サメの種類と分類を知ろう

 この世界におけるサメは比較的現実世界でも凶暴とされる種が大半を占める。一番危険とされているのはホホジロサメだろう。このサメは世界中に分布しており、誰よりも人間を襲い、貪欲に生肉をその胃袋に収めてきた。恐らく世界中の殺人者を集めても足りないぐらいには人を殺している。

 しかし危険なサメの上位は他にも存在する。イタチザメ、オオメジロザメなども凶暴であり、十分に脅威となっている。


 これらの種類のサメは大まかにカテゴリ化出来る。


■カテゴリ1 通常クラス

 現実世界のサメに最も則しているサメである。人を襲い、攻撃を仕掛けるが、その能力については我々が住む現実世界と何ら変わらないだろう。対処方法によっては撃退も簡単に出来るが、ただ一点「確実にあなたを襲ってくる」という点では違う。

 それでも海中で戦わざるをえない場合は十分に注意しよう。


■カテゴリ2 強化クラス

 現実世界のサメと同じ姿をしているが、大幅に強化されたサメである。人を襲うのは無論だが、より凶暴化していて人を積極的に襲い、現実世界よりも遥かに強化された身体能力を駆使して襲ってくるだろう。

 大抵の場合は知能が強化され、より賢く人を襲うようになる。学習能力が備わり、人間の裏をかく行動を取ってくるだろう。まるでトビウオのように海面からジャンプし、海面から上にいる人間を捕食するのも訳なく行う。それどころか、短時間であれば陸上にも乗り上げて襲い掛かってくるだろう。

 また、通常の生息範囲を超えて海水どころか淡水域(ちなみに現実世界でもこうした水域で生息するサメはいる)までやってきたり、砂浜などの地上に短時間乗り上げて活動する事も可能であったりする。


■カテゴリ3 超変異クラス

 ここから現実世界ではまず見ない容姿のサメになる。人為的な改造や突然変異、異常進化を遂げた個体は、普通のサメの枠組みを超えた強大な敵として君臨する事だろう。例えば普通のサメに備わない器官――例えば肺、手足、羽と言ったものを手に入れ、地上を堂々と闊歩したり空を飛ぶ事もある。頭が複数ついているサメなどもこの範疇に入るだろう。

 中には極地でも生存できる能力を身に着けた個体もいる。溶岩の中を泳ぐ個体や、雪の中を進む個体も存在するし、宇宙空間でも生存できる。放射能によって強化され、原始熱線を吐いて人を襲う個体もある。場合によっては個人どころか軍隊を動員して撃退するのが精一杯なほど強いサメも存在する。


■カテゴリ4 災害クラス

 ここからは国家が総動員してようやく勝てるかどうか、というクラスのサメになるる。と言っても、カテゴリ4分類のサメは「数」と「大きさ」の二極化にある。

 災害とサメが融合したタイプはまさに悪夢だ。サメが竜巻や津波になって襲い掛かってきたり、大量発生して海や陸や空を埋め尽くす様相は黙示録の日が来たと錯覚してもおかしくないだろう。

 また、数百メートル規模の超巨大ザメが現れる事もあり、文明は崩壊の危機に瀕する。人類規模で対抗してようやく勝てるかどうかの瀬戸際だろう。


 どれも共通するのは「人を襲うサメである」という点だけだ。忘れないで欲しいのはサメと人類は共存不可である。彼らとの対話は不可能に等しい、そこにあるのは互いにどちらかが絶滅するまで永遠に続く闘争のみである。

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