13話 始まりの糸は赤と共に
作者名 REN’sJackson
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅶ 始まりの糸は
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパの
まともに喰らったアナスタシアは
致命傷を受けながらも
気配を消して巨大なアーチの陰に隠れていた。
「はぁ、、はぁ、、はぁ、、」
『
光のカーテンがアナスタシアを包み
姿が見えなくなった。
『
耳が詰まるような感覚が広がり波紋が広がると
周囲からはアナスタシアの声は
聞こえなくなり気配が消えた。
『
半透明の乙女を召喚すると
その乙女は吐息を吐きアナスタシアの傷を
少しずつ癒していった。
((ウグッ、、なんて威力、、なんて速度、、
やられていた、、グッ、、傷が深い、、
やはり私の
アイツは今まで戦ってきた奴らとは格が違う。
倒せなかったペチュニア という隊長が
特別強かったわけではなかったのか、、
いや、冷静に分析したとしても
奴の万物を吸収する能力と
肉弾戦闘力は純粋に高い、、それに踏まえて
相手にしてると言っても過言ではない分裂する力
そして攻撃を受けるたびに光るあのスーツ。
待てよ、、スーツ、、光、、、
光の点滅があからさまなサインなのは
間違いない!!やはり、、
吸収限界のサインか、、それなら、、))
ーークーワサイドーー
瀕死状態であるラベンドの鬼人化の姿に
クーワは胸を躍らせていた。
クーワ
「何ですか?その姿はー
楽しませてくれそうですねー」
ダンデライ
「人間、、では、、ない、、
これが
((ラベンド、、戻ってこいよ、、)」
クーワ
「あっちの方が楽しそうーですねー」
クーワは
マリガルドに吹き抜ける。
マリガルド
「チッ!!この青い風が厄介だぜ、、」
クーワの
風の力だけではない。分解する力つまり
本来の力でもある。
風化作用を凝縮させた風が
マリガルド
「
マリガルドは
波乗りの様にクーワの
華麗にかわしていく。
((少し触れただけでも
ぶっ壊れそうだ、、))
ダンデライ
「化け物か、、」
ダンデライは異様な姿に目が奪われていた。
ラベンドの額には触覚の様な大きな二本の角
瞳は白く、蛾のように不気味な
ラベンド
「コロス、、コロス、、ミナ、、コロス!!」
ラベンドは大きく息を吸うと
口から糸を無数に吐いた。
ダンデライ
「グッ!!!正気を失ったのか?」
ダンデライは
ラベンドに斬りかかった。
しかし、カキンと高い音がしただけで
ラベンドを斬ることは出来なかったが
その瞬間爆発した。
ラベンド
「ガッ、、」
ラベンドは大きく後ずさりした。
ダンデライ
「硬いことは報告されています!!
しかし、、爆炎ならどうですか?」
ラベンド
「コロス」
ダンデライ
「効いてない!?」
ラベンドはダンデライに向かって
糸を吐いた。
ダンデライ
「こんなもの!!!」
『
『
激しい音を立てると盾の様に大きく
広がりマグマの塊をいくつも発射した。
ラベンドの糸はマグマを砕いていったが
マグマの炎が
糸に燃え広がっていく。
そして、ダンデライの
ラベンドの糸が到達するも
そこで全ての糸が燃え尽きてしまった。
ダンデライ
「攻防一体のマグマの盾と砲台
あなたの糸は切れなくても爆炎の前に燃え尽きる」
そして
ラベンドに次々と襲いかかった。
ダンデライ
「これで、、終わりですね、、」
ラベンド
「コロス」
ダンデライ
「ガハッ」
ラベンドは糸で身代わりを作り
ダンデライが気をとられてるうちに
その腕はダンデライの血で赤く染まっていた。
クーワ
「クフフッ、、やっちゃいましたねー」
ダンデライ
「グッ、、まさか、、ダミーだとは、、」
ラベンド
「オワリ」
クーワ
「君がね」
マリガルド
「ラベンド!!」
ダンデライ
「ウッッ」
クーワはダンデライを蹴り飛ばし
青い風を
ラベンドに斬りかかった。
ラベンド
「グッッッ」
クーワ
「へぇ、、、受け止められるとでも
思ってるですかー?」
ラベンドはクーワの
片腕で受け止めたがゆっくりと
めり込んでいく。ラベンドはとっさに
クーワに向かって糸を吐くが
クーワはヒョイっと首を傾けてかわした。
マリガルド
『
「オメェの相手は俺だろうが!!!」
マリガルドはクーワの頭上から
渾身の一撃を放ったが
クーワは簡単に
そして、クーワはダンデライに
向かって言った。
クーワ
「ダンデライ、、もういーですよー
足手まといは邪魔なだけですー」
ダンデライ
「申し訳、、ありません、、」
ダンデライは戦線を離脱するために走った。
マリガルド
「逃すかよ!!!」
クーワ
「僕から逃げられるとでも思うですかー?」
マリガルド
「クソ!!この風!!いちいち現れやがって!!
つーかよぉ!!!逃げてねーよ!!
テメェんとこの副官を追おうとしてんだよ!!」
クーワ
「僕との闘いを
マリガルド
「なんだと!?」
ラベンド
「コロス、コロス、コロス!!!」
ーースイセサイドーー
一方その頃
4人に分裂したスイセ達は
勝利の美酒に酔っていた。
スイセ
「スイセの数だけ」
スイレン
「強くなれる」
ジェシカニーパ
「ポセドニア に咲く」
スイレ
「花の様に、、」
スイレン
「いやぁーん!!楽勝!!」
スイセ
「はぁい!!タッチ!!!
スイレ
「タッチ!!
あたし達って最高!!!
タッチ!!
ジェシカニーパ
「はぁ、、うっとりするほど
美しいわぁーーん」
スイセ
「え?ありがとう」
スイレ
「バカね、、あたしに言ったの!!」
スイレン
「はぁ!?あたしに言ってんのよ!!」
スイセ
「冗談は顔だけにしてよ!この顔面ゴリラ!!」
スイレン
「ゴリラ??え!?ゴリラ!?壮大なブーメラン!!
あんただってゴリラじゃない!!!」
スイレ
「ちょっと!あんたゴリラの何を知ってんのよ!!」
スイセ
「知ってるわよ!!
学名ゴリラ ゴリラ ゴリラじゃない!!」
ジェシカニーパ
「スイレ スイセ スイレン
うるさいわよ!」
スイセ
「ゴリラゴリラゴリラみたいに
言わないでくれる!?!?」
スイレ
「もうー!うるさい女!!
良い?あたしは
れっきとしたホモ・サピエンスよ!!」
スイセ
「そうよ!!あたし達ホモよ!!!ホモ!!」
スイレン
「そう、あたし達はホモでありゲイ
ゲイの中のゲイ!!!!!!!
神が作りたもうたオカーー」
『黒の審判』
N
ズズズッと
重力の
ジェシカニーパ
「ぁあらぁーーアナシーちゃーん
随分と遠いところにいるのねぇ」
スイレン
「どこかしらーん??」
スイレ
「そんな遠いところじゃないわよ
スイセ
「コソコソと隠れて技を使うなんて
魔女らしいわね。本当あんたって陰険だわ!」
スイセ達は強力な重力場を物ともせずに
余裕の表情を崩さなかった。
そして先ほどと同じくスイセ達の
またもや輝き出している。
ジェシカニーパ
「だぁかぁらぁ効かないのよぉーーん」
スイセ
「スーパースターが目の前にいるのに
出てこないなんて!!
照れ屋さん!?照れ屋さんなの!?」
スイレン
「サインぐらい書いてもいーのよーん!」
そしてまたもや輝き出した。
スイレ
「はぁ、、飽きちゃったわぁ どこかしらーん??
アナシーちゃーん!どこなのよぉーん!!」
ジェシカニーパ
「んもう!!
先ほどより短い間隔で
光り始めるとスイセ達の表情が少し曇る。
((重力をかけ続け、一定のダメージが溜まると
スーツが光り始める、、
そして先ほどよりも間隔が短い、、
ならば、これなら、、どうかしら!!))
『
アナスタシアが祈るように刀を握りしめると
スイセ達がいる方向へ刀を振り下ろした。
すると海底都市ポセドニア全体の瓦礫や石、サンゴ
固形物が上空に舞い上がり互いにぶつかり合うと
半径1mほどの球体が無数に作られた。
アナスタシア
「吸収出来るならしてみなさい!!
あなたに、この無数の星々を受け止めきれるかしら?」
アナスタシアがそういうと
スイセ達に向かって隕石が一気に降り注いだ。
スイレン
「ん?何よこれ!!!!
嘘でしょ!!!!!」
スイレ
「し、信じられない!!
海底都市で隕石!?!?」
スイセ
「人間技じゃないわ!!!!!!!!」
ジェシカニーパ
「あんた達!!!!」
スイセ達は
4度目の輝きをよそに
一瞬で
被っている自身の ツバ広帽子を
中心めがけて投げた。
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ
『
N
投げ合った赤緑青ピンクのツバ広帽子が
ぶつかり合うと
1つに合体して巨大な帽子になり
旋回し上空へと飛びその場で浮かび続けた。
スイレン
「いやーん!当たる!!当たるゥゥウッツって
当たらなーい!!!!!!
このツバ広帽子はこの身を離れてもなお
盾となり万物を吸収する
あたしの
スイセ
「例え隕石でも関係なく効力は発揮されるんだから!」
次々と降り注ぐ隕石を
受け止めていくが隕石自体は吸収されてはいなかった。
ただ勢いを殺されて
周りにドン!ドン!ドン!と
ゴツゴツ落ちていった。
スイセ
「危なっ!!!!!!」
スイレン
「あんな質量を、一気に受け止めたら
いくら吸収してもエンドレスリピートよ!!」
スイレ
「ちょっと見て!!まさか!!!
ジェシカニーパ
「壊れてく!!!
((
万物を吸収すると言っても
隕石自体は吸収されてはいない!!
という事は接触時に生まれるエネルギーだけを
吸収しているのか!!
なるほど、、ということは
今が、、好機!!!!)
スイセ
「こんな、、技、、反則じゃない!!!
一体どういうッアガガガ!!!!!」
スイレン
「ウガッ!!ま、さ、か、、、」
スイレ
「ガッッッッ!!
隕石に、、気を、、とられて、、」
ジェシカニーパ
「吸収、、が、、、」
N
スイセの言う通り
アナスタシアの
気を取られていて 黒の審判 の
スイセ達は忘れていた。
壊れた今、更には
黒の審判 により重力場が強められている今
隕石の雨が重量を何倍にも増してスイセ達に
襲いかかった。
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ
「アナスタシアァァア!!!!!!!」
ーーラベンドサイドーー
ラベンドは肩を震わせ
全身から糸を吹き出していた。
ラベンド
「ユルサナイ、、クーワ、、ユルサナイ、、」
マリガルド
「おい!ラベンド!!」
クーワ
「許して欲しくないですー
というより、何かしましたっけー?」
マリガルド
「グッ!ラベンド!!乱発しすぎた!!」
ラベンドは糸を全身から吹き出したまま
クーワに襲いかかった。
ラベンド
「クーワ!!!!!」
クーワ
「いいですねぇーいいですねぇ!!!
見せてくださいよ!!!
デッドかアライブか!!!!!」
N
クーワは青い風をラベンドに向けるも
次々と溢れ出る糸の生成速度の方が速かった。
マリガルド
「テメェの相手は
俺だろうが!!!」
上空から
クーワの背中を打ち抜いた。
クーワ
「グッ!!!」
ラベンド
「シネェ!!!」
吐き出した糸を針の様に固めて
クーワに向かって放ったが
クーワの青い風で全て塵となった。
((あの状態だと、つえーけど
連携が取れる精神状態じゃねぇ、、
あまり長く戦うとラベンドがやべぇ。
それに風にあまり触れ続けると
こっちがぶっ壊れる!!))
ラベンドは全身を糸で覆い
クーワと接近戦を繰り広げていた。
目にも
マリガルドの二本の
クーワは気分が最大限にまで高揚していた。
クーワ
「これが楽しい、、ですね!!
楽しいってこういう事なんですねぇ!!」
マリガルド
「ウォォオ!!!」
ラベンド
「コロス、、コロス!!」
クーワ
「クフフッ!!」
その様子をダンデライは少し離れた所から見ていた。
((今はまだ楽しそうにしてることが
唯一の救いということを
あの二人は分かっていない、、
隊長の恐ろしさは楽しみの先にある、、))
すると激しい地鳴りが辺りに響く
マリガルド
「なんだ、、、」
ダンデライ
「瓦礫が宙に浮いてる!?
いや、、集められている?
隕石!?なんだ、、これは、、まさか、、、」
クーワとラベンドは
気にする事なく無我夢中で
互いに斬り合っていた。
ダンデライを除いて
アナスタシアの
気づいていなかった。
クーワ
「斬っても斬っても糸が邪魔するですー
つまらないですー」
マリガルド
「闘いにつまるも、つまらないもねーんだよ!!
ナメてんのか!?!?ぁあ"!?」
クーワ
「ナメてるのはそっちですー
この弱さで隊長格を任されるのは
人材不足としか思えないですー」
マリガルド
「なんだと!?」
ラベンド
「クーワ、、クーワ、、クーワ!!!」
クーワ
「はぁ、、飽きたです。
血を見せてください」
するとクーワの
マリガルド
「何する気だ、、、」
ラベンド
「コロス」
クーワ
「クフフッ」
『
クーワの
みるみると
集まっていく。
そして巨大な大鎌へと形を変形させた。
ラベンド
「シネェ!!!!!!!」
マリガルド
「行くな!!ラベンド!!」
「ウォォオ!!!!!」
クーワ
「
クーワは一閃、ラベンドを切り裂いた。
ラベンド
「ガッ、、、
マ、マリガル、、ド、、さ、、ん?」
マリガルド
「ラベンドォォオ!!!!」
マリガルドは
ラベンドをクーワの目の前から連れ去った。
マリガルド
『
クーワ
「逃げられませんよークフフッ」
超高速で駆け抜け
瓦礫の山を突き抜けて石像が無数に立つ
廃墟の前にマリガルドとラベンドがいた。
ラベンドは鬼人化のままマリガルドの膝の上に
頭を乗せ横たわっていた。
マリガルド
「死ぬな!!!ラベンド!!!
戻ってこい!!戻ってこい!!!!!」
ラベンド
「マリガ、、ルド、、さん、、、
クーワは、、倒したん、、ですか??
あれ、、僕、、どうして、、」
マリガルド
「戻ったのか、、?、
ラベンド、、しゃべるな、、、」
ラベンド
「なぜ、、、泣いてるんですか、、」
マリガルド
「馬鹿野郎、、泣いてねーだろ、、、」
ラベンド
「、、、ガハッ、、
もしかして、僕、、、負けたんですか、、?」
マリガルド
「負けてねーよ!!!」
ラベンド
「じゃぁ、、なんで、、、
あの青い風に包まれてから、、
何も、、覚えて、、ません、、、」
マリガルド
「いま、手当すっから、、、
それから解け、、」
ラベンド
「フフ、、手当、、、
僕ら、、
じゃないですか、、、、
解けって、、、まさか、、僕、、」
マリガルド
「ぁあそうだ、、鬼人化したんだ、、、」
ラベンド
「強かった、、です、、ね、、
クーワは、、、」
マリガルド
「ぁあ、、強かったな。
ラベンド、、俺は
止血ぐらいは、、できるぜ、、、」
ラベンド
「いつも僕が縫ってたのに、、、
いつ出来るように、、なったん、、ガハッ」
マリガルド
「ゆっくり、、戻れ、、ゆっくりだ、、
じゃねーと、、死んじまうぞ!!!」
ラベンド
「ゴホッゴホッ、、寒いです、、マリガルドさん」
マリガルド
「おい!!!戻れって!!!
ラベンド!!!目ぇ開けろ!!」
ラベンド
「音楽、、聴きたいな、、、
マリガルド、、さん、、、歌って、、くれますか」
マリガルド
「おい!!!聴こえてんのか!!
ラベンド!!!!」
ラベンド
「寒いな、、、マリガルドさん、、
痛い、、です、、」
マリガルド
「ラベンド、、戻ってこい!!」
ラベンド
「抱きつか、、ないでください、、、」
マリガルド
「おい、、おい!!!!ラベンド!!!」
ラベンド
「マリ、、ガルド、、さん、、
あの時、、僕は、、死ぬはずでした、、」
マリガルド
「そんな、こと、、言うんじゃねぇよ!!」
ラベンド
「マリガ、、ルド、、さん、、
聞こえ、、ますか、、」
マリガルド
「ぁあ、、聞こえてる、、
俺はここにいるぞ、、ラベンド、、」
ラベンド
「あの日と一緒、、、ですね、、、
あの日から
僕ら、、ずっと一緒、、でしたね、、」
マリガルド
「おい、、おい!!!
戻ってこい!!戻ってこい!!
鬼人化を解け!!!!!
ラベンドォォォオ!!!!!!」
クーワ
「クフフッ」
ーーアナスタシアサイドーー
ラベンドとマリガルド、クーワ、ダンデライの
死闘の最中、アナスタシアとスイセ達の闘いも
スイセ
「ガハッ、、」
アナスタシアは上空からフワリと
着陸するとゆっくりと技と
スイセ達のいた方向を見た。
大地は
黒の審判をアナスタシアは解かないまま
発動範囲外からスイセに話しかけた。
アナスタシア
「あら?ギリギリになって
吸収出来るようになったのかしら?
いえ、黒の審判により重力の負荷攻撃を受け続け
受け続けたあなたは攻撃する間もなく
瞬く間に吸収限界を何度も迎えたみたいね。
そして、その結果がコレ。無様ね。
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ」
四人いたスイセ達は
ボロボロになって横たわっていた。
スイセ
「ウグッ、、アナス、、タシア、、
なによ、、あんたもボロボロじゃない」
アナスタシア
「
しかし、とても興味深い。
でも、人智を超えた
遠く及ばないわ。」
スイレ
「遠く及ばない、、フフッ
そうね、、科学じゃ
敵わないわ、、
それでも、、
ナーベルク帝国は、、終わりよ、、」
アナスタシア
「あなた自身が終わるというのに
この状況下で他国の心配なんて
随分と余裕なのね。」
ジェシカニーパ
「時代は、、大きくうねるわ、、、
魔女の力で、、どうにか出来るかしら?、、
戦ってばかりいないで、、
アナスタシア
「私を
ナーベルク帝国 第一
そのトップである私に
ふざけるのも
スイレン
「バカ、、なーんも、、分かってないのね、、」
アナスタシア
「よく喋る奴だ。
お喋りはもう疲れたわ。
事実はたった一つよ。
あなたは私の研究室で
一生を終えるという事。」
スイセ
「フフ、、私を飼い慣らせる、、かしら??
ウググッ!!!!」
スイセ達は黒の審判の重力を筋力の力だけで
押し返して立とうとした。
アナスタシア
「なに!?」
アナスタシアは更に重力を強めた。
アナスタシア
「まさか!!鬼人化!?
隊長全員が出来るのか!?
させるーーー」
「バカ、、ね、、
あんな
なる訳ないでしょ??もっと、、
((この重力場で、、立つだと?
止めなければ、、しかし、
グッ、、発動限界が、、近い、、
スイレン
「お礼、、を、、言うわ、、、、
たぁっぷり、、吸収、、させてくれて、、
ありがと、、アナシーちゃん!!!
いくわよぉお!!!!"
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
アナスタシア
「
「スタイリーレッド!!!」
スイセ
「ファッションブルー!!!」
スイレン
「ビューティー グリーン!!!」
ジェシカニーパ
「セレブリティ ピンーーク!!!」
七色に光るスイセ達は混ざり合うと
巨大な爆発音と煙が辺りを覆った。
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ
『
『
アナスタシア
「なんだ、、これは、、、」
アナスタシア
「巨大化、、しただと!?」
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ
「ンフッ、、、アナシーちゃーん。
所詮は科学ですって???
ブフッ!!!!バカねぃ、、
超科学よ!!!」
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅶ 始まりの糸は
おまけ
時は大きく
廃墟、火薬と肉の焼ける匂い、腹を空かせた子供
燃えたぎる炎に降り注ぐ雨
ココはラミオラス帝国 ナーベルク帝国国境付近
二台の
二人の男と兵士達が降りてきた。
ソープワイト
「フン、全く汚いところだね」
白髪の男が
悲惨な街並みを見た。
すると赤い髪に黄色いフードを被った男が
ソープワイトの顔をにらんだ。
マリガルド
「どこもかしこもこんなんだろ」
ソープワイト
「なんだね?その顔は?えぇ?
新米兵士の分際で気安く話しかけるんじゃないよ。
誰だね君は?そもそも名前も知られていないのに
上官に話しかけるなど正気かね?え?
ったく、部下の調教も出来ないのかね。あやつは。
私の隊なら即刻、撃ち殺してるよ。
フンっ、まぁいい。ささっと始めろ!!」
ソープワイトがそういうと
マリガルドをはじめとする兵士達が
次々と壊れた街から子供を連れてきた。
ソープワイト
「すぐ死ぬんだ。根こそぎ連れてくるんだよ!」
マリガルドは一人でに更に奥深く
誰もいなさそうな廃墟に足を運んだ。
マリガルド
「何のためにやってんだよ。ん?」
マリガルドはうつ伏せで倒れている少年を見つけた。
マリガルド
「死んでんのか?
おい、聞こえてんのか?」
マリガルドが少年の身体を足で
仰向けに変えると
痩せこけた少年は天井を見上げていた。
マリガルド
「おい、、生きてんのか?死んでんのか?
どっちだ。ガキ」
少年は何も言わなかった。
ただ少しだけ小刻みに震えていた。
マリガルド
「生きてても仕方ねーだろ。
これも何かの縁だ。
殺してやるよ」
マリガルドはそういうと
少年にナイフを向けた。
少年はただ天井を見上げるだけだった。
マリガルド
「おい、、怖くねーのか。
おい、、聞いてんのか??」
ラベンド
「殺してくれ」
マリガルド
「やっと喋ったと思ったら
なんだそれ。」
ラベンド
「殺せ」
マリガルド
「恨むんじゃねーぞ」
マリガルドはナイフを振りかぶった。が
すぐにナイフを下ろした。
ラベンド
「殺し、、てよ、、」
マリガルド
「何で泣いてんだよ。
ヤる気が失せたわ。」
ラベンド
「殺してよ、、」
マリガルド
「ったくよ、、おい!!これ着てろ!
寒いんだろーが。」
マリガルドは自身の黄色いフードを
ラベンドに無理やり着させた。
ラベンド
「やめッ」
マリガルド
「うるせーな。
どうせ俺に殺してもらう命だろーが。
死ぬのは良いけど服は着たくねーのか?」
ラベンド
「何で服、、、」
マリガルド
「飯はあんのか?、、、って
なさそうだな。」
マリガルドはそういうと
配給でもらえるビスケットを
ラベンドに手渡した。
ラベンドはそのビスケットを
勢いよく食べた。
マリガルド
「腹も減ってんのかよ。
まぁいいわ。お前みてぇな
死に損ない連れてっても意味ねーから
そこでのたれ死んどけ。
じゃぁな!!!」
マリガルドは来た道を戻ろうとした。
ラベンド
「あ、、ありがとう、、」
マリガルドは立ち止まって
振り返った。
マリガルド
「お礼いう時は
ありがとうございます!だ!馬鹿野郎。
敬語も使えねーのかよ」
そう言って立ち去ろうとまた歩を進めた。
ラベンド
「あ、、ありがとうございます!!!!」
マリガルドは立ち止まった。
マリガルド
「…チッ!
おい、ガキ 俺と来い」
始まりがココにそして終わりはソコに。
失うものなど何もなかった少年と青年の物語
あの日から少年と青年の運命は大きく変わった。
そして現在
マリガルド
「ラベンド、、聞こえてんのか!?」
ラベンド
「マリガルド、、さん、僕、、
あっ、、て、、よかっ、、た、
、ありが、、とう、、、、ござい、、まし、、た」
マリガルド
「ラベンドォォォオ!!!ー」
「マ、、マリガルド、、さん」
『
突然、マリガルドの腕の中から
ラベンドが一瞬にして消えた。
マリガルド
「ラ、、ラベッーー」
「
マリガルド
「やめろォォォオ!!!!」
完
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