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2021年11月15日 00:27
丁寧に作られているのが分かる文章、頑張って考えながら作ったんだろうという、努力が見えます。しかし、評価度10という事なので、はっきりと申し上げます。このお話たちで、登場人物二人が女性である強みは何でしょう?ハッキリ言って、この作品はそのまま登場人物たちのキャラクター性を入れ替えても成立します。つまり代替可能なわけです。そんなものに意味はあるのでしょうか。物語において、一言、一文字、一文というのは“全て”意味があります。いえ、意味がなくてはならないのです。それを伏線、という人もいれば、設定、もしくは世界観と形容する方もいます。この作品に必要な情報は何でしょうか。一話を題材にして説明しましょう。天才の妹が固形物しか食べられない理由は何でしょうか。なぜ固形物を選んだのでしょうか。例えば、“甘い”のが苦手、という文章であれば、「私は甘くてあのまとわりつくようなドロドロした感じが嫌いだ。品がない」などと発言すれば、このキャラはお堅い頑固な天才肌の人間、というイメージが読者に湧きます。甘い=フワフワ、品がない=フワフワ、それらが嫌い→フワフワとは真逆の存在。という論理が少なからず立つわけです。しかし、なぜ固形物が食べられないという設定を作ったのか、最後までそれらしい説明の伏線がありませんでした。男女ではなく、あくまで女女にしたのはなぜでしょうか。この文章では全く伝わりません。先ほども言いましたがこれらは男女でも成立します。女の子同士でしか演出できない世界観を作るために、女同士にしたのでしょう。ならばなぜそこを強調して、クローズアップしないのか。理解できません。むさ苦しい男が邪魔で、可憐で美しい彼女たちの世界を、一軒家の中で、一つ屋根の下で暮らす彼女たちの生活を、それらを表したいのでしょう。ならばなぜ、もっと描かない。なぜさらりと流す。重要なところが全くない。何をアピールしたいのか?何を伝えたいのか?何が気持ちいと表現したいのか?それらが全く文面から感じ取れない。感じ取れることは、「まぁこんな女の子たちもいるんだろうなぁ……。」程度の感動。日常を描くことがダメなんじゃない。その日常の一ページが薄い。薄すぎる。文に意味がない、文の関係性がない。文に対する情熱が少ない――いや、ない。Twitter漫画でもこの手の四コマ漫画などが投稿されています。あれらは絵があるからこそ、成り立っています。だって可愛い子が『目で見える』のですから。しかし、“文”ではその手法は使えない、使えるのは文章だけ、作者様はその武器一本で、読者に“想像”させなければならないのです。一話目の女の子たち、どんなキャラクター何ですか。どんなキャラクターだったら、あのシチュエーションが映えるんですか。もう一度考えて、情報の取捨選択、連関性、言葉の伝わり方。諸々を再構成してみてください。総評【作者様の中では完璧な世界が完成していると思われるが、説明がなさすぎるために“感動”が起きない仕上がり。羨ましくもほほえましくもなんともない、ただの日記レベル。伝えたいことはなんとなく伝わる、けれどなんとなくじゃ駄目です。しっかりそのエモさ、形容しましょう】頑張らなくちゃいけない事、かなりありますが、それでも頑張ってください。必ず良くなります。まだまだ光らせることは出来ます。諦めないでいきましょう
作者からの返信
まずは読んでくださりありがとうございます。この評価を受けて、確かに設定だけをこだわり物語自体を疎かにしていたと気付かされました。読み直してみながら、書いている時を思い出しながらこの評価を見ていると胸に刺さることがいっぱいです。…添削する時間が欲しい。最初の文と重ねることになりますが読んでくださりありがとうございます。それにこんなにもありがたい評価を頂いて感謝しかありません。正直に言うとこの手の企画を舐めてました。今後第二弾をやって下さるのであれば必ずその時特に自信のある一作を持ってこの企画に来させて頂きます。本当にこの企画を作ってくれて、こんなにありがたい評価をくれてありがとうございました。
丁寧に作られているのが分かる文章、頑張って考えながら作ったんだろうという、努力が見えます。
しかし、評価度10という事なので、はっきりと申し上げます。
このお話たちで、登場人物二人が女性である強みは何でしょう?
ハッキリ言って、この作品はそのまま登場人物たちのキャラクター性を入れ替えても成立します。
つまり代替可能なわけです。そんなものに意味はあるのでしょうか。
物語において、一言、一文字、一文というのは“全て”意味があります。
いえ、意味がなくてはならないのです。
それを伏線、という人もいれば、設定、もしくは世界観と形容する方もいます。
この作品に必要な情報は何でしょうか。
一話を題材にして説明しましょう。
天才の妹が固形物しか食べられない理由は何でしょうか。
なぜ固形物を選んだのでしょうか。
例えば、“甘い”のが苦手、という文章であれば、「私は甘くてあのまとわりつくようなドロドロした感じが嫌いだ。品がない」などと発言すれば、このキャラはお堅い頑固な天才肌の人間、というイメージが読者に湧きます。
甘い=フワフワ、品がない=フワフワ、それらが嫌い→フワフワとは真逆の存在。
という論理が少なからず立つわけです。
しかし、なぜ固形物が食べられないという設定を作ったのか、最後までそれらしい説明の伏線がありませんでした。
男女ではなく、あくまで女女にしたのはなぜでしょうか。
この文章では全く伝わりません。
先ほども言いましたがこれらは男女でも成立します。
女の子同士でしか演出できない世界観を作るために、女同士にしたのでしょう。
ならばなぜそこを強調して、クローズアップしないのか。
理解できません。
むさ苦しい男が邪魔で、可憐で美しい彼女たちの世界を、一軒家の中で、一つ屋根の下で暮らす彼女たちの生活を、それらを表したいのでしょう。
ならばなぜ、もっと描かない。なぜさらりと流す。
重要なところが全くない。
何をアピールしたいのか?
何を伝えたいのか?
何が気持ちいと表現したいのか?
それらが全く文面から感じ取れない。
感じ取れることは、「まぁこんな女の子たちもいるんだろうなぁ……。」程度の感動。
日常を描くことがダメなんじゃない。
その日常の一ページが薄い。薄すぎる。
文に意味がない、文の関係性がない。文に対する情熱が少ない――いや、ない。
Twitter漫画でもこの手の四コマ漫画などが投稿されています。
あれらは絵があるからこそ、成り立っています。
だって可愛い子が『目で見える』のですから。
しかし、“文”ではその手法は使えない、使えるのは文章だけ、作者様はその武器一本で、読者に“想像”させなければならないのです。
一話目の女の子たち、どんなキャラクター何ですか。
どんなキャラクターだったら、あのシチュエーションが映えるんですか。
もう一度考えて、情報の取捨選択、連関性、言葉の伝わり方。
諸々を再構成してみてください。
総評【作者様の中では完璧な世界が完成していると思われるが、説明がなさすぎるために“感動”が起きない仕上がり。羨ましくもほほえましくもなんともない、ただの日記レベル。伝えたいことはなんとなく伝わる、けれどなんとなくじゃ駄目です。しっかりそのエモさ、形容しましょう】
頑張らなくちゃいけない事、かなりありますが、それでも頑張ってください。
必ず良くなります。
まだまだ光らせることは出来ます。
諦めないでいきましょう
作者からの返信
まずは読んでくださりありがとうございます。
この評価を受けて、確かに設定だけをこだわり物語自体を疎かにしていたと気付かされました。
読み直してみながら、書いている時を思い出しながらこの評価を見ていると胸に刺さることがいっぱいです。…添削する時間が欲しい。
最初の文と重ねることになりますが読んでくださりありがとうございます。それにこんなにもありがたい評価を頂いて感謝しかありません。
正直に言うとこの手の企画を舐めてました。
今後第二弾をやって下さるのであれば必ずその時特に自信のある一作を持ってこの企画に来させて頂きます。
本当にこの企画を作ってくれて、こんなにありがたい評価をくれてありがとうございました。