第7話 ビショビショに濡れちゃったわ

 慌てて、パンティを近くにあったタンスの中へ突っ込んだ。



『ピンポーン♫』 

 また遠慮なく玄関のインターフォンが鳴った。



 おそらくラブリには遠慮や他人への配慮と言う言葉はないのだろう。


 ある意味、その図々しさを見習いたいくらいだ。




「ハイハイ!!」しょうがない。まさか今さら居留守も使えないだろう。



 このまま何度もインターフォンを押されたら本当に近所迷惑だ。



 足早に玄関へ急いだ。



「あのォ……、失礼ですが、どなた様でしょうか」

 こんな真夜中に家へ来るのはラブリだけだろうが、確認のためドア越しに訊いた。



『ラブリだけど……。もう寝ちゃった?

 童貞くん!!』

 ドア越しに美少女のアニメ声が響いた。



「あのですね……。玄関先で、おかしな事を言わないでくださいよ!! 童貞くんなんてェ……」

 慌てて、ドアノブのカギを解錠し、ドアを開けようとした。



 まったく真夜中に女の子が玄関先で、『童貞くん』なんて言われて、ご近所の方に聞かれたら良い笑いモノだ。




「キャッキャッ、童貞くん!!」

 ドアが開くなり、ラブリがいきなり抱きついてきた。



「ちょっと……、濡れますよ」

 僕は上半身裸のままだ。

 その裸の胸に柔らかなオッパイが押しつけられた。


『あァ……🙄💦』

 さらにヤバいコトに、下半身には緊急事態宣言発令中だ。




「フフ……、すっかりラブリもビショビショに濡ちゃったわ」

 美少女は妖しく瞳を光らせた。








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