生きるのが辛い彼女は手を差し伸べてほしい

闇野ゆかい

第1話プロローグ彼女の苦しみ

私は、夏休みが間近に迫った7月前から学校に行きづらくなり、休みがちになってしまった。クラスメイトからのいじめに耐えられず、ある日遂に休んでしまって、その後もずるずると欠席が増えていき、不登校になるのは早かった。

部屋に閉じ籠り、掛け布団を被って、親の愚痴が増えていく。居場所が無くなっていくのを感じながら、この世から消えて亡くなりたいと思うようになることが増えていく。

大好きな趣味に手を付けても、楽しいという感情すら沸き上がらなくなって、生きるのが辛くなっていく。

頑張れ、努力しろみたいな言葉を掛けるのは無神経だ。

頑張っているし、努力して、現状を変えたいともがいているのに──今まで頑張って辛いことを耐えてきたのに、頑張りを知らない相手に勝手な応援をされ、押し潰される身にもなってくれよ。

頑張って抵抗して、必死に耐えて生き続けようとした頑張りを否定したような頑張れといった言葉は苦痛でしかないんだから。

いじめを経験したことがないから、無責任な言葉を平気で口にできる他人にんげんばかりなのだ。

いじめられる痛みを知らない、相手が感じる痛みに鈍感な他人にんげんばかりだから、いじめを他人事ひとごとに感じることしかできないんだ。


早宮梨夏を救いあげてくれる救世主ヒーローが現れるのは──


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