四 因縁ある者たち

-明転する舞台。

-殺し屋と護り屋が対峙している。


富 岡「やっぱり邪魔しにきやがったな!護り屋デパート!」

本 田「お前らの邪魔するのが、俺たちの仕事なんでな!特に、今回は超高額の依頼  

   だからなぁ!」

富 岡「そんなデカい仕事がお前に務まんのか?ええ、アルコール本田!」

本 田「表も裏もジリ貧の分際で言ってくれんじゃねえか。マッスル富丘さんよ

   ~!」

富 岡「上等じゃねえか!今やるか!」

本 田「望むところだ。今日こそケリつけてやるよ!」


-至近距離で睨みをきかせる富岡と本田。


佐々斬「まぁまぁ。落ち着いて下さいよ。今日はあくまで顔合わせだけのはずでしょ

   う。我々の標的もいませんし、争っても仕方ありません」

ザ ン「はたしてそうですかねぇ。百人斬りの佐々斬り小次郎さん。あなた程の方が

   出てきたとなると、私も血がたぎるのを押さえられそうにありませんよ」

佐々斬「光栄ですね。そういうあなたも、以上の価値があ

   りますよ。殺人拳法のザン・リー!」

ザ ン「さんをつけて下さいよさんを…。殺しますよ」


-得物を構え合う佐々斬とザン。


糸 泉「おやおや。みんな殺気立ってるねぇ」

沖 田「糸泉よ。そういうお前さんからもひしひしと感じるぞ。わしに対する殺意を

   な」

糸 泉「沖田掃除郎…。まだ生きてたとはねぇ、この潔癖ジジイが。とっとと老衰で

   死んでりゃ良かったのに。こうなりゃ、あたしが殺してやるしかないねぇ」

沖 田「まだ昔のことを根にもっとるのか?いい加減に忘れろ。長生きできんぞ」

糸 泉「あたしを殺せるとでも思ってるのかい?」


-一触即発となる殺し屋と護り屋。

-何者かの接近に気づく富岡。


富 岡「静かに!!誰か来る…」

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