寝れば時間は経つ


……何しようとしてたんだっけな。


「そうだ、思い出した。水中部屋!」


目を覚ました少女は真夜中の部屋で目的を思い出した。


月明かりが明るい。


ぐぅ〜、と言う音が響く。


「腹減った……」


少女は部屋を見渡した。何も無い。


スケッチブックをチラリとみる。


……食べ物作って大丈夫でしょうか?大丈夫でしょう!


という訳で辛いラーメン、所謂台湾ラーメンをイメージしながら描く。


絵としては56点くらいだが、問題なくラーメンがフッと出てくる。不思議だ。


ただ、問題がひとつあった。辛すぎた。


「か、辛いいいい!水!」


1面水に囲まれてるのに飲めない水が恨めしかった。


急いでスケッチブックにコップとボトルを描く。


心から欲したからか、キンキンに冷えた水が出てきて、すぐさま飲み干した。


「……まだ辛い!けど、美味しい!」


少女は食べ終わり、両手を後ろに投げだして空を仰ぎみる。


「綺麗……」


純粋な光だけの星空は、目を見張るほど美しく瞳に映る。

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