第9話 5月31日(月)part2
「安藤、そもそもお前の魔法少女が原因なんだぞ。」
帰ろうと言った安藤君に対して、神代君が非難した。
「俺のじゃない。」
安藤君の言葉が足りない。魔法少女に対することばか、ティッシュに対することばか分からない。それはともかく、私は思い切ってずっと気になっていたことを聞いてみることにした。
「安藤君、小さな妹さんがいるの?」
「ああ。」
安藤君の返事は短い。
「まあ、
安藤君の妹は悠ちゃんという名前らしい。ポケットに入っていたものから女の子だろうと思っていたが、当たっていた。そして、気になっていたのは、
「妹さんは何で月曜日にいたずらをするの?」
「えっ?」
安藤君は驚いて私を見た。気が付いていなかったようである。
「おまえ、気づいてなかったのか?」
神代君があきれている。陽子と稲葉さんも安藤君に驚いている。
「時々いたずらしているとしか・・・」
安藤君に稲葉さんが突っ込む。
「普通気づくだろ?」
神代君が答える。
「いや、こいつはこう見えて案外天然だ。例えばお代わりの時に・・・痛っ!」
安藤君がぺしっと頭をはたいて神代君を止めた。ちょっと気になる。
「それにしても何で月曜日限定なのかしら?」
陽子が話を戻した。神代君が答える。
「日曜にポケットに入れてるからだろ?」
「神代、それではこの・・・」
稲葉さんが神代君に向かって言いかけて止まる。
「誰だっけ?」
陽子をみて首をかしげた。
「
「
稲葉さんに続けて男子2人も名乗った。
「
「
4人が私を見る。私の名前は全員知っているのに・・・
「
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