12話 風に朽ちるは青藍世界
作者名 REN’sJackson
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅵ 風に朽ちるは
アナスタシアとスイセ
クーワとマリガルド、ラベンドが
激戦を繰り広げる中
レンゲイはガーベラと共にいた。
レンゲイ
「なるほど、
相対したと。」
ガーベラ
「そうなんすよ、、
やたらデカイ大男だったんす!!大男!!
いや、大女??ん??大男?大女??
女?男?女??男??
と、とにかくベラボーに強かったんすよ!!」
レンゲイ
「??まぁ、、よく無事でしたねガーベラ君。
急に消えてしまったので驚きましたよ。
しかし敵に見つかるリスクを負ったおかげで
見つけることができました。
結果的に
ガーベラ
「せ、せんぱぁーい!!
アチシを見つけてくれてあざーす!!」
レンゲイ
「フフッ、相変わらず元気そうで何よりです。
もう、片時も離れてはいけませんよ。」
ガーベラ
「え?片時も?で、でもアチシには大切な人が、、」
レンゲイ
「このポセドニア では!ですよ。
それに恋人なんていませんよね?」
ガーベラ
「ち、ち、ちぃ
先輩、、アチシにはプアール君という
ステキな人がいるんすよね!残念!」
レンゲイ
「それってアニメの中のキャラですよね?」
ガーベラ
「ナヌ??聞き捨てならぬその言葉!!
プアール君とドクダミ君、カボチャ先輩の
爽やかで
関係にハスハスするアチシのこの気持ちが
恋ではないと申すのか!?!?」
レンゲイ
「恋ではないですよ。それ。妄想です。
そもそも名前がカボチャ先輩って、、」
ガーベラ
「はあ、3人に貢ぎながら生活したい」
レンゲイ
「もういいです。
それよりダンデライ副隊長が言ってた話しを
聞かせてください。」
そう言うとレンゲイはガーベラと隊士達を
引き連れて近くの建物へ歩いて行った。
ーーダンデライサイドーー
マリガルド
「オリャァ!!!」
『
ダンデライ
「ガハッ!!!」
ダンデライはマリガルドに吹っ飛ばされていた
するとフワッと体が浮きゆっくりと着地した。
クーワ
「何しに来たですかー」
クーワは青い風の鎧を
未だに発動したままだった。
半径1メートルのものを風で切り刻む
攻防一体の鎧はクーワ自身の身体も
刻まれ血が
ダンデライ
「割って入って申し訳ありません、、
クーワ、、隊長、、
それは、、
ではアレをやるのですね、、」
クーワ
「ハイですー。
下がっててくださいねー」
ラベンド
「グッ、、、なんなんだよ、、その青い風、、」
血まみれになったラベンドは
片膝をついたまま起きあげれなかった。
マリガルド
「チッ!!!邪魔だラベンド!!!」
ラベンド
「うぐっ、、どけたらどきますよ、、」
マリガルド
「風が青くなってから
威力が増してきやがった、、、
しかも始めより少し色が濃くねーか?」
ラベンド
「たしかに、、そうですね、、
それに、、威力が、、増すどころじゃありません、、
範囲1メートルあたりは普通の人間なら
一刀、、両断されます、、、
なぜ本人は平然と、、してるのでしょうか、、」
マリガルド
「バケモンなんだろーよ。」
マリガルドはグッと
構えるとラベンドの前に立った。
マリガルド
「いけるのか?ラベンド」
ラベンド
「はい。」
『
ラベンドが糸を弾くと
マリガルドは高速でクーワの上空へと移動した。
クーワ
「クフフッ」
マリガルド
「ギアを上げるぜ!!!」
『
エンジンをふかす轟音と共に
大砲のように発射された。
マリガルドは空中にある糸の上に立って
シャドウボクシングのように拳で
連動しクーワに襲いかかる。
クーワ
「クフフッ!!いいですねぇ!いいですねぇ!!!」
マリガルド
「てめぇの青い風なんて
近づかなけりゃどうってことねーんだよ!!」
ダンデライ
「隊長の風でも切れないあの武器は一体、、」
激しい攻防戦が繰り広げられていた。
クーワは見事に全てを見切っていたが
自身の
確実に体力が奪われていた。
マリガルド
「はぁ、、はぁ、、なんて野郎だ、、」
クーワ
「終わりですかー?」
マリガルド
「クソ野郎が、、」
ラベンド
「いいえ!!まだです!!」
ダンデライ
「させません!!」
『
『
ダンデライは地面に
突き刺すと次々とラベンドのいる方向へ地面が爆発した。
ラベンド
「地面から!?
そんなことも出来るん、、だね!!!!」
『
大地が激しく揺れると
糸が地面を走り大地を次々とひっくり返した。
しかし互いの攻撃が止まることはなかった。
ダンデライ
「グアッツ!!!」
ラベンド
「ウワァァ!!!!」
ダンデライは地割れするほどの大地の波に飲み込まれ
ラベンドは爆炎に包まれた。
マリガルド
「ラベンド!!!」
クーワ
『
「よそ見してるですかーー」
マリガルド
「チッッ!!!!!!」
クーワは
マリガルドに向かっていった。
マリガルドは糸から飛び降り
クーワ
「面白い使い方ですー
サーフィンみたいですねー」
マリガルド
「そんなチャラついたもんじゃねぇよ!!」
クーワ
「クフフッ逃げるですかー?」
マリガルド
「ぁあ"?
逃げるってのは
背中を見せるってことなんだよ!!!
見せてねーだろ!!!
クーワ
「グッ、、」
マリガルドは右腕部でクーワを空中で握った。
マリガルド
「このまま握りつぶしてやるよ!!」
クーワ
「あっ、、ガ、、、ガ、、」
ダンデライ
「隊長、、」
ラベンドは先のクーワとの一戦で
すでに身体中に大きなダメージを
負っていたせいもあり
ダンデライの技を食らってフラフラと
立つのがやっとだった。
ダンデライも重症に近いダメージを負っていた。
ラベンド
「クッ、、そ、、んな、、心配して、、
よそ見してるほど、、
余裕じゃ、、ないだろ、、」
ダンデライ
「、、、はなっから、、目的は、、あなたですよ、、
部下を、、沢山、、やられて
黙っていられるほど、、私は優しくはない!!」
ラベンド
「カッコつけやがって、、
首切り落とすゲームがあったら、、
作業ゲーだよ全く」
ダンデライ
「部下を、、
ラベンド
「じゃぁ見せてあげるよ!!
なんで僕が、、あんなに殺したのかをね!!」
ラベンドが右手を空にかざすと
怒涛の糸が天に向かって飛び出した。
ラベンド
「さぁ、、ここからがメインステージさ!!!
踊り狂って暴れて死ね!!
『
ダンデライ
「こ、、これは、、、やめろ、、、
やめろぉぉぉお!!!!!!!」
マリガルド
「始まったか、、」
クーワ
「、、へぇ」
首のない
ゆっくりと起き上がりダンデライに向かって
走り出した。
ラベンド
「ここから本当の地獄を見せてあげるよ。
ダンデライ副隊長」
ーーレンゲイサイドーー
レンゲイ
「4人は
1人はあそこの高い建物で見張りを。
それぞれ
忘れずに使って下さい。
少しの間、情報を整理します。」
レンゲイは隊士を抜粋して見張りにつかせると
青白く丸い家へと入った。
その不思議な作りの家の中はとても質素で
海藻とフジツボだらけだった。
とても綺麗とは言い
レンゲイ
「気配に気付かれぬように音を遮断しましょうか。」
『
レンゲイがそう言い放つと
レンゲイを中心に波紋が広がり
気圧で耳が詰まるような感覚が家中に広がった。
ガーベラ
「波動系
そんな
レンゲイ
「ガーベラ君。確かにこの
下級
鍛錬を怠ってはいけませんよ?」
ガーベラ
「そうっすよねー!いゃぁ先輩さすがっす!
戦闘にあまり関係ない
覚えると
アチシら
それでなくても
燃費悪りぃっすよね!!!
アチシ、
発動速度や複数の
組み合わせるための処理速度である。
容量が多ければ多いほど
処理が速ければ速いほど
複数の
組み合わせることができ、発動速度も速い。
レンゲイを始めとする
副隊長であったゲイジュは隊長にも劣らないほど
その絶対値が高かった。
回復系
燃費が悪いと言われるほど
繊細なコントロールが必要な為
一番難しいと言われる
レンゲイ
「処理と容量の底上げは瞑想が一番ですから
今度、訓練するときは
瞑想を取り入れましょう。
いいですか?瞑想ですよ?
あと、ガーベラ君は寝ないで下さいね。」
ガーベラ
「瞑想くらいアチシ クラスになると
瞑想と妄想と睡眠の境目がなくなるくらい
見事にできますぜ!!」
レンゲイ
「この前、寝てましたよね?」
ガーベラ
「はい!!!」
レンゲイ
「いや、、そんな元気よく認めないで下さい。
はぁ。ガーベラ君
ダンデライ副隊長が言ってた話しをして下さい。」
ガーベラ
「あっ!そうっすね!!
忘れてやした!!」
レンゲイ
「はぁ。忘れないで下さい」
ガーベラ
「祭壇に神器を持っていかないと
いけないって言ってやした!!
あと、これっす!!
ダンデライ副隊長から
預かってきやしたぜ!!!」
レンゲイ
「これは!!鏡の神器!!」
ガーベラ
「クーワ隊長の所へ
って言って預けられたんすよぉー」
レンゲイ
「ダンデライさんはクーワさんの
熱狂的な信者ですからね。
副隊長の鏡です。」
ガーベラ
「もしかしてこの神器と掛けてます??
え?嘘っすよね??嘘っすよね?」
レンゲイ
「ガーベラ君と話すといつも話が進みません。
とにかく、これで2つです。
あと1つは敵の手の中にあるみたいですから。」
ガーベラ
「えー!!なんで分かるんすか!!」
レンゲイは
話して聞かせた。
ガーベラ
「こわっ!!!幽霊すか!?!?
アチシ呪われるよぉ!!呪われるぅう!!」
レンゲイ
「呪われませんよ。
では、あと1つを探しましょう」
ーートギリサイドーー
トギリはポセドニアのピラミッド付近にいた。
トギリ
「あー胸糞わりぃ。
祖先のことなんてどーでもいーわ。
つーか誰だよあの声。
それになんで俺がこんなとこに、、
下っ端にいかせりゃあいーのによぉー
帰って寝てーなー。
ウサギ野郎に借りさえ作んなきゃ
俺は今頃、偉そうなフリして踏ん反り返ってりゃ
良かっただけなのによ、、
あん?ピラミッド、、、
確か親父がよく言ってたな、、ん?
言ってたっけか?確か、、
絵本で読んでもらったような、、、。
ポセドニアの昔話、、、
あぁ、、思い出したわ、、
事実かどうかやりゃあ分かるか。」
ーーレンゲイサイドーー
レンゲイ達は外へと出ていた。
レンゲイ
「あそこのピラミッドが気になりますね。
行ってみましょうか。
ガーベラ
「ワクワクするっす!!!」
レンゲイ
「本当ですか?」
ガーベラ
「嘘っす、、、」
レンゲイ
「心配いりませんよ。
僕がいますから。」
ガーベラ
「しぇんぱい!!!」
ガーベラは涙目になっていた。
レンゲイ
「二つの神器がここにありますから
なんとしても残り一つを手に入れましょう。」
レンゲイ達はピラミッドへ向かって走った。
ーートギリサイドーー
トギリ
「入り口なくね?
どうやって中に入ればいいんだよ。
おいお前ら!!入り口探してこい!!」
トギリは各所に散らばった部下達
全員を集めていた。
色が濃い隊長格たちは自由にやらせて
総勢200人を引き連れていた。
トギリ
「あいつら自由過ぎんだろう、、ったくよ。
俺あっちで寝てっから見つけたら起こしくれ」
そういうと
トギリはサンゴが沢山ある森の近くで
寝っ転がった。
((懐かしい香りがする、、
じいちゃんと親父がここ見たら
どう思うんだろーな。
、、、別になんも思わねーか))
すると遠くから声がする
その声は次第に大きくなっていく
ガーベラ
「サンゴの森
走りにくっ!!!つまずくっすよ!!」
レンゲイ
「ガーベラ君
静かに走ってください。
ん?神器が光ってる、、」
ガーベラ
「走れるか!こんなとこっブヘッ!!!!」
トギリ
「イッテェ!!!」
ガーベラは盛大にこけた。
ガーベラ
「こんなゴツゴツしたところで
寝てるバカはどこのどいつギャーーーー!!!」
トギリ
「イテテ、、イッテェな、、、ってお前!!」
レンゲイ
「全体止まれ!!!!!
お前は!!!!!!!!!
ガーベラ君!!!!
離れてください!!!!!!」
『
レンゲイが唱えると
色とりどりの花びらが勢いよくトギリに襲いかかった。
ガーベラ
「ガッ!!!」
トギリ
「グッッ!!!なんだ!!この花!!
服が溶けてやがる!!チッ!!」
『
トギリは光の大きな壁を召喚し
自身とガーベラを包んだ。
ガーベラ
「へ?」
レンゲイ
「ガーベラ君!!!!!!」
トギリ
「部下を巻き込んで打つ威力じゃねーなー。
ガーベラ
「あ、アチシ、、」
レンゲイ
「こんな大物が、、、
ダンジョンに来るなんて、、、。
帝国を
ラミオラス帝国
"海王軍"団長 トギリ
あなたの首は
ガーベラ
「こ、こ、こ、この人、、
見たことあ、、ある、、あるっす!!
ぎゃー!!!!殺されるぅ!!!」
トギリ
「うるせーな。喰っちまうぞ。」
ガーベラ
「ぎゃー!!!喰われる!!!
喰われるぅううう」
トギリ
『
キーンと耳鳴りの様な音が流れると
ガーベラは目と口を開けたまま固まった。
レンゲイ
「返していただきましょうか。
うちの副隊長を」
トギリ
「死んでも構わねーから撃ったんだろ?」
レンゲイ
「まさか。彼女を信じて発動したんですよ。
それにガーベラ君がその程度で
死ぬわけないことを知ってますから」
トギリ
「ガーベラ、、ほーん。」
トギリはガーベラをマジマジと見た。
トギリ
「わりぃが返せねーわ。」
レンゲイ
「なんだと?」
レンゲイは胸に手を当てて口上を唱えた。
トギリ
「おっと。解放させねーよ。」
トギリは服の袖から
3本に枝分かれした長細い爪の様な武器を
スッと出して固まるガーベラの首に向けた。
レンゲイ
「やめろ、、」
トギリ
「やめるのはお前だ。」
トギリの様子に気づいて
トギリの部下たちがゾグゾクと集まった。
トギリ
「こっちは200人と人質の副隊長
そっちは25人。」
レンゲイ
「何が言いたいんですか」
トギリ
「話し合おうぜ。仲良くな。」
レンゲイ
「あなた達と話すことなどないです」
トギリ
「俺はあるぜ。
戦いが大嫌いなんでね。」
レンゲイ
「笑わせないでください。
今まで何人殺しましたか?」
トギリ
「殺した数よりも生かした数さ。
大局を見て判断するのが隊長の仕事だろ?」
レンゲイ
「その大局の中に一体
どれほどの犠牲を払ったんですかね」
トギリ
「お互い様だろ?
戦争なんてどちらも悪だから始まるんだ。
正義なんて勝った奴が後から決めるのさ」
レンゲイ
「勝てば正義。手段を選ばない奴が
よく使う言葉です。」
トギリ
「戦争なんてそんなもんさ。
いつだって承認欲求と
自己愛にまみれた大人のイス取りゲーム」
レンゲイ
「お前の座ったイスを僕が奪えば
大きく戦局が動くことを分かってないみたいですね。」
トギリ
「奪えないさ。
お前はそういう男だ。」
レンゲイ
「僕の何を知ってるんですか?」
トギリ
「
当時最年少でナーベルク帝国
そして、、ナーベルク帝国の英雄
キスツス グレイの恋人、、だった。」
レンゲイ
「、、キスツスの名を、、呼ぶな、、」
トギリ
「これが現実だ。
受け止める器もないんじゃ隊長を降りな」
レンゲイ
「僕が隊長でいる理由など
他国の兵には関係ない事です。
時間を稼ぐのは僕が怖いからですか?」
トギリ
「ぁあ。怖いね。
その強靭な
俺の部下を殺すだろう??」
レンゲイ
「もちろん殺しますよ。
まずはあなたからね。」
トギリ
「おーおーおーそんなに優しそうな顔して
悪役が様になる顔もできるのか。
でもこのお嬢ちゃんを死なせるわけには
いかないよな?
キスツスが悲しむだろうよ」
レンゲイ
「そんな言葉で惑わされませんよ。
要求はなんですか??」
トギリ
「おっ。やっと話す気になったか。
じゃぁ言うぜ?
一つ神器をもってるだろ?
嬢ちゃんの鏡と、、」
トギリは青白く光るガーベラの持つ神器を
胸元から奪った。
トギリ
「お前のをよこせよ。持ってんだろ?
さっきまで光らなかったこの短剣が
お前らと会うと光りやがった。
どうやら3つ揃うと光るみたいだな。」
レンゲイ
「そんな要求は飲めません。」
トギリ
「飲むしかない」
レンゲイ
「
トギリ
「ぁあそうだ。嬢ちゃんはしっかり返すぜ?
ほら。」
トギリはそういうと
トギリ
「部下の命と
どちらを選ぶ。」
レンゲイ
「両方ですよ!!」
するとガーベラの身体から
イバラが生えるとトギリに襲いかかった。
その一瞬でレンゲイは
ガーベラを後ろの部下に蹴り飛ばして
トギリの手の中にある鏡と
腰にさしてある短剣を奪った。
トギリ
「チッ!!!!!」
レンゲイ
「僕は部下にはいつも複数のタネを持たせてます。
解放しなくても僕ら
力の片鱗を使えるんですよ!
浅はかでしたね。」
トギリ
「
レンゲイ
「負け惜しみを」
トギリ
「フン、流石は隊長ってとこだな。」
レンゲイ
「こんな大物の首を取れる日が
来るなんて思いませんでした。
覚悟は良いですか?」
トギリ
「そんな大層な首じゃねぇよ。」
レンゲイ
「それを決めるのは僕らですよ。」
トギリ
「仕方ねーな。。」
レンゲイ
「死ぬ覚悟は出来てますか?」
トギリ
「チッ、、野郎ども!!逃げるぞ!!」
N
トギリはそういうと
煙幕を投げて部下達と一斉に走っていった。
追おうとする
静止させたレンゲイは鋭い眼光で
トギリを睨んでいた。
((あれが海王軍の団長ですか、、、
ここで逃げる決断とは。
底知れぬ男ですね、、))
レンゲイ
「逃げるなら追いません。
それに
必然とまた会えますから。
さて、神器は揃いました。祭壇へと向かいます。
ガーベラ君の
解いてやってください。」
レンゲイは部下にそう言うと
部下達は
ガーベラ
「ドラーーイアイ!!!!!
目が取れるわ!!!」
レンゲイ
「よく頑張りましたね。」
ガーベラ
「アチシを殺す気っすね!!」
レンゲイ
「いやいや、ガーベラ君を信じていましたよ」
ガーベラ
「あんな速度で打たれたら
レンゲイ
「いいえ。ナイス
簡単に神器を奪えましたし!
少し簡単過ぎましたが」
ガーベラ
「やっぱり
先輩!!ひどいっすぅ!!!!
あんな超極悪人Sランクの男の真横にいるアチシ!!
アチシの気持ちを考えてくださいよ!!」
レンゲイ
「よくやりましたね。
これで
ガーベラ
「ハッ!!アチシが次の
そうか、、その為の試練だったんすね!!」
「、、多分」
ガーベラ
「これでアチシもーー」
「言ったろ?返せねぇって」
レンゲイ
「ガーベラ君!!」
ガーベラ
「せんぱーー」
トギリはガーベラを抱えたまま消えてしまった。
ーーダンデライサイドーー
ダンデライ
「ウォォオ!!!」
ラベンド
「無駄無駄無駄無駄!!」
首のない元隊士たちと
次々と
ラベンド
「全然、覇気を感じられないなー!!
やっぱり部下を斬るのは死んでもツライかい?」
((みんな、、すまない))
ラベンド
「隙だらけだよ」
『
ダンデライ
「グッ!!」
無数の糸の槍が
ダンデライに降り注ぐ
ラベンド
「死んでも役に立つ部下っていーよね!!
無駄がなくてさ!」
『
ダンデライを中心に旋回しながら
首のない部下と
突撃してきた。
ダンデライ
「みんな、、」
ラベンド
『
ダンデライ
「斬り捨て御免!!!、、何!?、、」
無数の糸がダンデライを縛り付けた。
その糸はみるみるダンデライの肉体に
食い込んでいく。
ダンデライ
「グォォォ!!」
ラベンド
「その糸は暴れるほど
糸が身体を傷つける、、逃げられないよ!!」
『
辺り一面に張り巡らされた糸が
超速で振動し始めた。
先ほどの地震の様な揺れとは違い
一定のリズムで振動すると
ダンデライに向かって振動が大きく波打ちはじめた。
同時に
大突撃がダンデライに迫る。
ラベンド
「
振動が君の身体に届いた瞬間
君の命はこと切れる」
ダンデライ
「
ラベンド
「さぁ、部下と同じように首をはねてあげるよ。
ダンデーーー何!??糸が!!」
青い風が吹き抜けると
首のない元隊士と
バラバラに刻まれた。
ダンデライは上空を見上げると
マリガルドの
握りつぶされそうなクーワを見た。
『
ダンデライ
「、、隊長、、」
マリガルド
「おいおいおいなんだよコイツ、、、
なんなんだその濃い青い風!!!!」
マリガルドは
クーワを握ったまま地面に叩きつけようとしたが
先ほどの
深い深い夜のような青い風がクーワの
吹き抜けると
キリキリと軋み始める。
((
軋んでるだと!?))
マリガルド
「ラベンド!!!一旦さがれ!!
その風に絶対に触れるな!!!」
((動けない!!この状態じゃ逃げられない))
『
((糸が張れない!?
風で溶けていく??))
『
((逃げなきゃ!!!逃げなきゃ))
『
ラベンド
「動け!!動け!!動いてよぉお!!!」
((逃げなきゃ!!!
逃げなきゃ!!逃げなきゃ!
逃げなきゃ!!!!!))
マリガルド
「ラベンドォォォオ!!!!!」
ラベンドはその青い風に
全身を包まれた。
クーワ
「クフフッ」
ラベンド
「イヤダァァ!!!!!!!!」
断末魔の様な叫びが
辺り一面にこだまする。
マリガルドはラベンドの元へと
上空から駆けよろうとしたが
クーワの風が、それをさえぎる。
マリガルド
「クソ!!!!」
ダンデライ
「隊長、、」
クーワ
「まだですー」
暗くのっぺりと
深く震える声で
寒気がする様な
ラベンドの身体から吹き出る。
そして、ラベンドは口上を唱えた。
ラベンド
『『
....
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅵ 風に朽ちるは
おまけ
ここは吹雪 吹き荒れる北の大地
ラミオラス帝国
灰色の蒸気で満ちていた。
そのラミオラス帝国の巨城の地下研究所に
1人の男のクセのあるヌメヌメとした声がこだましていた。
ーー
ソープワイト
「検体A、、反応なし。
これは破棄だね。次」
男は白い髪に長い襟足を結い
ゴボゴボと謎の液体に入ったナニカを
靴を鳴らしながら見ていた。
その冷たい目は狂気に満ち
口元は真一文字に閉ざされていた。
ソープワイト
「ペチュニア のバカがあんな失態をするとは。
本当、礼節を重んじる私でも
バカとしか言いようがないね。
姉妹共々困った子達だよ。
ふん。
検体Bも反応無しか。破棄。
養分にはなるだろう。」
無数の巨大カプセルが並ぶその研究所は
とても暗くカプセルの中の液体の光と
わずわかな機器の光だけだった。
ソープワイト
「さて、メインディッシュだ。
ヌフフ、、トギリに貸しを作れたことに
私はお礼を言わねばならん。
そうだろう?」
「ゲイジュくん」
(完)
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