好奇心


「そうだ、床の下にも部屋を作ったらいいんだ」


少女は部屋右端から下にも行けるようにスケッチブックに階段を書いた。


イメージと違う場所に階段が出来た。床の上に意味のなしていない階段が転がっただけだった。


少女は落胆して、この邪魔になった階段をどうしようとしゃがみこんで悩む。


しばらくうー、うー、と唸っていたらそれが功を奏したのか、何か思いついた模様。


「消すか」


さっき書いたスケッチブックを持ち出して、動きが止まった。


「消すってどうやって?」

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