第4話 進化したスキルについて説明

「そう言われてみればルイスはどうして逃げられたんだ?

俺も話を聞いてすぐ頭に血が上っちまったからよく分からないんだが」


「そうでした私も詳しく聞いてなかったんですけどそうしてなんですか?」

4人がギルドから逃げるように去っていきすっきりしたことで二人は肝心なことを聞いていなかったなと思った。それについてルイスも話せる雰囲気ではなかったので忘れていたのだ。


「あっ、そうだった。話がどんどん先に進むもんだから、言うのを忘れてたよ」


「おっ、それはすまねぇな。それで、どうやって逃げ出したんだ?」


「魔物に囲まれてもう駄目だって思ったその時頭の中で声?が聞こえて条件を満たしたとかなんかで【マジックボックス】が進化してを【空間魔法】レベル1を手に入れたお陰で町に帰ってこれたんです」


「そう言われてみればお前はスキルを二つ持ってたな?」


「はい、アイテムボックスと進化っていうスキルです」

この世界では15歳になると教会の神父様から神様からの授け物であるスキルを一人一つ授かる。だが、稀に複数授かる子もいる。そして、15歳になった子供たちはスキルを活かした仕事に就くか、スキルとは関係のない家の稼業を継ぐかになる。


「進化か……。スキルに関する図鑑は俺も見たことがあるが使い方も効果もよく分からないスキルと書かれていたんだが。まさか他のスキルに影響するスキルだったのか。それにしても空間魔法なんて聞いたことねぇな……。カミラは何か知ってるか?」


「私も聞いたことないです」

テッドとカミラもスキルについて多少は知っていたが進化の詳細と空間魔法については初めて知った。


「えっ、、そうなんですか?」

ルイスは自分よりも先輩の彼らが知らないと知り驚いた。


「それで空間魔法ってスキルは何ができるんだ?」


「アイテムボック、帰還、重力操作ができるみたいです」


「レベル1でそれか。帰還ていうのはかなり便利だな」


「そうですよ!それさえあれば遠くに行っても直ぐに帰ってこられるなんて凄いですよ」

テッドとカミラもスキルの凄さに興奮しまくっていた。


「おい、取り敢えず鑑定の宝玉に手を載せてステータスを見せてみろ」

ステータスは自分だけが確認できるのだが他の人に見せるにはこのようなレアアイテムを使わないと確認することが出来ないのだ。


名前:ルイス

職業:冒険者

Lv :14

体力:100/125

魔力:90/100

攻撃:30

防御:40

魔攻:40

魔防:50

スキル

空間魔法Lv:1(使用可能魔法→アイテムボック、帰還、重力操作) 進化


「お~レベルもステータスも少し上がってる」

空間魔法を覚えるまで0だった魔攻が40に増えていたのでルイスは喜んだ。


「スキルが変化するなんてこと本当にあるんだな。冒険者生活30年の俺でも初めて見たわ。まぁ、今日は色々あって疲れただろうから。もう宿にでもかえって休め」


「ありがとうございます」

殺されかけて肉体的にも精神的にも疲れていたルイスはテッドの気遣いに感謝して宿に帰った。

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