第28話 キノコを助けよう! ★
うーん…あのキノコみたいな魔物は無事なのか?あれだけの量のタケノコに襲われて早12時間。もう、やられててもおかしくない。
「キノー!!!」
トコトコ!
「タケノッコ!」
ドタドタ!
キノコが数十匹のタケノコに追いかられているじゃないか!前言撤回!あの魔物を助けよう!
幸いにも、彼らは体が小さいため移動速度が遅い。走って追いかけたらすぐに追いついた、
「ファ…いや」
待てよ、ここでファイアを連射したらキノコにも当たってしまうかも。別の策…そうだ!
「アイス!」
ヒュオオ!
俺は床に向けてアイスを使った。予想通り、魔法は床を伝わり、タケノコとキノコの動きを封じた。
「おらぁ!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
キノコを傷つけないように、『冒険の書』の角で、タケノコの群れを蹂躙した。
「キノ…」
ブルブル
キノコは震えていた。タケノコ達と同じ目に遭うと思って怖がっているんだろう。
「凍らせてごめんな。もう大丈夫だ。」
「ミニファイア!」
俺は炎の熱でキノコの氷を溶かしてあげた。
「キノノ!」
キノコは、俺がやった事を理解したようで、
ペコリとお礼をすると、トコトコとどこかへ去っていった。
行っちゃったか……また同じような目にならなきゃいいどな。
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