第5話 後編2/2
作者名 REN’sJackson
移動要塞マーベラス 突入作戦 後編2/2
移動要塞マーベラス付近の天候が
急激に変わり激しい雨と雷鳴が
その中で静かな怒りに燃える男と
片腕を失った少女が立っている。
脇には焼け焦げた
サフィニア
「はぁ、、はぁ、、
切らせて、、やったんだ、、けど、、お前、、
許さない、、からな!!うらぁあ!!」
ラナンキュラス
「今の僕に触れたら」
サフィニア
「ギャァア!」
ラナンキュラス
「シビれるよ」
男は紫色の
女は感電し、警戒したのか距離をとった。
息も絶え絶えと少女は男をキッと
サフィニア
「いい加減にしろ、、よ、、な、、」
((様子が変だ。その前に))
ラナンキュラス
「もう片方も、もらおう、、かっ!!」
人の目で追えない速度で
男は一気に距離を詰めて
少女のもう片方の腕を切り落とす。
サフィニア
「アギャァァァ!!
スパンスパンスパンスパン
ケーキみてぇえに
腕を切り落としやがって!!!!
こんな腕ぇえ!!元々いらねぇーんだよ!」
ラナンキュラス
「そうかい?
じゃあ。
次は命を貰うよ」
男が
取ろうとした瞬間、足を止めた。
ラナンキュラス
「な、、なんだ、、コレは!!!」
ーーペチュニアサイドーー
ペチュニア
「
アキレイ
『
男は
突撃しながら攻撃してくる一斉射撃を
16頭の炎の
そのまま火炎で焼き尽くした。
ペチュニア
「防御すらも攻撃になり得る炎の壁、、
砂の隊長さんもそうだけど、、
もはや人ではないわね。」
アキレイ
「はぁ、、はぁ、、雨と、、
この数を一人は、、フン。燃えるな!!!!!」
ペチュニア
「はあ?自分と掛けてんの?」
アキレイ
「降りかかった火の粉を
払ってるだけだ」
ペチュニア
「笑える。
これも何かの縁ね。
笑えるついでに見せてあげるわ」
そう言うと少女は遠く距離をとった。
アキレイ
「貴様に興味などない。
さっさと炭になって消えろ」
『
少女に向かって男は走り出した。
ペチュニア
「ウフフ」
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
ペチュニア
『『
少女の背中から恐ろしいほどの
その長さは辺り一面を覆う
幅も4メートルはあるだろう布を
少女は
身にまとい空中を
その姿はまるで夜を背負う
そして、少女はフワリと地に堕ちた。
アキレイ
「うおおお!!!!
ん!?なに!?
ペチュニア
「ウフフ。
アキレイ
「ならば、
男は火力を上げた。
ペチュニア
「ほぅら。」
黒い布が刀に巻き付き炎を消した。
アキレイ
「グッ、、炎が、、
さっき俺を縛っていた黒い布は
この布だったのか。」
男は布から刀をグッと引き
改めて構えた。
ペチュニア
「
鋼鉄以上の硬さ、
そして私の意思に反応する愛しさ。
正に身体の一部よ。
ペチュニア
『
少女はまた
まるで
身振り手振りに合わせて
次々と男を
アキレイ
「グッ、、グァアァア!!」
ペチュニア
「まだ、、終わらない、、
あなた達も舞うのよ!!」
射撃を浴びせていた。
男は
切られ殴られ視界も奪われ、銃撃も
アキレイ
「ガハッ、、
貴様、、!!!!」
『
ペチュニア
「へぇ。
隙間を開けたか。
アキレイ
「なかなか良い武器だな。
ウチの
ペチュニア
「アハハッ面白ことを言うのね。
マーベラスに乗り込んだ時点で
あなたが私の
ーーキキョウサイドーー
身も心も癒されていた。
キキョウ
「この力、、傷だけじゃなくて
精神的な傷にも効くのね。
でも、この技おそらく乱発は出来ない
体への負担が大きすぎる。
さて、四分隊!!!破壊任務続行!!
私はあの少女を
おそらく近くでラナンキュラス隊長が
交戦しているので落雷に気をつけなさい!」
ーージニアサイドーー
ジニア
「二分隊、、止まれ。
あれは三分隊と一分隊!?
なぁんか、ヤな予感がするのぉ
..三分隊!!一分隊!!
止まれ!....何があったんや!!!」
ーーラナンキュラスサイドーー
サフィニア
『『
機械音
ーー
ーーー
ーーー起動しますーーー
サフィニア
『『
両腕を切り落とされた少女の
切り落とされた
銀色の機械の腕が
普通の腕と変わらない
ただ銀色に
サフィニア
「アハヒャアハヒャ!!
ぁあ!!気持ちよかったぁぁあ!!
紹介するよ、、これが僕の
カッコいいだろ???
カッコイイついでに見てってよぉぉお!」
ラナンキュラス
「化け物だねーー」
『
ラナンキュラス
「なん、、だ、、と??」
少女の両腕から光線が発射され
男の肩を
男はすぐに距離を取る為、
が、少女は光線を乱発する。
サフィニア
「そう!ぐっない!!ぐっない!!
ぐっない!!ぐっなぁあい!!!
この歌すきぃーーーー!!!」
ラナンキュラス
「クッ!!なんて威力だ。
僕よりも早い武器なんて、、、」
男はギリギリの所をかわし続ける
光線を乱発するせいで
周りの建物は崩壊していく。
少女は乱発しながら男に話しかけた。
サフィニア
「知ってる???
大人って恋してさぁぁあ
結ばれてもさぁあ!!
結局死ぬんだよぉぉお!!
アハヒャアハヒャ!!」
「恋を!!僕に!!語るのかい??
フフっ そんな、、君に!!
一つ!!教えよう!!」
サフィニア
「いいよぉ!!別にぃい!!
え?! 消えた!!!!」
「恋とは衝撃さ」
サフィニア
「意味、、分かん、、ない!!!」
ラナンキュラス
「フフッ シビれるほどに恋してみるかい?」
サフィニア
「え?」
ラナンキュラス
『
男は少女に
刀で斬りかかった。
ラナンキュラス
「ヘェ」
サフィニア
「
その刀は通らないよーーだ!!」
ラナンキュラス
「そうだろうね。
でも、恋に落ちるのは...
これからさ。」
サフィニア
「ギャァァア!!」
ラナンキュラス
「どうだい?
恋に落ちた気分は?」
「シビれるだろ?」
ーーアキレイサイドーー
ペチュニア
「アハハ!!
弱い!!弱い!!弱い!!!
そうやって逃げ惑うがいいわ!!」
アキレイ
「
本人を狙うにしても布が邪魔をする。
それに、
どうするーーー」
『
アキレイ
「グッ、、またか!!」
ペチュニア
「はい、ドーーン」
『
ペチュニア
「何?砂の壁!!??」
ジニア
「ぉーぉーおーー
なんや?ダンスパーティーでも
やるんかい?混ぜろや」
ペチュニア
「ウフフ。あなたみたいな人は
盆踊りでも踊ってなさい」
ーーラナンキュラスサイドーー
サフィニア
「アガガッ、、し、び、れ、た、、」
そこには黒く焦げた少女が立っていた。
ラナンキュラス
「失恋の味は苦いだろうに。
これで終わらせーー」
『
光線が枝分かれし男を
ラナンキュラス
「自動
サフィニア
「その速さでぇえ!!
アハヒャアハヒャアハヒャアハヒャ」
ラナンキュラス
『
光の壁を光線が
ラナンキュラス
「なに!?
サフィニア
「そんな光の盾なんて意味ないよぉーだ!」
ラナンキュラス
「ストーカーには慣れてるけど
これは悪質な部類だ。
そんなに僕が好きなら」
男は少女の背後まで
「一緒に
サフィニア
「やめっ!は、、ハナセェ!!!!
ハナセェ!!!!
ハナセェ!!!!!!!!」
二人を光線が
サフィニア
「アギャァァァ」
ラナンキュラス
「グハッ」
サフィニア
「お、ま、え、、
ゆるゆるゆるゆるサァーン!!」
『
「ラナンキュラス隊長!!」
『
サフィニア
「グッ!!針の雨??
あっぶなぁーー!!!!
誰だぁ!!僕の邪魔をっ、、
ぁあお姉さん!!!!
殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
少女は体をゆらりゆらりと揺らし始めると
白い煙が立ち込める。
どんよりと、のっぺりと
寒気がするほどの恐ろしい声で
ーーペチュニアサイドーー
ペチュニア
「サフィニア、、、
早く戻ってらっしゃい」
ーーキキョウサイドーー
サフィニア
『『
『『....
ラナンキュラス
「な、なんだ!!
この
キキョウ
「人間、、なの??」
ラナンキュラス
「キキョウ副隊長!!危ない!!」
キキョウ
「え、、」
ラナンキュラス
「グアッ」
すでに致命傷を負っていた男は
切れてしまっていた。
キキョウ
「なによ、、これ、、」
少女の身体は黒く染まり
もはや人とは呼べない姿になっていた。
サフィニア
「力が力がみなぎる!!
傷が塞がる!!!
アハヒャアハヒャアハヒャアハヒャ!
内臓を
新たな腕が生えた。
そして
肩から生えてきた。四本目の腕として。
ラナンキュラス
「キキョウ、、副隊長、、にげ、、ろ」
キキョウ
「に、、逃げません!
隊長は早く
いったん戻して下さい!!」
ラナンキュラス
「はは、そう、、だな、、
戻って、、おいで、、
男は弱々しくそう言うと
横たわりながら刀を胸に戻した。
サフィニア
「わぁたぁしぃい!!!
お姉さんに、、、会いたかったぁ!YES!!」
『
『
二人を囲むように
声とは裏腹にとても
何をしてもビクともしなかった。
サフィニア
「ンググッ!じゃまぁ!!この壁!!
どけ!どけ!どけ!!」
キキョウ
『
やわらかい風が男を包むと
ゆっくりと傷が塞がってく。
ラナンキュラス
「
一番、、難しいのは、、
使えるん、、だね。さすがは、。キキョウ副隊長
全く、、入隊希望、、譲らなけらば、、よかった。」
キキョウ
「フフ、、譲ったんですね」
サフィニア
「じゃまぁ!!この壁!!
どけ!どけ!どけ!!」
ラナンキュラス
「ぁあ。キスツス隊長が、、書類を
僕の手からとって、、勝手に申請したんだ、、」
キキョウ
「フフ、、キスツス隊長らしいですわ。」
ラナンキュラス
「ぁあ。そうだね。
だいぶ楽になった、、
ありがとう!!
後は自分でやるさ。。」
『
男の両手から半透明の女性が召喚されその両腕からシャワーのように
お湯が出ると
男と女の身体にそれを浴びせた。
キキョウ
「初めて見ました、、
ラナンキュラス
「僕もこれしか使えないんだ。
僕の隊はあくまでも
戦闘
流石にレンゲイには敵わないさ。
後ことのついでに、キキョウ副隊長の場合は
今使った
先の
キキョウ
「は、はい、、」
ラナンキュラス
「
同じであれば
隊長達が好んで
同じ属性を使うのはそのためさ。」
キキョウ
「あっ、、たしかに。。
だから隊長達の
凄いんですね。」
ラナンキュラス
「フフッそれだけじゃないけどね。
さぁ。回復は出来た。
キキョウ副隊長も回復したなら
もう解放できるね?」
キキョウ
「はい!!」
ラナンキュラス
「じゃぁこの、おてんば娘を成敗しようか。」
ーーペチュニアサイドーー
ペチュニア
「あーーらららーー
弱いわぁーー」
数えきれない
隊長二人が横たわっていた。
ペチュニア
「弱い弱い弱い
弱いわぁ」
ジニア
「アキレイ!こんのどアホ!!
何で
アキレイ
「黙れ、、貴様が遊んで解放し
発動限界がきて
ジニア
「き、聞こえませんなぁ、、」
ペチュニア
「ねぇ、漫才はもういいの。
私たち時間はたっぷりあるのよ?
大人しくしなさいな。
ジニア
「さっきからうるさいのぉ
コケコケうっさいねん!
このニワトリ女が!!」
ペチュニア
「
鳴いてた訳じゃないんだからね!!!」
ジニア
「ほんなら泣かしたるわ。」
ペチュニア
「ウフフっその
やってごらんなさい
そして、もっと絶望するといいわ!!!!」
ジニア
「なんやと?
アキレイ、、、見せたるで。」
アキレイ
「ぁあ。」
ジニア
「ほんなら行くでぇえ!!
恨まんといてな!!」
『『天輪•
渇き飢えしは舌無き
『『
アキレイ
『『
絶えず揺らめく
『『
ーーキキョウサイドーー
キキョウ
『『
『『
ラナンキュラス
『『
そして
『『
4人の隊長格
決戦の
ーー
移動要塞マーベラス突入作戦 後編2/2 完
おまけ
お向かいの家に沢山の兵士が入っていった。
女の人の悲鳴が聞こえる。怖い。怖い。
私たちどうなるんだろ。
「ペチィ、ペチィ」
「どうしたのサフィ」
「この
「....わかんない」
この
沢山の子供が乗っていた。
数えきれないほど沢山の子供が。
そして2日後
「ペチィ!!起きて!」
「う、うん?」
どこか大きな施設に連れてこられた。
どうやら世界中から子供を
集めているらしい。
扉には大きく
「ねーね!ご飯美味しかったね!
久しぶりに沢山食べたね!」
1週間後
「ねぇ!!明日は健康診断?だってぇ」
「お注射するのかなぁ、、、」
「うーん。わかんない!!
でも、先生は優しかったね!」
4週間後 先生だけが優しくしてくれた。
「イヤダ!イヤダ!イヤダ!イヤダ!」
「サフィ!!!!」
8週間後 先生は褒めてくれた。
「はい。私がペチィと殺しました。」
半年後 先生を困らせてしまった。
「ギャァ!!イヤぁあ!!
どうして!!どうしてぇ!!!」
((全部、あの人のせいだ!!))
「サフィニア!!!
やめて!!やめて!!
ごめんなさい!ごめんなさい!
ごめんなさい!!!
ロージア先生!!!!」
完
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