第77話 魔王候補の実力

「恭司が……、消えた……。」

 呆然とする俺に、アシルさんとエンリツィオ、マリィさんが視線を向ける。

「──どういうこと!?」

 アシルさんは俺に駆け寄って来る。

「分かんない、分かんないけど、目の前で突然こう、ふっと……消えて……。」

「──千里眼じゃ見れねえのか。」

 エンリツィオが言ってくる。

「そ、そうだ、千里眼!」

 俺は慌てふためきながら、千里眼で恭司を検索するも、

「ヒットしない……?」

 千里眼の検索結果は、恭司がこの地上に存在していないことを知らせるものだった。試しに不死鳥で検索してみても、それは同じことだった。俺は足首から血が引いた。

「とりあえず、危ないからここは出よう。」

 アシルさんに促されて、俺たちは王宮の外に出る為に走り出す。

 単に自分が走った方が早いと思っただけなのか、単に守りたかっただけなのかは分からないが、エンリツィオはマリィさんをお姫様抱っこに抱えあげて走り出し、マリィさんは一瞬驚いた表情をしたが、すぐに落ちないよう、エンリツィオの首っ玉にしがみついた。

 外では篠原とハーレム6人衆が、ヤクリディア王女とアプリティオの王様が変化したドラゴンと、交戦の真っ最中だった。


 ヤクリディア王女の放つ水魔法の弾丸を、篠原はダンサブルかつ、アクロバティックな動きでかわしていく。

 ボディーウェーブからの、スネーク、フィラ、フライングターン、からの流れでブライアンターン。

 そのままスクートで魔法陣を描く!スタンフルスイスト!コークスクリュー!?

 タッチダウンライズしながら魔法陣描くのはヤベエ!

 ダブルレッグからのアックスエアリアル、からのフラッシュキックで、それぞれにさっき描いた3つの反発の魔法陣を足の先端に当てて、ヤクリディア王女の放った水魔法の攻撃を、蹴り返す形で攻撃する。

 それをアプリティオの王様がブレスで相殺した。まるで踊ってるみたいで、ヤクリディア王女がそれに苛立ち始めた。

 要するに流れるような動きで避けたかと思うと、そこから回転して攻撃を避けつつ、空中に魔法陣を描いて魔法を跳ね返したのだ。


 ちなみにスクートは体をねじったまま左手を地面について、右足を蹴って回転するダンスの技だ。

 スタンフルスイストは宙返りからの空中で体をひねる技で、スクートからの連続技でそれを決めた。

 コークスクリューは軸足と反対の足を振って横に飛び、空中で横になったまま振った足に軸足を近付けて着地して回転する技。

 着地後にタッチダウンライズ──右足に重心を置いて体をひねりながら、床に落ちた物を拾うような動作で片手をついてそのまま回転し、右足を振り上げながら上体を起こす──で更に魔法陣を描く。

 その足の動きにダブルレッグ──両足を揃えて脇の下の筋肉で体を持ち上げて、横っ飛びにひねりながら、反時計回りに足を回転させる──を繋げて1つ目の魔法陣を蹴り飛ばし、着地と同時にアックスエアリアル──振り足を引いて体を降ろし、軸足で飛んで上半身の位置をそのままに、足だけを反時計回りに回転させる──で2つ目の魔法陣を蹴り飛ばす。


 最後はフラッシュキックでバク宙しながらオーバーヘッドキックみたいに3つ目の魔法陣を蹴り飛ばして魔法を跳ね返したのだ。

 魔法陣は描いたあとで、地面にピッタリとつけたり、逆に空中に持ち上げる事ができるのは、以前ニナンガ王宮でアンガーが見せてくれたのと同じだ。

 ちなみにフラッシュキックは地面の上でやると顔が地面に近くてめちゃくちゃ怖いダンスの技で、篠原がやって見せたのは、すべてダンスの技の数々である。

 これを空中で止まっているかのように浮きながら、連続でやってのけたのだ。どれだけ篠原がヤバい動きをしたか、お分かりいただけただろうか。

 そういや、あいつダンス出来るんだ。オマケに大会荒らしの優勝常連だと恭司が言ってたっけ。

 篠原の意外な運動神経の良さに驚く。

 こんなん見せたら、そらまあ、モテるわなあ……。学校でもやりゃあ良かったのに、篠原だもんな……。目立つのは無理か……。


「あの子、君と同じく召喚されてきた勇者で元クラスメートの、魔王候補の子だよね?

 魔法使いより、近接職のが向いてない?

 うわあ……引き抜きたい……。

 男ならエンリツィオも手を出さないわけだし……。」

 アシルさんが驚愕した眼差しで、興奮しながら嬉しそうに篠原を見つめる。

「いや、あいつが持ってるスキル、自爆と再生と転送なんで、魔法は魔族専用のやつを、あっちで覚えたんだと思います。」

 と告げると、アシルさんが目を丸くした。

「魔族の魔法陣って、人間が使えるものなの!?」

目の前で魔法陣を描いてみせてたのに、何かのスキルだと思っていたらしい。まあ、長年この世界にいたら、人間が使うものはすべてスキルだと思ってても、別に不思議じゃないか。むしろそれが自然だもんな。

「今は魔族だって言ってましたから、人間じゃ使えないかも知れないですね。

 ほら、目の前で心臓抜いてみせたじゃないですか、アイツ。」

 そういえば、という表情をアシルさんが浮かべる。


 アシルさんは篠原を指差しながら、首にしがみついたマリィさんをお姫様抱っこしながら追い付いてきたエンリツィオを振り返り、

「──見た?あの子。

 君と同じくらい動けるんじゃない?

 幹部候補に引き抜けたら、引き抜いてもいい?」

 と言った。

「──さすがにアレ全部はできねえよ。」

 と、エンリツィオが呆れたように返す。

 何個か出来るだけでもヤベーんですけど?

「俺よりマリィだろ、出来るとしたら。」

 とエンリツィオが言った。

 出来るの?と目を丸くして見る俺に、

「連続は3つまでしか私も……。

 1つ1つなら出来るけど……。」

 と、エンリツィオの首にしがみついたまま、マリィさんが恐縮する。いや、そこ恐縮するとこと違うと思う、マリィさん。

 せっかくエンリツィオが期待してくれて、自分の能力を保証してくれたのに、応えられない自分が不甲斐ないのかも知れないけど。

 でもそう考えると、確かに篠原は近接職に向いているのかも知れない。あのマリィさんですら、連続では無理と言ったレベルのことを、難なくこなしているのだから。

 身体強化とかを手に入れたら、篠原にあげてみてもいいかもな、と俺は思った。


 そうこうしている内に、刑務所の警備員の格好をした奴らが続々と集まって来る。みな魔族がいるということよりも、巨大なドラゴンの姿に驚いていた。

 多分、あれがアプリティオの王様だなんてこと、気付いていないのだろう。龍化のスキルがあること自体も、王宮勤めじゃない奴らが知ってるかすら怪しい。

 隊長格と思われる人の近くに警備員たちが集まって、何やら相談をしている。魔族とドラゴンどちらを攻撃するか決めあぐねているようだった。

 魔法を使えない面々が、まずは避難する人たちを誘導したり、落ちてきた天井にやられた人たちを助けたり、瓦礫をどかし始めた。

 アプリティオの王様は、管轄祭司に利用され、……今また、実の娘に洗脳されて操られた挙げ句に、自分の国の国民たちから、何も知らずにその命を奪われようとしている。

 この人も、大量勇者召喚の戦犯の王族の1人だ。自業自得とはいえ、……なんだか切ないな……と思った。


「エイスケを誘惑してんじゃねーよ、このブス!!」

「スタイルならぁ、うちらの方がぁ、絶対上だしぃ?」

「ボクたちの前でエイスケにあんな顔させるとか、マジでいい度胸してるよね。」

「私たち、あなただけは殺すわ、絶対。」

「男なら誰でも好きそうな女に、相応しい方ではありませんのよ?」

「エイスケ……、渡さないから……。」

 ハーレム6人衆は、篠原がヤクリディア王女を見て顔を赤らめたことが気に入らないらしい。何やってんだこんな時に。

 まあ篠原を好きだからこそ、協力してくれてるわけではあるけども。

 ヤクリディア王女は罵られた言葉にカチンときたらしく、誰がブスよ、ブス!!そんなヒョロ臭い男、キョーミなんてないわよ!!とキレている。

 女って、どうして誰が見ても可愛い子相手にブスって言えるんだろうな?お前ら見た目だけなら、どっちも可愛いからね?俺はおっかないから、遠慮こうむりたいけど。


 アプリティオの王様を攻撃していたハーレム6人衆が、ヤクリディア王女に狙いを定めたことで、篠原が1人でドラゴンと戦っている。

 篠原が自爆特攻しすぐさま再生する。それを連続で繰り返されたドラゴンの鱗がついに剥がれて血が吹き出し、ドラゴンがキエエエエ!!と鳴き声を上げた。

 さすがに人間かつ知り合いの見た目のヤクリディア王女に、そのスキルは使えなかったのだろう。

 自爆に巻き込めば、人間であるヤクリディア王女なんて、多分ひとたまりもない筈だ。それを魔法をはね返すことで応戦していることが歯がゆかったけれど、その気持ちも分からなくはなかった。


 俺だって、自分が死にかけたにも関わらず、元クラスメートたちを直接手にかけることを恐れた。

 生きたまま苦しめたいという気持ちもあったし、戦いの結果死んだところでそれは仕方のないことだと思ったけど、直接確実に死ぬ方法を使って、殺したいという気持ちにまではなれなかったのだ。

 死ね、殺す、殺したい、──殺してやる。

 人は簡単にそれを口にするけど、いざやるとなると恐ろしいのだ。

 本能に刻まれたことであるのか、生育過程で生まれた倫理観なのか。多分、そのどちらでもあるのだろう。

 子どもの頃は、何も考えずに、昆虫の羽をむしったり、足をもいだりしていた。けど、今それをするのは、とても気持ちの悪いことだと感じる。

 ましてや同族殺しともなると、簡単には出来なかった。

 俺を利用ようとし、勇者と言う名の大勢の被害者を生み、江野沢の為に殺さなくてはならないヤクリディア王女だけど。

 それを篠原に丸ごと任せる気には、さすがにならなかった。


 エンリツィオのように、大切な人が苦しめられた挙げ句殺されたり、目の前でそれを見せられたりしたら、きっと体が動くと思う。

 恭司もサンディを大勢の前で恥ずかしめてたゴーダたちを相手に、ブチ切れてその場で全員を殺そうとした。

 俺が水魔法で相殺してなきゃ、恭司は犯罪者相手とはいえ、一気に大量殺人犯になっていた。

 そういう点では、きっと俺にはまだその覚悟が足りないのだと思う。けど、それでも、例え犯罪者が相手だからって、当たり前のように殺せるようには、なりたくなかった。


 スキルを奪われたところで、俺と違ってこの世界の人たちは、そのままこの世界で生きていくことが出来る。

 家があって、知り合いや家族がいて、技能が上がりにくくなるってだけで、これまでついてた仕事につけなくなるわけじゃない。

 この世界の経典によって、職業スキルを持ってる人はその仕事につけないってだけであって、例えば料理人のスキルを持たない人でも、料理人になることは出来る。

 魔法以外のスキルは資格みたいなもんだ。経験値アップが下がらないように、それまでに培った経験は消えない。

 特殊能力スキルは、もちろん使えなくなるけど、俺に鍛冶職人のスキルを奪われた人だって、なくなったからといってクビになるわけじゃないのだ。

 だから、スキルを奪うことと、命を奪うことでは、重みがどうしたって違う。

 殺した時点で、俺もその罪を背負うのだ。どんな理由があったって、殺して構わない理由にはならない。

 それをやろうとするからには、──その罪を背負う覚悟を、俺は持っていたい。


 刑務所から集まった警備員たちは、ドラゴンを攻撃することに決めたようだった。

 最高がレベル5とはいえ、何十人もの魔法使いが集まっての一斉攻撃だ。

 ヤクリディア王女はドラゴンの頭の上で、うるさいハエが増えた、とでも言いたげな表情で、あからさまに舌打ちをした。

 最初からその顔をしてくれてりゃあ、絶対見間違えたりしなかったのにな。江野沢が絶対しない表情。俺以外相手でも、誰にも向けたことがない。

 同じ顔でも、表情1つであんなに別人に見えるのだ。俺は江野沢の顔を、最初に好きになったのだとばかり思っていたけれど。

 初めて会った学齢前の時から、江野沢が俺に向ける眼差しは変わらなかった。

 なんでなのかは分からないけど、江野沢はあの日、──確かに俺に一目惚れしたのだ。

 その日から向けられ続ける彼女の眼差しに、俺は惹かれたのだと知った。

 愛おしさがダダ漏れで、俺がこの世に存在すること自体が、俺が自分のそばにいてくれるというただそれだけのことが、嬉しくてたまらないのが丸出しの表情。

 マリィさんがエンリツィオを見ている時のような、そんな眼差しで、いつも江野沢は俺を見つめてた。

 俺は初めから江野沢の心に惹かれていたのだと、ヤクリディア王女のおかげで気付けたことだけは、彼女に感謝したいと思った。


 部下の人が、アシルさんにコッソリと近付いて来て、──終わりました、と告げた。

 刑務所から、エンリツィオの部下たちを含む、魔法スキル持ちの囚人全員を奪って、隠れ家に移動させることに成功したのだ。

「もう、こちらに気を引く必要もないね。

 ──トドメといこうか。」

 アシルさんが部下の人に指示を与え、うなずいた部下の人が、離れたところから信号弾を放つ。

 それを見た篠原と、ハーレム6人衆が、コクリ、とうなずいた。

 ヤクリディア王女を攻撃していたハーレム6人衆が、ドラゴンに一斉攻撃を開始する。それに合わせて刑務所の警備員たちも、ハーレム6人衆が攻撃する箇所に向けて一斉に魔法を放つ。

 ビギャアアアアア!!と鳴き声を上げて、ドラゴンが暴れだした。上に乗っていたヤクリディア王女が振り回されて乗っていられなくなり、空中へと放り出された。


 振り落とされたヤクリディア王女を、思わず篠原がテレポートで追い付いて空中で抱きとめ、それを見たハーレム6人衆が、キイイイイ!!とでもいいたげな表情をする。

 間近で篠原の顔を初めて見たヤクリディア王女は、実は篠原が女顔の童顔で、ちょっと可愛らしい顔立ちをしているということに、ここで初めて気付いたらしい。

 上目遣いに恥じらった様子で頬を染めた表情が、俺を前にした時の江野沢とほとんど同じで、今度は俺がイラァッ!!とする。

 篠原は日本人らしく目が小さい地味めの顔なので、遠目に見るとあまり顔立ちがキレイなことが分からないのだ。

 けど、よく見ると鼻筋がとてもキレイで顎が尖ってて顔が小さい。身長は低いながらも等身が高くてバランスがいいのだ。肌も白くて女の子みたいにモチモチしている。

 華奢であまり男性的な要素がないから、好みは分かれると思うけど、決してブサイクではないというか、どちらかと言えば、顔がいい方の部類に分類されると思う。


 いつも自信なさげにしてるから、格好悪く見えるだけで、ダンスしてる時の篠原を見た上で、普段の篠原の表情を見てたら、普通に好きになる女の子も多いと思う。

 ヤクリディア王女は、そんな篠原の首に腕を絡めて抱き寄せ、フフン?とでもいいたげな表情で笑いながら、ハーレム6人衆をわざわざ挑発した。

 あ、やっぱ嫌いだわ、いくら同じ顔の作りでも、あの女……。

 先にドラゴンを!と篠原が言うので、ハーレム6人衆も、仕方がなしにドラゴンを倒すのに専念することとなった。

「……日本や中国じゃ、龍の逆鱗は、触れたら怒る場所かつ、龍の弱点だなんて言いますけど、こっちのドラゴンには、弱点はないんですか?」

 俺はアシルさんに訪ねる。ここから見る限りではあるけど、顎の下にもどこにも、逆さになったウロコなんて見当たらない。


 そもそも、俺がイメージする龍は、麒麟みたいな羽のないイメージだけど、目の前のドラゴンは、元が太ましいアプリティオの王様だからか、体躯がしっかりしてて、とてもそんな細い見た目じゃない。

 巨大な翼を広げて、尖った二本の角と飛び魚のエラのようなものが顔の脇から後ろに向けて広がっていて、太い足の先に掴まれたら痛そうな爪がはえている。

 長い尻尾と羽にも、骨でも飛び出ているのか、ところどころ尖ったものが並んでいて、どちらかと言えば、猛禽類と蝙蝠を足して2で割って凶暴にした感じだ。

「そもそもドラゴンが伝説上の生き物だからね、弱点どころか、倒し方なんて分からないけど……。

 飛んでる生き物なら、普通は羽をまず攻撃するんじゃない?

 それと、生き物なら口の中だよね、やっぱ。」


 アシルさんと同じことを考えたのだろう、ハーレム6人衆が左右からドラゴンの羽を攻撃し、地上に叩き落とそうとしていた。

 刑務所の警備員たちは、思い思いの場所に魔法を放っている。

 地上に落とせれば、近接職の警備員たちも攻撃に加われる。

 遠くから魔法を放てば目立つけど、地上で大勢にまぎれてなら、俺も隠密を使いながら戦いに加われるようになる。

 俺は隠密でコッソリと、集団で固まって魔法を放っている警備員たちの後ろに回ると、

「──羽だ!!

 羽を狙うんだ!

 地上に落として口の中を一斉に攻撃するんだ!!」

 と叫んだ。

 その声に、警備員たちも、一斉に羽を狙いだした。

 篠原がヤクリディア王女を地面にそっとおろすと、爆発飛散してテレポートし、ドラゴンの前で再生すると、片方の羽に向けて再度自爆して、羽に大きな穴をあけた。

 ピギエエエ!!と鳴きながら、ドラゴンは羽ばたいていられなくなり、真っ逆さまに落ちてくる。

「に、逃げろ〜!!」

 近くにいた警備員たちが慌てふためいて散り散りになる。ドゴォン!!という音とともに、王宮前の石畳に巨大な穴をあけて、ドラゴンが地面に落下した。

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