第97話 美咲とデート
今日は美咲とのデートがある。
これで彼女達との2人だけのデートが一巡する。
もちろん今までも2人だけで、まる1日デートをするということは何度もあったが、休みに入る前は月に1回か2回あるか無いかくらいだった。
こう連続して毎日のように代わる代わるするのは少し疲れるな。
「浩介疲れてない?私は今度でもいいよ?」
いかんな、顔に出ていたかも知れない。
「いや、大丈夫だよ。美咲と2人で1日中一緒にいるのも楽しみにしてたから!」
「そっか!よかったー!私も楽しみにしてたんだー!でも無理はしないでね?」
「うん、ありがとう。今日したいことはある?」
「天気もいいし、お散歩しない?」
「たまにはそういうのもいいかもね」
手を繋いで家の前にある公園に歩いて行く。
ここは元々お城の大きなお堀で、大きな池の周りは遊歩道が綺麗に整備されている。
「やっぱりまだ寒いね!」
「家に戻る?」
「ううん、せっかくだし1周しよ!浩介は大丈夫?」
「大丈夫だよ、途中であったかい飲み物でも買おっか」
「そうだね!」
少し進んだところにはおしゃれなチェーンのコーヒーショップがある。
ここに引っ越してきてから何度も利用しているところだ。
「あったまるね」
「浩介の手でも十分あったかかったけどねー!」
「ここに引っ越してきてよかったよね、オシャレなお店も多いし、暮らしやすいよね」
「ねー!卒業したら東京に引っ越すんだよね?それならここは売っちゃうの?」
「いや、残しておくよ。維持できるしね」
「そうなんだ、よかった!ここに住むのも慣れてきて、ちょっと寂しかったんだー!」
「たまにこっちに戻ってきてもいいからね、ずっと東京に住むのも大変そうだし」
感染症とかがあるときは特に大変だろうしな。
あれもどうしようかな〜・・・何かできることあるかな?
事前にマスクとか備蓄しておくくらいかな〜?
「東京のお家はいつ探すの?」
「5月の後半かな?土日とか使って一回行きたいな」
「いいところが見つかったらいいね!」
1周2キロの道を散歩して、家に戻ってきた。
もう少し暖かくなるともっと気持ちが良さそうだ。
「お昼ご飯作るから待ってて!」
「俺も手伝う、一緒に作ろうよ」
「ありがと!」
お昼を食べた後は、美咲の部屋で盛り上がった。
もう何年も一緒にいるのに美咲はいつも反応が初々しくて可愛いんだよな。
晩御飯も一緒に料理をして、夜は遅くまで2人でずっとおしゃべりをしていた。
やっぱり一番心が落ち着くのは美咲といる時なんだよな。
楽しかったり、癒されたり、良さはみんなそれぞれあるけど、一番長い付き合いだからかな?
これからもこの関係を大事にしていきたい。
2月後半
それぞれとのデートが終わると、今まで通りの生活が戻ってきた。
たまには2人きりというのもいいけど、やっぱりみんなでいる方が好きだな。
それがハーレムの醍醐味だし。
それから以前準備していたお金で納税を済ませた。
昨年の利益額が約840億円、大体FXの利益だ。
その税金に固定資産税等を含めて納税額は、約169億円になる。
口座には178億4000万円あるのでそこから支払い、9億4000万円が残った。
1年間の納税額がついに100億を超えた。
とんでもないな。
この額は前代未聞じゃないかな?
まあ、来年はもっとやばいことが確定してるけど。
「税金の計算して改めて思ったけど、FXやばすぎでしょ〜!?」
「だよね、自分でもびっくりしてる」
「大まかには知ってたけど、改めて見るとすごいね〜!?」
「そうだね〜、渚も結構稼げたでしょ?」
「まあ、そうだけどね〜!でも、なんでこんなに稼げるの〜?いくら何でもこれはやばいでしょ〜」
難しい質問がきたな・・・。
なんて言って誤魔化そうかな?
「去年から今年にかけては、結構わかりやすかったからね。政権交代も予想出来たし。多分心理的に大半の人は下がったところで買ったり、上がったところで買うのは難しいんだよね。上がったら下がる、下がったら上がるのが基本なんだけど、実際どこが底値か高値か判断するのが難しいから」
「そうなんだ〜?浩介はどうやって判断してるの〜?」
「勘かな」
「それだけ??」
「まあ、もちろんそれだけでは無いけどね。テクニカル分析とかファンダメンタルズも考えるけど」
「やっぱり色々考えてるんだね〜?カンホー株ももう買った時から10倍以上になってるけど、いつ売るの〜?もうそろそろいいんじゃない?」
納得してくれたかな?
「まだまだ大丈夫だと思うよ。ものすごい勢いで上がってるから、もう少し様子を見ようか」
「りょうか〜い!多分ここで心配になっちゃうからダメなんだろうね〜、心が強くないと大変」
「最悪失敗してもいいやくらいで思っておかないとキツイよね。俺の場合は、これが暴落してもどうとでもなるからなあ」
投資って値下がりした時の心労はやばいけど、値上がりした時も焦っちゃうんだよな。
いくら前世の知識があっても、俺でも多少は心配になる時がある。
よくバタフライエフェクトとは言うけど、今のところはほぼ前世通りで動いている。
もちろん株価には多少の影響は出ているけど。
FXで俺が稼いだ分、他の投資家はかなり損をしているんじゃ無いかな?
ミセスワタナベ狩と言って、海外の機関投資家が日本の個人投資家を狙い撃ちにすることも多かったが、俺が稼ぐことでもしかしたら勝っているかもしれないな。
これは願望だけど、そうなってたらいいな。
3月
今度の旅行はフロリダに行ってきた。
いつものメンバーに加えてメイドのみんなも一緒で、総勢14人の大所帯だった。
もちろん主目的はネズミーランドで、そのほかにも市街地の観光や、クルーズ船に乗っての船旅も楽しむことができた。
クルーズというのも楽しかった。
1週間かけてカリブ海の島々を巡るというものだったが、巨大な船の中にはプールやらシアターやら大抵のものは揃っていて、楽しんでいる間に移動が済むというのは楽でいい。
彼女達のもよかったが、メイドの子達の水着姿も新鮮でよかった。
ただ、彼女達含めて何人かナンパされていたのが問題だな、もちろん無視していたけど。
彼女達だけなら何とかなるけど、人数が多くなると目が届きにくくなる。
家もそうだけど警備員とか、身を守ってくれる人が欲しい。
自衛官とか警察官とかに求人出してみようかな。
できれば女性がいい、男は家に入れたくないし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます