episode10「開門!大帝国にそびえ立つシェンテ魔導学園」
俺はあんまり学校に通う歳では無いが、成績や学校による行事等に関わる事で飛び級も許されている。
なので一度学園で家庭教師から学んだ知恵をフル活用して生活する事にした。
なので平民、貴族、令嬢、王族これら関係無く多種多様である者達の為にこうして平等に扱う学園として周知させた。
ディバイン
「――――で、貧民街の方も・・・」
ロック
「兄上の指示通り隅々まで滞る事無く支援物資や支援金を往き渡らせています」
多くの学生に囲まれながらも道の真ん中を堂々と歩きながら3兄弟で歩いていた。
すると、奥から
リーン
「ディバイン様ぁ~お待ちして
俺の婚約者でもあるリーンやロックとカースの婚約者達がその場で待っていた。
ディバイン
「待ったか?」
リーン
「ちーっとも」
色々話をしながら目的地へ向かう。
最初は俺自身が考案した"魔力測定"だ。
魔力が有る人と無い人では格差もあるだろうけど・・・
ティーガ・グロウ先生
「皆さーん!順番に並んで下さーい!」
ティーガ・グロウ、担当科目は
錬金魔法を使った多種多様な装備を創ったり、様々な薬や多種多様な薬草を創る。
当時、冒険者しての素質で適性食と豊富な知識を得ている為、即決で採用した先生だ。
ティーガ先生
「おや、次はディバイン様の番ですか」
ディバイン
「あー、実はなんだけど・・・(俺の測定を半分以下に設定してくれないか?)」
俺は自分自身の魔力の多さや桁違いにも程があるステータスの所為で測定用の宝玉を壊すわけにもいかないのでこういった結果をして欲しいと願い出た。
ティーガ先生
「(・・・分かりました。ディバイン様の測定は後日、別で測定するのでそのままお通り下さい)」
小声で話していたのを他の5人程理解しているので、俺はそのまま通る。
魔力測定の次は身体能力、知力――――といった3つを終らせ
ディバイン
「さてと・・・・やっと終わったぁ~」
俺はそのまま背伸びしながら6人全員で転移魔法を瞬時に使って男女で統一された宿舎の内の一つ、王族御用達の立派な建物である宿舎の中に入った。
ロック
「とは言え・・・理事長のスピーチってのはああも短いものですね」
シェノン
「私は色んな所を渡り歩きましたが・・・中でも天神族の所の天空都市なんかは似たようなものですね、あそこも一応学校と言った構造物が建っていたので」
シェノンの情報によると学校を支える一番偉い立場の人間が傲慢にも時間を取ってはいけないらしく―――時間をより多く増やす為に理事長と同じ立場の人は短いスピーチで簡潔に且つ理解しやすく纏めているらしい。
ヴィーナ
「私、これから楽しみです、平民寮にはなるんですが・・・時間があれば皆さんの元に来ます!」
貴族寮としてロックとシェノンが行き、平民寮へはカースとヴィーナが行った。
リーン
「それじゃ、私は右の通路だから行くわね」
俺は頷き、その場で別れた。
自分が入った男子寮は至って豪華。
多種多様な王族も居ればいいが――――
ラスシア・コフス・ディドン第一魔皇子
「―――ってディバイン殿じゃないか!貴方もこちらへ?」
ディドン魔皇国の第一皇子のラスシア。
例の魔皇の息子であり、終結条約に則った際お互いの親同士が何度も会っている為、お互いに顔合わせを何度かしていた。
ディバイン
「勿論。俺の婚約者は右の方に居るんでね」
王族寮は著名な王族などが多く在籍していた。
ディバイン
「―――で、開門する前にそうやって話し合ったんだ。だから飛び級制度が認めていてな」
ラスシア
「成程、だから多くの1年生が在籍しているんだな」
ラスシアがそう言って頷く。
グリッド・ヴォートレス第二王子
「『成績が良くて尚且つ学内で多くの実績やイベントに参加した際、多くの教師から認められれば飛び級が可能』・・・その成績が良いってのは平均点以上って言う事かい?」
そう言って一度確認を取る獣神族の獣人特有である獣耳の童顔の獣人大国の第二王子であるグリッド・ヴォートレスがそう聞き返して来た。
1年生の平均点基準を40点以上とし、学年が上がるにつれて55、80と言った難易度を上げている。
ディバイン
「その通り。万が一満点を取れば進級や飛び級可能なぁんて事にしたら目標の壁が高すぎて生徒一人一人に届かないだろ?」
俺がそう言うと二人は納得するかのように頷く。
一方、女子側では―――
ガーディアレス・ディーヴァ第一王女
「あの人神族の彼と婚約してるって本当ですのっ?!」
女子寮ではディバインの事で話題が持ちきりだった。
最初に話題に喰らい付いて来たのが聖天国(通称:楽園島)の第一王女であるガーディアレス・ディーヴァだ。
リーン
「えぇ。彼の所とは友好的だからお互いの親である王族皇族夫妻で話し合っていたらしいのよ」
実際に精霊小国の自然溢れる植物や食料、さらに調味料などが大帝国とトレードを施している。
小国へのお礼として魔物の狩りだったり政治等に話し合いの場に参加してアドバイスをしたりなど、他の国々もそうだが有力者が続々と各国に
リズ・ヴォートレス第三王女
「成程、それじゃ二人はお互いに運命を感じたのね」
リズ・ヴォートレス、獣人大国の第三王女で能天気だが彼女の力は底知れない。
彼女は実際に父親であるシルフォン国王に勝つ男を彼女の婚約者として認めると言ったやり方で婚約者を募集しているらしい。
リーン
「そっ、ウチの従者に引っ張って貰って無かったらこうして彼と出会って無かったかもしれないわ。正直に言って彼の一つ一つの行動に惚れ惚れしちゃうんだもの」
彼女がそう平然と言って退けると聞いていた他の王女達からキャーッと黄色い声が上がる。
時間が経ち、男女で縦二列の席に座り王家から雇われた一流の料理長が人の健康を考えての豪華な料理を出した。
ディバイン
「それじゃみんなでそれぞれさっさと食べるか」
俺がそう言うとみんな一斉に色んな物に手を付けて行儀良く食べる。
食に感謝を込めてみんな残さずに綺麗に。
食後はそれぞれの部屋に戻って歯を磨いたりして就寝した。
ディバイン
「さて、昨日はどうだった?二人共」
次の日のお昼、食堂に来て食べる人や教室や中庭で食べる人が多くみられる。
ロックやカースを交えてそれぞれの寮がどうなっていたか聞いてみた。
ロック
「自分の方の貴族寮も王族寮とほぼ同じかと思う。専属料理人が無いのはカースの居る平民寮のみだな」
ロックがそう言うとカースが認めるように頷く。
カース
「平民寮でも少しは豪華だったですね、何せ『顔合わせやパーティーの時のみだけリビングに集まる』が基本的で食生活は一部屋に一つの台所や洗面台やトイレと併合している浴室ぐらい・・・かな?後は自分で出来るようにって事で洗濯機なんかも設置してありますね」
ディバイン
「アズリア様考案だしな、貴族寮や王族寮なんかは専属の使用人が代わりにやる事をやってくれるし」
俺がそう言うとカースが頷く。
因みに、職員の場合は学園内に一室仮眠室と私用部屋が設けられている。
んまぁアズリア様の指示の下作った訳だし。
ロック
「我々の婚約者組は確か他の女性陣を交えて特別室で食事をしているんだったな?確か」
ディバイン
「おう、昨日のお昼聞いてみたらそう言ってたな」
特別室―――とは言っても身分の関係無い女性陣の為の集まりの場らしい。
そう言った所で色んな女子生徒とトークを交えてどーたらこーたら話し合いながら食事をしたりとか。
平民の男子生徒
「だっ、誰か止めに行ってくれ!!!」
突然平民の男子生徒が慌てた様子で食堂に駆け寄って来た。
なんでも女性陣と男性陣の貴族による衝突が起きていたらしい。
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