六 一ノ死合い

-倒れる佐々斬の背後から現れたザン。金形に注目が集まる隙に回り込んでいた。


ザ ン「私もそう思いますよ」

沖 田「佐々斬!」

富 岡「佐々斬さん!」

ザ ン「何を驚いているんですか?死合いは既に始まっているのですよ。邪魔者は少

   ないほうがいいでしょう!!」


-次に佐々斬に祈りを捧げる沖田に仕掛けるザン。しかし、それを棒術で止める沖田。


沖 田「その通りじゃな。富岡!」


-沖田が突き飛ばしたザンを富岡が捕え、首を瞬時に締め上げる。ザン・リー絶命。


本 田「リーさん!富岡てめぇ!!」

富 岡「へっ!ここでケリつけちまうか?ああっ!!」

糸 泉「本田やめときな!ここは退くよ!」

本 田「何言ってんだ泉!?」

糸 泉「リー抜きでそいつらに勝てると思ってんのかい?あたしもまだ武器がないん 

   だ。我慢しな!」

本 田「くそっ!」

富 岡「おい!逃がすと思ってんのか?」

糸 泉「お~い、金形く~ん。事件だよ~!」

富 岡「あ!てめぇ!」

本 田「お前ら覚えてろよ!」


-その場を離れる舞台からハケる糸泉と本田。


富 岡「逃がすか!」

沖 田「待つんじゃ富岡。死体があってはさすがにまずいぞ。ここは一旦退くのじ

   ゃ!」


-舞台裏から金形の声があがる。


金形声「巡査と呼んでくださいよ!どうしたんですか~?」

沖 田「急げ!」

富 丘「くそ!」


-その場を離れる舞台からハケる沖田と富岡。

-暗転する舞台。

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