第30話 思い出

ホトトギスが鳴く中、花が雨のように降る。


木犀の香りが残る晩霧の中に、月の細切れが窓の隙間から入ってきた。


二人がそこにいたことは、すでに失われた美しい思い出だ




寒い窓辺、ぽつんとある燭台の炎は青く、


風はさざめき、枯れ葉は舞い、その淋しい秋の音は私の淋しさにつきそっていた。


過ぎ去った時を思い出すのは無駄だが、水時計の音が密に聞こえるだけだ


*この詩は私が古代中国語で書いたものです。

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