第3話
この国は七つに分けられ、その分けられた地区を【現人神】と呼ばれる七人の武人が治めている。【神殺し】と異名を持つ牡丹は、この【九州】に赴任してくる、その【現人神】と呼ばれる武人だけを狙い殺し続けており、既に二人の武人を殺し、【神殺し】という通り名がつけられ、そして討伐対象者になった。
何故、牡丹が武人を殺したのか。その理由は誰も知らない。知っているのは牡丹、ただ一人。
そして、その殺された武人の後継者として新たな【現人神】が、この七つに分けられた地区の一つであるここ【九州】の首都、【大宰府】にいる。
新たに赴任してきた武人は、かなり若いと聞く。しかし、その腕は【現人神】達の中でもトップクラスらしい。らしいというのも、西方部隊隊長は、新たな【現人神】の事は噂でしか聞いたことがないからだ。【神殺し】牡丹が現れるまで、【現人神】が出張る様な事件や紛争などはなかったからだ。
だが、その噂が本当かどうかなど隊長本人には関係がなかった。精鋭を集めた西方部隊十班のうちの半分が【神殺し】牡丹一人に潰された。このまま、残りの班を投入しても、結果は変わらないことは火を見るより明らかだ。
隊長は首都である大宰府に救援依頼をだした。その返事が、【現人神】本人が救援隊としてこの地【吉野ヶ里】にやってくる。
【現人神】の出陣。
それは部隊の士気を上げた。
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