ウォータースライダー

 人類ってプールも好きじゃん。でもプールって10万年前は無かったじゃん? 知らない? 無かったんだけど。

 だから河で泳いだりすんだけど、今日はちょっと違うよ。神様がはっちゃけたからね。


「ぐぼわああああ!!」

「がぼがぼごぼごぼ、がぼごぼごぼ」


 もうね、河岸から全部がウォータースライダーよ。半端無いわ。神様半端無い。カンパない。

 上から見たら「あれ? 海岸線変わった?」てなるわ。たぶんトンビとかびびってたっしょ。


「クヮパァ」


 で、神様は水面から顔だけ出して、流れてく人類と、人類の建築物を見てた。


「クヮッパァ……」


 やっべこれやりすぎた? みたいな顔してんね。まあでも神様だしね? しゃーなしよね。


「河神様河神様どうか怒りをお鎮めください河神様河神様どうか怒りをお鎮めください」


 今度はこっちの村の神様担当の人がお願いしてるけど、お供え物も流されてるから、神様的にはメリット無い。


「クヮプ」


 興味もない。ならまあ帰るよね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る