サメ映画世界編
サメ、それは人類の仇敵なり
サメと聞くと人は恐ろしい生き物だと思うだろうが、年間にサメに襲われて死亡するケースは世界的に見て、とても少ない。四六時中海に漂っていない限り、航空事故で死ぬ確率よりも低いだろう。
大抵の場合、サメは人間をよく捕食するエサと勘違いをして襲う事が殆どで、サーファーやダイバーを誤認して襲うケースが多い。特定の種によっては絶滅危惧種に指定されていたり、ごく限られた海域のみ生息する物もいるので、場合によっては出会う事すら稀だろう。
だが、この世界におけるサメはネコやイヌよりも身近な生き物で、なおかつ交通事故よりも人を殺す恐ろしい生物である。海水浴どころか陸で暮らしていても危ないかもしれない。それだけ、この世界におけるサメは脅威であり続けてきた。
サメ映画世界は、B級映画世界においても屈指の生存率の低さを誇る。この世界を生きのびるためにはあなたがヒーローにならなければいけない程である。
サメは海で人を襲うだけでなく、時として頑丈な船をも撃沈し、原子力空母よりも大きな巨体のサメが人類を脅かす事もある。そればかりか、時として海ではなく川や淡水湖にも現れる事や、はたまたエラ呼吸を無視して地上を堂々と闊歩する事すらある。中には水にテレポートして襲い掛かってきたり、実体を持たない幽霊として襲ってくる事もありえるだろう。
サメは地球上のありとあらゆる生命を超越している。彼らにとって「理屈」は存在しない。その鋭い歯と素早さ、貪欲に人間だけを狙っていく。単に「我々の住む世界のサメが少し凶暴になった」等と思ってはいけない。サメは凄まじい勢いで学習し、獰猛かつ狡猾に獲物を狩るために短い間に進化を遂げるだろう。もしかしたら、彼らは文明を築いて人類への反撃に転じるかもしれないし、銀河系に進出し宇宙の果てを支配する生命体がサメになる日が来てもおかしくない。
もはやこの世界に来たら死ぬしか方法がないのか?
答えはNOだ。どのような地獄めいた世界であっても全人類がサメに滅ぼされるようなケースは皆無と言ってよい、前述のディザスター映画世界よりも生き残れるケースは増えるだろう。
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