第123話 アンデットの変化
うっすらと交互に黄色と緑色に光る苔があるとはいえ、洞窟の中は決して明るいとは言えない。それなのに、その弱々しい明かりの中で、はっきりとは見えない筈の、たくさんのサクリファイスたちの目と口の中が、こちらに見せ付けるかのように見えている。
楕円形の体。まるで胴体ぜんぶが口みたいに、溶けかけた体の中心がぽっかりと開いていて、ここには食べられる生き物なんてほとんどいないはずなのに、すべてのサクリファイスの口の中がべっとりと血まみれで、目からも口からも血を流している気味が悪い姿。
そいつらが、ぽっかりとあいた暗闇を、一斉にこちらに向けているのだ。それも天井、壁、地面と、360度俺たちを取り囲んだ姿で。──逃げ場がない、と感じさせられた。
じっとりと全身にいやな汗をかく。いつ突然一斉に襲いかかってくるか分からなくて、見えない背中にも意識をのばした。
口の中に何か見える気がする。けど、俺は目がしっかりと直視するのを、たぶん本能が遠ざけたんだろう。うすらボンヤリと視界が歪んで、いろんな色をしたそれを見ている。
たぶん、あれって、たぶんあれだ……。
そう思いたくはないけど、そうとしか思えない。──人間の、体の一部。
「まさかあれって……、戻ってこなかった冒険者たち、ですかね。サクリファイスは肉食ってことですか?食べられる生き物がほとんどいないから、光るコケでも食べて暮らしているのかと思ってたのに……。魔物が何食べるとか、そんなことまではステータス画面で検索しても、出てこないからなあ……。」
恐怖を少しでも紛らわせる為に、そして攻撃のタイミングを伺う為に、震えるような小声でアダムさんに話しかける。ここまで数が多くて、かつスキルの異なる魔物がいると、複数のスキルを使い分ける単体の魔物より、単純な力押しでは勝てなくなる。
もっと広い場所なら、空中浮遊で空に逃げて、上から全体魔法攻撃が出来る。もし反射で魔法が戻って来るとしても、真上への直線攻撃になるから、それを避けるか、一部魔法攻撃で相殺するだとか、空間転移で逃げるだとか、まだそういうやり方も出来るけど。
ここまで狭いと、反射で戻って来た魔法から逃げ切るのは無理だ。天井だって高いようで低い。おまけに天井にもびっしりサクリファイスがいやがる。作戦を考えなくちゃならない。このメンツでどうにかなる方法を。
アダムさんも同じ気持ちなのだろう、なにごとか考えてから口を開いた。
「とりついてドレイン吸収をする時点で、生き物の生命エネルギーを栄養として生きているのではないでしょうか。一度吸収、または直接食べることで、しばらくの間生きていけるのかも知れませんね。いくらなんでもこの数のサクリファイスの腹が毎食満たせる程、この場所に冒険者が来るとは思えません。」
「ですよね……。
ドレイン吸収で生命エネルギーを吸い取った後で、更に肉体を食べているのかも……?
ドレイン吸収は肉を食べるのとは別のことですから、単純に肉体を食べるのとは別に、二重に栄養を得ることが出来て、サクリファイス的にはオトクってことなのかな?」
──いやなエコシステムだな。
だからローマンさんも、まずは取り憑かれてドレイン吸収を受けているのか。取り憑いた生き物を操る意図はよく分からないけど。
このまま生命エネルギーを吸い付くされたら、やがてサクリファイスたちは、ローマンさんの肉体を食べるつもりでいるのだろう。
「どうします?やっぱ、まずは反射持ちですよね。俺もアダムさんもユニフェイも、メインは魔法攻撃です。俺とアダムさんは火力の問題で、魔法以外で白のサクリファイス以外を倒すのは難しいと思います。ユニフェイなら魔法攻撃以外でも赤のサクリファイスもいけるとは思いますけど、数は倒せません。」
「でしょうね。通常攻撃で白のサクリファイスを倒すだけでも、かなり体力を奪われるかと。正直白以外はあまり自信がありません。
ですが時間をかけると、その間にローマンの生命エネルギーが吸い付くされてしまうでしょう。砂時計のようなものですね。俺たちには時間もあまり残されてないようです。」
「アンデッドもDランクではあるから、魔法を使わせずに戦わせます。もともと近接職の魔物に俺が魔法スキルを付与したってだけなので。白、青、黄相手なら、問題なく戦力になるかと。けど上位ランクの赤は、多分あいつらには無理です。かと言ってこの場所に、全体攻撃を放つ他の魔物は向いてません。
俺たちが魔法を使う邪魔になります。」
「ですね。まずは反射持ちを俺たちで倒します。奴らのステータスであれば、俺の蹴術と強打でもなんとかなる筈ですから。」
白のサクリファイスの基本ステータスは、ステータス画面の基本ステータス値だと、HPとMPがそれぞれ100ずつで、防御も攻撃力も低い。個体差こそあるものの、Fランクの魔物なんて、所詮大体そんなものだ。
ちなみにこんな感じ。
────────────────────
サクリファイス(白)
3歳
無性
魔粘菌族
レベル 3
HP 102/102
MP 102/102
攻撃力 92
防御力 85
俊敏性 75
知力 8
称号
魔法
スキル 反射
────────────────────
反射があるから魔法使いである俺たちにとってやっかいなだけで、近接職からしたら大したことない存在だ。
だけどそれでも、人間の子どもはHPとMPが2桁いったら凄いのだという。大人でようやく20いくかいかないか。
Fランク以下が初心者向けなのも納得がいくと思う。異世界転生時から、スタート3桁の攻撃力を持つ、俺たちがおかしいのだ。
ましてや俺は、あの時は凄さがわからなかったけど、MP18000という、異常な数値でのスタートだったからな。
アダムさんは近接職ではないけれど、護衛をやっているから、そこそこ近接戦闘にはたけている。俺のやったスキルもあるしな。
そこに異世界転生者特有の高いステータスがあるから、並の近接戦闘職よりも明らかに強い。だけどさすがにそれに特化したスキル持ちには負けるらしいけど。
「分かりました、ユニフェイ、アダムさんをサポートしてくれ。白い奴ら中心でいい。
白のサクリファイスの数が減ったら、その隙間をぬって俺が攻撃する。いいな?」
俺の言葉にユニフェイがコクッと頭を下げて、分かった、というようにうなずく。
「以前、ニナンガの竜騎士団長から奪ったバフスキルがあります。防御力強化なので、そいつをかけますね!
ほんとは攻撃強化だったら良かったんですけど、ないよりはマシだと思うので……。」
「助かります。かなり死ににくくなる。」
死ににくくなる、か。なんとか最も多い白の数を減らさないと、だいぶ、ヤバい。
「いきますよ、アダムさん。ユニフェイ。
──召喚。」
手に剣を握ったアンデットが50体同時に周囲にわき、サクリファイスが一斉に目を赤く光らせた。近接戦闘スキルのない俺の周囲には、身を守るために10体配置している。
「防御力強化!!」
アダムさんとユニフェイにバフをかける。
「俺は右に行きます!」
アダムさんの掛け声で、ユニフェイとアダムさんが左右に散った。ユニフェイが空中に浮かんだサクリファイスの上に飛び上がり、トン、トン、トン、と素早く移動すると、高いところのサクリファイスに牙をたてた。
「ギャビッ!!!」
変な鳴き声を残して、白のサクリファイスが消えていく。黄色いサクリファイスが、すかさず体の半分以上ある口を開けて、ユニフェイに噛み付いた。だけど、ユニフェイの体からは、血の一滴も流れない。
────────────────────
サクリファイス(黄)
8歳
無性
魔粘菌族
レベル 12
HP 417/417
MP 429/429
攻撃力 232
防御力 256
俊敏性 236
知力 15
称号
魔法
スキル 斬撃無効
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バフスキルとデバフスキルは、レベルに応じて割合の異なるスキルだ。俺がニナンガの竜騎士団長から奪ったのは防御強化レベル5だ。これは誰にでも防御5割増しのバフをかけられるというもの。ただし、使役している魔物には、更に2倍ボーナスの特典がつく。
防御5割増しプラス、更に2倍ということは、防御力が3倍になるということ。つまりもともと防御力527のユニフェイは、防御力1581まで上げることが出来るのだ。
元の数値ならいざしらず、防御力強化のかかったユニフェイには、黄色のサクリファイスごときでは、傷1つ付けられない。
だけどまったく何のダメージも与えられないわけじゃなく、どんな攻撃でも1はHPが減るのだ。ただし反射や魔法で相殺しちまえば、さすがにダメージは通らないから0だ。
ユニフェイは噛み付いてきた黄色のサクリファイスを、首の角度を変えて噛み返した。
「ギャビッ!!」
また変な鳴き声をあげて、鍵をドロップしては消えてゆく。こいつらのドロップ品は鍵だけだから、足元に次々鍵がたまっていくんだけど、とても拾って、鍵のランクや、消耗品タイプなのか、無限タイプなのかを確認している暇がない。アンデットの壁があるとはいえ、足元にもいるから、下手に手を伸ばしたらサクリファイスに齧られかねないのだ。
鳴き声は色には関係がなく、共通しているらしい。あちらこちらから、ギャビッ!ギャビッ!と次々と断末魔の声が聞こえる。
うまいこと白のサクリファイスを倒せているようだ。けど、魔法攻撃出来るようになるには、まだまだ数が全然多い。
「おおおおお!!」
地面ではアダムさんの軸足回転回し蹴りが決まり、周囲を取り囲んでいた白のサクリファイスがふっと消えた。
ダンジョンの魔物は死体が残らないけど、やっぱり何度見ても変な光景だな。死骸があちらこちらに残っても、邪魔なんだけどさ。
──ガキ、ガキ、ガキン!!
アンデットたちも、次々白と青のサクリファイスを倒していく。こいつらも防御力強化3倍だから、普段なら同レベル以上と近接戦闘で戦ったら、恐らくすぐに消えて出し直すことになるんだけど、赤相手でも倒せないまでも壁の役割を果たしてくれて、今は頼もしい味方だ。もっと数が出せたらいいのに。
────────────────────
サクリファイス(青)
5歳
無性
魔粘菌族
レベル 7
HP 228/228
MP 223/223
攻撃力 153
防御力 169
俊敏性 138
知力 11
称号
魔法
スキル 打撃無効
────────────────────
バフスキルはテイマーやネクロマンサーには、かなり使えるスキルだ。これを持っていれば、低レベルの魔法の使えない魔物でも、かなり強くして使役することが出来るから、最初は役立たずと言われるテイマーでも、かなり戦力になる筈だ。ニナンガの彼も、どうりで竜騎士団長なんてやってたわけだな。
ただし魔法防御とは異なるから、魔法を使ってくる相手にはあまり意味がない。
ステータスにないから、魔法防御の値なんてもの存在しないのかと思っていたら、しっかり存在すると言われて驚いた。知力と攻撃力と魔法レベルで出す火力の計算と同じく、知力と防御力とスキルレベルで計算する。
スキルで上げた防御力は、この際計算に加わらないらしく、魔法防御力は上がらない。
だけどステータスにプラス分が表示されないから、大体の人は、多分そうなんだろう、程度の認識だ。俺もそうだしな。
だけど、鑑定スキル持ちや心眼スキル持ちなら、自身のレベルが上がる、またはスキル解放されたら見られるものだと言う。
基礎ステータス値があがり、ステータスの後ろにプラス分が表示されて見えるらしい。
スキルや魔物のもっと詳しい詳細だとか、スタミナなんかも本当は見られるんだと、ボスの恋人が以前おっしゃっていましたよと、アダムさんが道すがら教えてくれた。
エンリツィオの恋人だった、心眼持ちの元勇者は、俺が見えないものまで見えたのだと言う。だとしたら、俺もレベルが上がるかスキル解放出来てたら、エンリツィオにやった火の女神の加護も、他人の火を操れる能力があるってことまで見れたのかな?
──だいぶ数が減ったけ筈なんだけど、どうにもそんな気がしてこない。俺の周りに集まってるサクリファイスの数も減っていないし、むしろ増えているような気すらしてくるのだ。その時、俺の足元のサクリファイスがモゾモゾと動いたかと思うと、ウネウネグネグネと体がたわんでゆき、なんと2つに裂けた。──いや、こいつら分裂してやがる!!
「ヤバいです、アダムさん、こいつら、分裂して数を増やしてます!無性だから単体生殖なんだ。魔粘菌族……、つまりアメーバ状態ってことで、スライムみたいな性質を持っているみたいです!どんどん数が増えていってる!むしろ最初より数が増えてます!!」
「──なんですって!?」
待てよ、スライムみたいな性質ってことはだ……。そう考えた俺の目の前て、青色のサクリファイスが10体集まったかと思うと、グネグネウネウネと体を絡ませてゆき、その体が黄色のサクリファイスの姿へと変わる。
「キングスライム方式かよ……!!」
俺たちが予想外に強く、らちがあかないと思ったのか。そこまでの知能がないから、単なる本能なのか。サクリファイスたちは次々と、グネグネウネウネと合体してゆき、自身のランクを上げていく。
そしてあたりは一気に、赤のサクリファイスばかりへと変わった。
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サクリファイス(赤)
12歳
無性
魔粘菌族
レベル 18
HP 861/861
MP 853/853
攻撃力 301
防御力 329
俊敏性 303
知力 20
称号
魔法
スキル HPドレイン
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こちらを向いて攻撃色かのように、真っ赤な目と、口の中と、赤の体を光らせて威嚇するサクリファイスたちの中央で、赤のサクリファイスに取りつかれ、HPドレインを受けながら、同じく威嚇するように口を開けている、ローマンさんの姿が見える。まだ白がかなりいるから、魔法を放つことも出来ない。
「ヤベエな……。」
ただ噛み付いてくるだけの他のサクリファイスたちと違って、赤はHPドレインを使ってくる。噛まれたが最後、そこからHPドレインでエネルギーを吸われてしまうのだ。赤のサクリファイスたちと、先程までウロウロと歩き回っていただけのローマンさんが、一斉にアダムさんに襲いかかった。
「オオオオオオオォオオォオオ!!!」
「──!!正気に戻れ!ローマン!!」
ローマンさんとアダムさんが、両手をそれぞれ組み合って、力押しで対決している。
操られている状態の人間のスキルを使うことまでは出来ないのか、ローマンさんは魔法を放とうとはしなかった。
「ぐっ……!くっ……!!」
ローマンさんが、カーッと口を開けて、アダムさんに噛みつこうとしている。アダムさんのスキルは蹴りに特化してるから、組まれてしまうと、同じく元異世界転生勇者であるローマンさんとは、負けないまでも押し勝つことが出来ないでいる。
「ギャン!?キャン!!」
「ユニフェイ!?」
向こうでユニフェイが赤のサクリファイスたちに一斉に噛みつかれて、振りほどくことが出来ないでいる。HPドレインは攻撃力とは無関係に通るスキルだ。単なる攻撃なら、赤のサクリファイスにだって負けないユニフェイでも、噛みつかれてしまえば、そこからHPを吸われてしまう。
「知能上昇、回復魔法!!」
回復魔法で一気に回復するが、回復するはしから吸われているみたいで、ユニフェイはぐったりしていた。
「ぐああぁっ……!!」
「アダムさん!!」
アダムさんもローマンさんに肩に噛みつかれてしまい、その頭頂部、腕、背中、腰、足と、あちらこちらに赤のサクリファイスが噛み付いてしまっている。ユニフェイ同様、もはや見えているのは顔だけだ。
「くそっ……!!回復魔法!!」
アダムさんも回復するが、これじゃあらちがあかない。アンデットたちも次々と倒されてしまい、すぐに次を出す羽目になる。
多分一定以上のHPがなくなったら、ローマンさん同様に操られて、アンデット状態になっちまうんだろう。回復魔法が途切れたら、その時が最後だ。
魔法を放てば、白のサクリファイスたちの反射で、ユニフェイとアダムさんを巻き込んじまう。どうする、どうする俺……!!
その時、俺のステータス画面が強制的に目の前に立ち上がって光り、ダイアログボックスが表示されて、俺に選択を迫ってきた。
[レベルが上限に達しました。
分岐先を選択して下さい。]
【アンデット・ナイト】
【アンデット・メイジ】
はい、いいえ、の代わりに、2つの選択肢のみが表示されている。これは強制らしい。
分岐先?進化と何が違うんだ?
検索したいけど、これを選ぶまでは、他の部分が触れなくなってて調べることが出来ない。アンデット・メイジは多分、魔法使いタイプだ。今は1体でも近接戦闘職が欲しい。
アンデット・メイジのほうが、魔法スキルを与えてる俺のアンデットとしては、使えるようになるかもしんねーけど、今はこれだ!
[アンデット・ナイトが選択されました。
変更を実施します。]
ダイアログボックスにはそう表示された。
パキパキパキパキ……。
ひび割れたガラスが落ちるみたいに。殻が割れて新たな命が生まれるみたいに。アンデットたちの体から光の欠片がこぼれ落ちて、その姿が徐々に変化してゆく。
「これは……いったい……。」
赤のサクリファイスに取りつかれたまま、目線だけをこちらに向けて、アダムさんが呟く。骨が剥き出しで剣を持っていただけのアンデットたちは、50体すべてが、豪華な鎧を身に着け、より強くて立派な剣を携えた、剣士の姿へと変わった。
────────────────────
アンデット・ナイト
45歳
男
死霊族
レベル 1
HP 959/959
MP 293/293
攻撃力 446
防御力 383
俊敏性 219
知力 99
称号
魔法 火魔法レベル5
スキル
────────────────────
俺は進化と分岐先をステータス画面で検索してみた。進化は分岐ツリーから外れた存在で、分岐ツリーの先にある状態まですっ飛ばして変化する、または、分岐ツリーの先にない状態に変化するもので、一気に強い魔物が生まれること。分岐はレベルが一定上限に達すると、選択出来るようになるものだった。
分岐したアンデットたちのステータスを確認すると、進化したアラクネ・フォビアの時と同じく、俺が与えた魔法スキルも全員分ちゃんと残っていたのでホッとした。アンデット・メイジと、アンデット・ナイトを検索する。それぞれCランクの魔物で、赤のサクリファイスや、ネクロマンサーと同じだった。
ネクロマンサーは進化によるもので、派生先にはいない、特異な存在とのことだった。
けど、ネクロマンサー自体にも派生先があって、更に強くなれるのだと分かった。
「はは……。こいつはヤベーや。
いけ!やっちまえ!
サクリファイスをぶっ倒せ!!」
赤のサクリファイスと同じランクに変化したアンデット・ナイトたちは、一斉にサクリファイスに襲いかかると、先程までの苦戦が嘘みたいに、次々とサクリファイスが消失していき、ユニフェイとアダムさん、そしてローマンさんの救出に成功したのだった。
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