第30話 テイムできた?!

ドサッ…


俺は、ダンジョンの外へ吹っ飛ばされ、柔らかい地面の上に着地した。


しまった!『冒険の書』の制限を超えてしまって外に追い出された。そうだ、シータは?俺は辺りを見渡したが、キノコ型の魔物の姿は無かった。『冒険の書』に書いてあった事だが、魔物はダンジョンの外に出る事はできない。きっと取り残されてしまったんだな。

すぐに助けに行きたいところだけど、行けるのは夜12時を過ぎてからだ。仕方ない、今日は調子を整えて帰るとしよう。


俺は近くに落ちていた冒険の書を拾い上げた。前に挑んでたダンジョンは、全て荒野に入口があったので、気にならなかったが、ここは水溜りがあるので、汚れる心配があった。(絶対に傷つかない物だけど、臭いとかはついてしまうんだ。)


「ん?これは…」

開いていたページに書いてあったのは、使える召喚獣の情報。そこには…


・軍神マルス…召喚不可

・機神マキナ

・ブライトドラゴン

・巨人ダイタン

・シータ(ウレシイタケ)


・シータ(ウレシイタケ)

…なんと、昨日仲間にしたシータが、召喚獣として登録されていたのだ。

これは普通ならあり得ない事だ。『冒険の書』に召喚獣を登録する方法はただ一つ。スキル「テイム」を使用する事だ。しかし、この『冒険の書』に(捕獲)のステータスは無い。

俺は、この方法を介さずシータを仲間にしたらしい。


何はともあれ、仲間が増えたのは嬉しい事だ。明日ダンジョンに潜った時、呼び出してみよう!

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