異世界召喚に巻き込まれた主人公、他の三人は強そうなスキルを得るのに
主人公はブサイクな犬を一匹召喚するだけの召喚魔法しかもらえなかった、
という出だしだけだとよくある巻き込まれ召喚モノですが
コメディ色が強くとても笑えます。
それでいて根底のストーリーはしっかりしていて先が気になりますし
キャラクターもしっかり立っていて、ストーリーが進むごとに少しずつ
キャラを追加していくのでキャラ数が多くてこんがらがるということもありません。
特に中盤以降で固定される「チーム池田」が最高に面白い。
ストーリーが面白く、テキストもコメディ主体で読みやすい。
異世界ファンタジー好きなら必読の作品です。
とにかく笑える。電車の中では読めない。
破茶滅茶な登場人物達が七転八倒しながらストーリーが進んでいき、全体を通してコメディ感があるけど、締まる所は締まっていて、手に汗を握る場面も。
ストーリーもコメディも文章力も非常に高いレベルに思えるが、何よりキャラクターが良い。
破茶滅茶な登場人物ばかりだけど、そのキャラクター達が小説の中で確かに生きている。
斜め上の言動で笑かしてくるけど、キャラクターの芯というか、根っこの部分は一貫性があってブレないから違和感なく読める。
キャラクターがしっかりしてるからこそ、ストーリーに深みが増しているし、息を飲むような緊張感が出るし、それをぶち壊すクソアホ召喚獣にも思わず吹き出してしまう。
もっと皆んなに読んでほしい。