Ⅵ:dream
「…ここは?」
僕は
それも、
制服姿の僕が立つのは、廃墟に満たされた世界のようだった。
家だったもの。
電柱だったもの。
車だったもの。
その全てが、
時が止まったかのような静寂の中、僕が
見上げる空は、
不思議な浮遊感と共に感じる
この場所を僕は知っている?
正確に言うと、知っている場所とどこか似ているように感じる。それも、ほんの少し前ここを
そうだ。
ここは
ぼくが
全く同じ場所でありながらそうではないここは、もしかしたら
滅亡した
答える者はいない。
僕は、
そんな
もしそうなれば、ここは
それはさすがに嫌だ。
そう思う僕の気持ちが、僕の足を前へと進ませる。行き先はとりあえずふたつあったが、僕はもうどちらに行くか決めていた。
決め手といえば、少しでも君がいるかもと思えるからだ。ふわついた意識を保ちながら、僕は記憶と
案の定、そこ《school》も
校舎入り口の片隅に誰かがいることに気づいたからだ。
その誰かも僕がいることに気づいたみたいで、こちらに近づいてきた。
それは、
いや、でも
僕の
僕を待っていてくれている、都合のよい
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