第29話 キノコがついてきた! ★

ダンジョン探索を始めて3日。

やった事とすれば、大まかなダンジョンの構造を把握したことと、追われていたキノコを助けたことくらいだ。


でも、一つ進歩はあった。


『練度レベル2。練度アップまで後★12』


そう!キノコを助けた事で練度が上がったのだ!これで、少し強くなれた…気がする。


そして、新たな能力も得た!

その名も「種族鑑定」!

これで、モンスターの事が分かるようになった。今のところ名前と有効な属性しか分からないようだが、これから強化されてけば、無限の可能性があるだろう。


さてと、下の階層を目指していくか!


ゴソゴソ…

近くにあった茂みが揺れる。俺は『冒険の書』を構えた。


「キノキノ」

ひょっこり現れたのは、昨日助けたキノコだった。


パラパラ…


・種族名 ウレシイタケ

・弱点 火 氷


なるほど、このキノコはウレシイタケって名前の魔物なのか。


「キノキノ!」

キノコはじっとこちらを見つめている。

まるで仲間にしてほしいと言っているような感じだった。


「仲間にしてほしいのか?いいよ!」


「キノー!」

俺の言葉が伝わったのか、キノコは俺の胸に飛び込んできた。


そうだ!名前をつけてあげよう。キノコ呼びだと可愛そうだし。


「よろしくな。『シータ』」

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