第7話

彼と声が重なり、しばらくの間、

お互いに見つめ合う。

すぐに、周りの退席し始める音で我に返る。


「あ、あの。先ほどはありがとうございました!!」


見つめ合ってしまった恥ずかしさもあり、

急いで頭を小さく下げ、お礼を述べる。

彼の目が大きく見開かれた。

だが、すぐに人の良さそうな笑顔になった。

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