第2話・・・のはずだったのに

コーヒーとトーストの簡単な食事を済ませると、満腹感と疲労感が一気に身体を蝕む。 仮眠を取る前に、玄関に置かれていた私宛の宅配便を乱雑に開封する。

 箱の重さから、定期購入を決めたサプリメントだろう。開けると、梱包用プチプチに包まれたガラスの便に水色の丸い錠剤がびっしり入っていた。

 ”一日2回。4粒程度を目安にお飲みください”

瓶のラベルに貼ってある、注意書きが見にくくて思わず眉をひそめる。そろそろ、視力も老いてきたいるのだろうか?

 落ち込む気分を払拭するために、2粒水なしで飲み込んだ。

「!!!!」

喉に焼けつくような熱さを感じたので、流しの蛇口をひねり、コップに水を注ぎ喉に流し込む。

「ナニ!?これ、何なの!!」

瓶をよく見るを、それは頼んでいた疲労回復のサプリメントではなかった。 びっくりして、添付されていた封筒を開封すると次のような文書が書かれていた。


 佐伯 陶子様


”おめでとうございます!”

この度、貴方様は弊社のモニターに選ばれましたことを報告させていただきます。

付きましては、前回送って頂いたアンケ―トを基に貴方様の要望に沿ったサプリメントを作成しましたので送らせていただきます。

 使用感、その他に不備がございましたら、いつでも返品は可能です。

                          

※今回の商品は、未だ企画モニターの段階の為、SNSへの投稿や他言無用にて使用してください。

    

                              ○○製薬会社          

 

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