蝦夷菊 Variety

私の楽しい一日が始まりました。今日は休日ということでめい様と紫蘇を収穫します。少し時期を逃してしまったので固くなっていないか心配です。

ノックしてめい様の部屋に入る。「うぅー、はーい」最近よく聞くうめき声が聞こえてきました。この声はめい様が寝ている所を起こされた時の返事です。今の時間は10時半、こういう時間のお昼寝夜眠れなくなるので発見次第注意するようにめい様のお父さんに言われています。なので心を鬼にして怒ります。「めい様、こんな時間に寝たら夜にちゃんと寝れなくなりましゅ。」嚙んでしまった。ただ噛むだけで言葉が出てこなくなるほど緊張しなくなったのは私がめい様に慣れてこれた証拠なんだろうけど、今度はめい様が悲しい顔をしていると私まで悲しくなってきてしまうようになってしまいました。人の感情に私がどうこうなるという経験は私にとって初めてなことだからこれがいい変化なのかダメな変化なのか見当が尽きません。

私の感情のことなど置いて今はめい様の着替えを手伝って、紫蘇の収穫です。今日のめい様の服は紫蘇を買ってきたと知っためい様のお兄さんがくれた私とお揃いの作業着です。私としてはめい様と同じ格好などおこがましいと思ったんですけどめい様ががお願いされたので着ています。ただいやなわけじゃない。

むしろこれで主従関係で仲じゃなくてただ仲のいい風に見えるかな。多分見えてくれると思う。

「鈴ちゃん、着替えるの手伝ってください。」私がボーっとしていたら上の服は着替え終わってしまいました。ただ下のズボンは途中であきらめたのか半分下ろしていてパンツが言えてしまってます。ピンク色のリボンの付いた…なんでこんな事考えてるんでしょう。めい様が純粋に私を頼ってくれるのに私がこんな事を考えてしまったらダメです。


「紫蘇を収穫するぞー」めい様が張り切ってます。「えい・えい・おー」「おー?」めい様の乗っていいか迷ったけど乗ったらめい様が喜んでくれたので嬉しいです。気合を入れてやってみたものの紫蘇の収穫は葉をもぐだけなので何事もなく、しかもめい様のお兄さんから貰った作業着を汚すことすらなく。服を汚さないのはいいことなので私的には嬉しいですけどめい様にとって納得のいくものではなかったらしく不満顔になってしまった。「めい様、来年はもっと収穫のし甲斐ある植物を育てましょう」「来年じゃないくて夏の野菜じゃダメ?」「ダメじゃないです。私もやってみたいです。」

私がこんな風に自分の意見を言えて、人のために頑張りたいと、人ために何かにしてみたいと思う心は私にとっていい変化なのだろうか。



後書き~

今回は鈴ちゃんの内心に焦点を当てて見ました次の花言葉シリーズはめいの内心に焦点を当てて書いていきます。

最後に自分の最良を尽くしますので今後ともよろしくお願いいたします

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