デカ盛り専門オンライン料理注文配達サービス・オーバーイーツの日常
デカ盛り専門オンライン料理注文配達サービス・オーバーイーツの日常 1/2
畳ピザは、その名の通り畳1畳ほどの面積を持つ、バカが作ったピザである。
バカが開いたピザ屋にバカな客が集い、10人くらいのグループで食べる、サイズ以外に目立った特徴の無いピザだ。
たまにバカが1人や2人で食べようと挑戦し、敗れ、大量のフードロスを発生させる、時代に逆行したバカなピザ。
そのピザを自転車で配達しろと言い出した俺のバイト先もバカだし、不満を抱えて従う俺もバカ。
人類にはバカしかいない。
バカなピザを頼んだバカの家についたバカな俺は呼鈴を鳴らし、バカな客が出てくるのを待つ。
「ちゃーす、オーバーイーツっす」
「はいはーい……ってうわ、デカ!!」
そりゃデカいわ。クソ重いし。
「あっくーん! ヨウくーん!
ピザ届いた! 運ぶの手伝ってー!」
「はいよー、ってデカいな!」
「何だこれデケェ!!」
料金は注文時に支払われているので、俺の仕事は
「ありがとうござっした、またお願いしゃーす」
後は次の指示が出るまで待機。事務所などはなく、エリア内ですぐ動ける場所なら自由にしていい。
季節イベントの日には
ニャロン、と、
「あーあ、もう休憩終わりかよ」
次の受取場所はケーキ屋。
ケーキ屋ということは、ケーキだ。
当然ながら
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます