幕間2-1 ジェニファーの心配
〜その頃、ジェニファー邸〜
午後3時になると、私はお茶を入れる。
これを毎日やらないと、どうも気が済まなくてね。1人で飲むお茶もまた格別なんだよね。
…今日も来ないかー。
〜〜
「ごちそうさま。紅茶とお菓子、おいしかったよ。」
その時の彼はとても満足そうに言っていた。
「おー、それは良かった。」
「おっと、そろそろ出ないと冒険者ギルドが閉まっちゃうな。さっきの事、ギルドマスターに報告に行ってくるよ。また来るね!」
「うん、いつでもいいよー」
こうして、彼は急ぎ足で、町の中心部の方へ駆けていったのだった。
〜〜
これっきり来なくなるとはねー。別に来なくても良いんだけど、この前まで毎日のようにきてたから…なんだか心配だなー
ヒラヒラ…
常に開けてある天窓から、一通の手紙が入ってきた。
お、やっと来たかな?どれどれ…
「ジェニファーさんへ
先程ギルドマスター連絡から連絡がありました。2日後の午前中には帰るそうですよ。
受付嬢 マリー・マッケンジー」
2日後か…あそこは1日で帰って来れる距離だけどなんだかなー
…実は、ケニーが失踪した原因は、私の姉かつギルドマスターのジェニーにあると思ってる。ギルドマスターに会いに行くと言って、それからいなくなったから、まー当然だよね。
という訳で、今は姉の帰りを待つしか無いかな。
ゴクッ…
ちょうどいい温度になった紅茶を飲む。いつも通りの美味しさだけど、なんだか物足りないな。
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