
マリガルド
「俺に決まってんだろ?
腐ってんのかテメェの頭」
クーワ
「僕に勝てるわけないですよー」
マリガルド
「ふざけんな!!!」
クーワ
「勝負になりませーん。」
クーワとマリガルドは
次々と、巨人をなぎ倒していく。
息も揃わぬ二人
殺し合いをしていた二人
ダンデライの目には
その光景が不思議に映っていた。
言い合いをしつつも
二人は物凄い早さで巨人を破壊していったからだ。
ーーレンゲイサイドーー
巨人の力で破壊されいく街を
眺めながらレンゲイは
レンゲイ
「街が壊されていく、、」
トギリ
「むしろ、感謝しねぇとな、、
救えなかったあの日から1000年
俺がこの国を救ってやれる日が来たことを」
すると祭壇が激しく揺れ始める。
三つの神殿から
空に向けて光が発射され
無数の波紋が衝撃波の様に
次々とポセドニア中に放たれた。
その衝撃波を浴びた巨人たちは次々に
音を立てて崩れていった。
レンゲイ
「ウグッッ、、コレは、、、
ガ、ガーベラ君!!!」
トギリ
「なんだ?? くそッ 立てねぇ!!」
ーーマリガルドサイドーー
マリガルド
「な、、今度は祭壇の方から、、
いや神殿からもかよ!!
なんだ!!このとてつもない衝撃波!!」
クーワは祭壇を見たあとに
ダンデライを見つめた。
クーワ
「クフフッ
そうですかーーー」
ーーアナスタシアサイドーー
アナスタシア
「グッ、、まさか!!」
ーーレンゲイサイドーー
レンゲイ
「ウッ、、この衝撃波を間近で喰らったら
立て、、そんな!!」
トギリ
「グッ、、そういう事かよ、、、ロージア様」
レンゲイ
「まさか、、だめだぁぁあ!!!!」
トギリ
「チッ メンドクセェな、、」
そういうとトギリは自身の胸に手を当てて
ゆっくりと口上を唱えた。
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅷ 女王より開幕 血戦の
おまけ
昔々あるところに
それはそれは美しい国がありました。
ピンクとオレンジ色のサンゴ森と
青々と揺らめく海藻の森
そして青い建物と大きなお城に
幸そうな人々の笑顔
美しい
この国を
ところが突然
優しい
人々は悲しみに暮れて
毎日、毎日泣いていました。
そして、一週間たったある日
二人いる
残った
国を追放されてしまいました。
追放された
皆から好かれていたので
人々はとても悲しみました。
しばらくすると
新しい
金や銀そして宝石を集め
更には人々からも沢山のお金を集めました。
最初は
国の人々は一生懸命、働いてお金を集めました。
それが長く続くと
人々は食べるものもなくなり
次々と、死んでいってしまいました。
それでも
永遠の命が欲しいと
色々な秘術を集めました。
優しい
三年たったある日
自分の誕生日でもないのに生誕祭を開きました。
持って村人たちや客人に踊って見せてくれました。
すると空が曇り、海が割れました。
突然大きな蛇が出てきたのです。
客人や人々は逃げました。
必死に逃げました。
しかし、その様子を見た蛇は
引きつった顔で笑っていました。
その時、人々は気付きました。
更に街は破壊されてしまいました。
美しい国と言われたポセドニア は
一夜にして死の国に変わってしまったのです。
すると、客人として招かれた
どこかの国の魔術師と女剣士が
蛇に立ち向かっていきました。
七日間の激しい戦いの果てに
ついに魔術師と女剣士が蛇となった
ポセドニア ごと海に沈めました。
こうして悪い
島から出られなくなり
逃げた人々は追放された
幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
(完)
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