11話 死神に嗤う魔女VS美しさに惑う鉄拳
作者名 REN’sJackson
海底都市 ポセドニア
Part Ⅴ 死神に
海底都市ポセドニア
二つの軍が
ラミオラス帝国軍のトギリは
三種の神器の一つである短剣を手にし
ナーベルク帝国軍
鏡を手にいれ、
首飾りを手にしていた。
しかし、三種の神器を揃えて祭壇へと
持っていかなけばならないことを
知っているのはダンデライと
ーースイセサイドーー
上空からスイセが飛んでくる
スイセ
「アーーーーッグフッ
アイタタタタッ、、
あの小娘!!許さないんだから!!!!
こんな遠くまで吹っ飛んだじゃなーい!!
もう!!!」
スイセは胸ポケットから
ファンデーションを取り出して
鏡を見ながら化粧を直していた。
するとその鏡の端に人影が見えた。
スイセ
「ちょっ!!ファン!?あたしのファンなの??
アイドルが化粧直ししてんーーー
ノ"ァァアッ!!!!!」
スイセが振り向こうとした瞬間
突然、地面に叩きつけられた。
アナスタシア
「変わった生き物がいるのね。」
ーークーワサイドーー
マリガルドとラベンドは
クーワと距離を取り
クーワを睨みながら話していた。
ラベンド
「マリガルド、、さん、、」
マリガルド
「てめぇ、、いつもいつも勝手にどっか行きやがって!!」
ラベンド
「イダッ」
マリガルド
「コイツぶっ殺したら
説教くれてやるからな!!!」
クーワ
「クフフッ
ぶっ殺すの意味、、
分かってますかー?」
マリガルド
「オメェこそ分かってんのかよ
ぶっ殺されるって意味をよ!!」
クーワ
「教えてくださーい」
クーワは
左右に持ち替えて突進してきた。
マリガルド
「分かってんなラベンド。
こっちは2人だ。」
ラベンド
「ハイ!!」
『
ラベンドが
ポロンと弾くとマリガルドとラベンドは
糸に弾かれ一瞬で左右に別れた。
ラベンド
『
無数の糸の束が槍へと形を変えて
次々とクーワに襲いかかった。
クーワ
「クフフッ 無駄ですよー」
『
クーワはフワッと宙に浮き
縦横無尽に空を駆け抜けながら
マリガルド
「空飛べんのかよ!!!」
ラベンド
「大丈夫です!叩き落とします!!」
『
ラベンドは左右に展開している糸を集めて束にし
糸をグッと引き寄せて離すと
見えない糸が波打ち
地上とクーワのいる上空へと広がった。
ラベンド
「逃げ場はありません!
これで捕まえます!!」
クーワ
「逃げ場?逃げる必要なんてないですよー」
クーワは空中で高速回転し
ブワッと気流を巻き起こした。
すると全ての糸が吹き飛び
クーワはフワッと地上に降りた。
クーワ
「
それを逆に放出すればそんな軽い糸
全部吹っーー」
「隙だらけだぜ!!!
ウラァアー!」
クーワ
「当たるわけないですー」
クーワはひょいっと避けると
クルリと回転した。
マリガルド
「なに!?」
クーワ
「クフフフッ」
マリガルド
「ガァッッ!!!」
クーワはそのままマリガルドの背中を斬った。
クーワ
「浅いですねー」
マリガルド
「ぐっ、、とっさに避けれてよかっ、、たぜ!!
オラオラオラオラ!!!!!!」
マリガルドは怒涛の拳をクーワに向けて放った。
クーワ
「クフフフッ!!!
いーですねー!いーですねー!」
クーワとマリガルドは互いの攻撃を受けながら
激しい攻防戦を繰り広げていた。
ラベンド
『
クーワ
「これは、、」
クーワの身体を拘束した。
ギリギリとクーワの身体に糸がめり込むと
一気に血が吹き出した。
ラベンド
「硬い、、これが
普通ならば弾けるのに、、、」
((この人どうなってんのーー!!!))
マリガルド
「ナイス!!ラベンド!!!!
これで
『
マリガルド
「何!?
何だよこれ!!!!!」
ラベンド
「風??
グァァア!!!!!」
クーワを中心に周囲の風が
まるで台風の様に巻き起こり
マリガルドとラベンドが
鋭い風に切り刻まれ吹っ飛んだ。
マリガルド
「グッ!!!ラベンド!!!
くそ!!暴風で前が見えね!!!
コイツ、、デタラメかよ!!」
ラベンド
「マリガルド、、さん、、」
すると風が一気に集束し
クーワの身体に高速旋回する青い風が
まとわりついた。
ラベンド
「よ、、
マリガルド
「いや、よく見ろ!!
やつ自身も血まみれだ!!」
半径1メートル以内にある周囲全てのものを
風で切り刻む
もちろん術者本人も例外ではない。
クーワの隊服は切り刻まれ血が滲んでいた。
マリガルド
「自分自身もかよ、、狂ってやがる!!!!」
ラベンド
「張り巡らせた
マリガルド
「クソが、、、。
舐めてたぜ。
いや。 "
通称通り狂った野郎だ、、、。
冥土の土産に見せてやるよ!!」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
マリガルド
『『
エンジンをふかす様な轟音と排気ガスと共に
マリガルドの背より3メートルはあろうか
宙に浮く巨大な2つの鋼鉄の腕が召喚された。
その腕はマリガルドの腕の動きと
リンクしてるかのように指を動かすと精巧に動いていた。
マリガルド
「そーいえばよ。名乗り忘れてたわ。
覚えときな!!!
俺はラミオラス帝国
んで、そいつは副隊長のラベンドだ。
忘れんなよ。
テメェを殺す男の名だ!!!」
クーワ
「忘れましたー」
マリガルド
「ヌカセェ!!!!!!」
『
クーワの顔面に向かって拳を振り抜いた。
クーワ
「クフフ、、楽しッーーー」
マリガルド
「ウォォォオ!!!!」
クーワは刀で受け止めるとニコッと笑った。
しかしエンジン音と排気ガスが更にうねりをあげると
クーワは勢いよく吹っ飛んでしまった。
ラベンド
「凄い!!!
あの風の鎧ごと吹っ飛ばした。」
しかし、マリガルド自身も風に切られて
血を吹き出していた。
マリガルド
「グハッ、、イテェなチクショウ、、、
ったく
笑えるな、、」
ーースイセサイドーー
スイセ
「ウググッ アンタ、、誰よ!!!!」
アナスタシア
「名乗るべきかしら?
これから死ぬあなたにそんな義理
私にあるのかしら?」
スイセ
「グァァッ!!!
こ、、の、、力は、、まさか、、」
「
スイセ
「ギギギギッ」
アナスタシア
「ちょうど周辺の石碑と石像を解読してたのに
下品な声がするから来てみればポセドニア の
古代人、、いや、文献に出てきた魚人かしら?」
スイセ
「
みんな、、冗談が好きなの、、ね!
ヌンッツ!!!!
こんな重力場なんてあたしに掛かれば
大したことないっグハッ!!!」
アナスタシア
「言葉が通じないのね。
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ」
スイセ
「グッ、フルネーム、、、何よ、、
やっぱりファンじゃない」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
スイセ
『『
アナスタシア
「クッ、、なんて圧力なの、、?」
土煙が辺りを包みタダならない
アナスタシアを襲う
アナスタシア
「これが、、ジニア達が言ってた
もしこれがそうなら大幅に戦闘能力が向上するはず」
アナスタシアは土煙の中
自身の胸にそっと手を当てて
すると辺り一面の岩や壁、大地が次々と
見えない何かに押し潰されていくーー
アナスタシア
『『天輪•
一手•二手と神の
強奪•脈拍 •朽ちる
天地を仰ぎ 地に堕ち逆巻け!!!!』』
『『
土煙が押し潰されスイセの解放姿が現れた。
アナスタシア
「、、、報告と違うわ。」
スイセ
「デショ?
この甘美な都の中でも美麗そのものである
このパワードスーツと顔面
本物にしか許されないこの姿は
まさに
私がそう!!!世界の
アナスタシア
「私が知っている解放は
そんなふざけた姿とは聞いていないと言っているの。」
スイセ
「あんらーー???
ふざけた??FUZAKETA?
オーマイガッ!!!!
今やあたしこそが世界のトレンドなのよ?
田舎っぺには最先端なんて分からないでしょーから
あたしぃ、、気にしなぁーーい!ブフッ!!
っていうかぁ
そんな時代遅れの陰険 淫乱ジャケットなんて
肩にかけて恥ずかしくないのぉ?
あたしだったら恥ずかしくてモリモリうんーー」
『
スイセ
「いやん!チョッ!!チョッ!!チョッ!!
何よこれ!!」
アナスタシアの解放により押し潰された
岩や壁の残骸が宙に浮き
上下にドリブルするように何度も叩きつけられていたが
スイセ自身には何も起こってはいなかった。
ただ、全身を覆うド派手な
スイセ
「えー!怖っ!!突然何しでかすのよ!!」
アナスタシア
「なんだと、、、何故だ、、」
スイセ
「っていうかさっきは
よくも散々言ってくれたわねぇ!!!」
((早い))
スイセ
「オンドリヤァァア!!」
アナスタシアは向かってくるスイセに対して
重力を
アナスタシア
『
カキンっと鉄の鳴る音が響く
スイセは片腕で
受け止めた。
そしてまたもや
妖しく光る。
アナスタシア
「この刀に斬りつけられたものは
その数だけ次第に
スイセ
「え?重っ!!!!
くなーーーい!!!!!!」
アナスタシア
「グハッっ!!!!」
スイセはアナスタシアをそのまま
地面へと叩きつけた。
スイセ
「効かないのよ?お嬢さん?」
スイセは仰向けに倒れるアナスタシアの顔に向かって
拳を振り下ろした。
アナスタシア
「
アナスタシアが叫ぶと
真横にある壁に吸い込まれる様に張り付いた。
アナスタシア
「グッ!!」
スイセ
「へぇ、、便利な
あんたは
ってことは噂の魔女??魔女なの??
見た目魔女っぽいもんねぇーー!
副隊長はお元気ぃ???ブフッ
あれ?もういないんだっけ??」
アナスタシア
「ゲイジュか、、あの愚か者の事なんて
どうでも良いわ。」
スイセ
「嘘嘘嘘ぉーー!!!
ゲイジュちゃんはあなたの事ばかり
話してたわよぉ!!!!」
アナスタシア
「やめろ」
スイセ
「アナスタシアが
アナスタシアは
アナスタシアと
アナスタシアに
でも、、ブフッ
ちょー皮肉ね!!
女って、怖いわぁーー!!
魔女らしく殺したんでしょ??
おっかなーい!
でも!!オカマは最高!!」
アナスタシア
「貴様になど関係ない。」
スイセ
「あたしゲイジュちゃんと
仲良かったのよぉ〜
あの細身の身体に程よい筋肉
あぁ恋に近いそんな
そうそれはまさにSUKI❤︎んーーーーバッ
あっでもぉゲイジュちゃんは
あんたが好きだっーーー」
『黒の審判』
スイセの周りだけが見えない何かに
押し潰されていく。
しかし、それでもスイセだけは何食わぬ顔をしていた。
そしてまた
妖しく光るだけだった。
スイセ
「んもぉーーいけずぅう
そんなに構って欲しいの?殺すわよ?」
『
アナスタシア
「、、なんだ、、一体、、これは!!」
スイセはポージングを決めると
4人に分裂しそれぞれが違うポージングを取っている。
スイレ
「スタイル」
スイセ
「ファッション」
スイレン
「ビューティー」
ジェシカニーパ
「セレブリティ」
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ
「これがあたしたちの
ただ
純粋な戦闘力の底上げ
攻撃、防御、容姿、全てを
数倍にレベルアップする!!
まぁそんな事はもちろんのことだけど
それだけじゃぁ兵器とは呼べないわよね?
アナシーちゃん❤︎」
アナスタシア
「クッ、、、馴れ馴れしく呼ぶな」
((
、、
四人は一斉に襲いかかってきた。
アナスタシアは
空間が
アナスタシア
『
スイレン
「意味ないから!!」
アナスタシア
「空間を超えたのか??なんて奴だ!!」
『
アナスタシアは次々と襲いかかってくる
四人を
目にも止まらぬ速さで四人の猛攻をさばいていた。
((この一人一人の戦闘力の高さ
そして、重力が効かないその理由
どこかに弱点があるはずだ。
完璧などあるはずがない!!
何?この斬り合いでは
スーツが光ってはいない、、))
アナスタシア
『黒の審判!!!』
自身の周り以外を四人の猛攻を受けながら
大地を5メートルほど沈めた。
四人の周りは綺麗に沈んだが
本人たちは
少し顔が
((何故だ!先ほどとはまるで違う!!
効いている!!))
スイセ
「グヌヌッ!!!!」
((今ならいける!!))
アナスタシアは黒の審判を解いて
スイセに斬りかかった。
アナスタシア
「なに!?」
スイセ
「解かなきゃ良かったのにぃ。
あんたってバカねぇ。
魔女狩りの時間よ!!」
アナスタシア
「グッ!!!」
スイレ
「バイブスあげるわよぉ!!」
アナスタシア
「ゴハッ!!」
ジェシカニーパ
「ナイストス!!!
スイレーン!!」
アナスタシア
「ウガッッ!!」
スイレン
「オンドリヤァ!!!!!!!」
上空にあげられたアナスタシアは
スイレンのかかと落としを
まともに喰らってしまった。
アナスタシア
「ゥゥウッ、、、ガハッっ」
アナスタシアは激しく地面に
叩きつけられたが
四人の猛攻は終わらなかった。
スイレン
「弱っすぎてとろけそう!!」
アナスタシア
「グハッ」
スイセ
「形を、、美を保って!!」
アナスタシア
「ォァアッ」
スイレ
「はぁ、、保湿なう」
ジェシカニーパ
「今?今 保湿してんの!??」
アナスタシア
「、、
ジェシカニーパ
「なんて??
聞こえなかったわーん」
スイセ
「意外と
スイレン
「さて、もう
スイレ
「そうね!!!アナシーの
手に入れられそうだし
ラッキーマッキーオカマフゥー!!!」
アナスタシア
「渡す、、もの、か、、!!!
グッッ!!!!」
ジェシカニーパがアナスタシアを抱えたまま
ジャーマンスープレックスをかますと
その反動を使い更に後方へとアナスタシアを投げた。
スイレ
「お」
スイセ
「わ」
スイレン
「り」
ジェシカニーパ
「よ」
四人の
急激にそれぞれの色に光り始めると
ポージングを決めた。
スイレ•スイセ•スイレン•ジェシカニーパ
『
すると巨大な赤青緑ピンクのシルエットの光線が
アナスタシアの身体を包んだ。
アナスタシア
「グァァァァア!!!!!!」
スイセ
「誰もが通る道よ。
生まれ変わったらまた遊びましょ。
おジャ魔女さん」
ー
海底都市 ポセドニア
Part Ⅴ 死神に
おまけ
レンゲイ達が
ポセドニア に向かった後
アナスタシアは約束通り
ジニア達と話していた。
アナスタシア
「なんだと?
それほどまでに強大な力が、、」
するとアナスタシアに
通信
アナスタシア
「分かったわ。
話の途中だけど
ジニア、ラナンキュラス、アキレイ、キキョウ。
監視船から報告が来たの。
どうやらポセドニア 付近にラミオラス帝国の船が
停泊してるみたい。
では自分の任務に戻るわね。
予想はついてたけど私もポセドニア に向かう。」
アナスタシア
「差は三十分程度か、、おそらく先に
向こうが戦闘になるな。」
するとアナスタシアは
帰るよう指示した。
アナスタシア
「この先は危険ね。帰りなさい。
私は
『
「さぁ行きなさい。」
そういうとアナスタシアは
飛び出していった。
((暗い、、、な、、))
海底都市 ポセドニア 内部
アナスタシア
「クーワめ。あんな無茶な戦闘を、、
しかしまぁ、普段は水中で
調べられない分 今なら沢山調べられそうだ。」
アナスタシアは
写真を撮り続けた。
アナスタシア
「この石像は一体何を指してるのだろうか、、
あのピラミッドは、、、何?まさか。。
いや、待て。」
アナスタシア
「…この石碑は、、、やはり、、だめだ。。
しかし、、どうすればいいんだ。」
ポセドニア ピラミッド付近
アナスタシア
「まずい、、、どんなに調べてもだめ。
しかし、導くように全てが記されている。
これが
止めなければ!!」
アナスタシア
「…三種の神器を祭壇へと運んではいけない!!」
すると近くから声がする。
スイセ
「アーーーーッグフッ
アイタタタタッ、、
あの小娘!!許さないんだから!!!!
こんな遠くまで吹っ飛んだじゃなーい!!
もう!!!」
(完)
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