Ⅷ:relive
夢から覚めた僕を、
しかし、当の僕は未だに夢見心地のままだ。これほど鮮明に夢を覚えていることはこれまでなかったと思う。
時刻は朝の6時。
ほんと、誰なんだろうか。
∧
居ても立っても居られない。
とは、こういう感覚なのだろうか?
僕は
当然
でも、
僕は改めて正門からの景色を眺める。飽き飽きしているはずの光景も今は少し違う印象だった。過去に戻ってきたような感じなのかも。
「…こっち。だったよな」
僕は微かに遺る
そして、
…僕は何をしてるんだ?
夢を追いかける気なのか?
∧
夢の、もしくは記憶の追跡は、無事に終わった。
あくまでぼやけた記憶が正しかったのであればだけど。
もちろん、道すがらに半身のタワーマンションも支えを失った電線群も目にすることは無く、今僕の目の前には一般的な
もちろん
でも、夢に追いついたはいいものの。
ここからどうしよう…。
--
音が聴こえた。
目の前から。
見ると、
「え?」
「…おはよう」
ドアの向こうから、
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