第79話 炎の大剣

「あああああ……」


 セロが苦しそうに頭を押さえる。


「色んな情報が入ったな」


 ジャキがそういってセロの肩を叩いた。


「糞が」


 唾を吐く。


「どうして死なない?」


 ジャキが尋ねる。


「決まっているだろ?

 俺が特別だからだよ!」


 ジルが嬉しそうに笑う。


「そうかよ」


 ジャキが銃口をジルに向ける。


「そんなんで死ぬかよ」


 ジャキは問答無用でジルの頭を撃ち抜く。


「これで終わりだ」


 しかし、ジルは笑い声をあげて言った。


「だから死なねぇよ」


「糞が、化物かよ」


「……ああそうさ。

 俺は化物!亜金と同じ化物!

 今ならアイツの気持ちわかるぜ?

 破壊したい気持ちを押さえるのに必死だったんだな!」


「……糞が!」


 ジャキは何度もジルの頭に銃弾を撃ち込む。


「死なねぇって言っているだろ?

 諦めろジャキ!俺はゾンビじゃない!」


 ジルは、そういって豪快に笑う。


「だったら殺すまでだよ」


 丹歌が現れる。


「亜金!現れたか!」


「僕の名前は丹歌だ。

 亜金じゃない」


「劣等機種の亜金!

 金にならないαタイプの亜金!

 お前を殺すため!最強の大剣を調教したんだ!」


 ジルはそういって大剣を召喚した。


「調教?」


 丹歌が首をかしげる。


「意思を持った剣だ!聞いたことあるだろう?

 天使の武器、神すら傷つける武器!伝説の大剣!プレゲトンだ!」


 ジルはそういって大剣を構えた。


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