シンと僕
シン
朝、いつも通り、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。「シン、おはよう。」と言って、勢いよくベッドから飛び出し、いつものように、スポーツウエアに着替えて、日課のジョギングに出た。
「なぁ、シン、今日はどのコースにする?」
「そうだなぁ、駅前を通って、その先の運動公園の外周を3周回って帰るって言うのはどうかな?」
「よし、決まりだな!」
ジョギングを終え、家に帰ると、シャワーを浴びた。冬も終わり、少し暖かくなってきて、汗を少しかいてしまった。
シャワーから出ると、目玉焼きを焼き、トーストと、サラダと一緒に食べた。
皿を洗い、歯を磨いてから、シンに今日のスーツとネクタイを選んでもらった。
薄紺色のスーツに、えんじに、白の細いストライプの入ったネクタイだった。
今日は、知人の講習会だった。その知人と言うのは、新進気鋭の企業家で、今から、起業を目指す人たちのアドバイザーもしていた。
知人と言っても、大学時代の先輩で、そこまで親しい訳ではなかったが、その先輩によく世話になった友人が、招待状を寄こして来たのだ。
講演会に行く道中「なぁ、シン、こういう時って、手土産の一つでも持って行くものなのかなぁ?」と聞くと「間接的にしても招待状を貰った訳だから、手ぶらって訳にはいかないんじゃないかな?」
「何がいいと思う?」
「荷物にならなくて、気を使わせないもの、例えば、万年筆とかかなぁ。」
「なるほど、そうしよう。」と、駅前のデパートで万年筆を買い、プレゼント用に包装してもらった。
講演会は、午前中で終わった。専門用語ばかりで、半分くらいしか理解できなかったのだが。
その後は、控室にお邪魔をして、一言二言話をして、買っていった万年筆を手渡した。
招待してくれた友人は、手伝いで忙しそうだったので、挨拶だけして会場を後にした。
今日は、この後予定が無かったので、シンと相談して、映画を見る事にした。何が見たい訳でもなかったので、”今話題の……”と書かれたポスターを見て、その映画に決めた。
内容は、テレビドラマの劇場版で、そのドラマを見ていなかったので、内容は、さっぱり分からなかった。こんな事なら、決める前にシンに相談すればよかった。
後味悪く、映画館を後にしたが、シンに「駅までの道中にスポーツバーがあるよ。」と言われたので、覗いてみると、まさに見たかったサッカーの試合中だった。
迷わず店に入りサッカーを観戦しながらビールを飲み、軽い食事もした楽しい時間だった。
試合が終わり、もう少しその店で余韻を楽しみたかったが、シンに「明日の仕事に響くよ。」と言われ、家に帰った。
興奮がいえないままに風呂に入った。
僕
朝、いつも通り、目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
勢いよくベッドから飛び出し、いつものように、スポーツウエアに着替えて、日課のジョギングに出た。
さてさて、今日は、どのコースにしようかな?
やっぱり、いつも通り、足の向くまま走ろう。
無意識で走っていると、僕は、駅に向かうルートを走っていた。
じゃぁ、このまま、この先の運動公園の外周を3周ほど走って帰るか。
ジョギングを終え、家に帰ると、シャワーを浴びた。冬も終わり、少し暖かくなってきて汗を少しかいてしまった。
シャワーから出ると、目玉焼きを焼き、トーストとサラダと一緒に食べた。
皿を洗い、歯を磨いてから、僕は少し悩んだ。
今日のスーツとネクタイ、どうしようかな?あまり目立つ格好をする訳にも行くまい。
持っているスーツの中でも、大人しめの、薄紺色のスーツに、えんじに白の細いストライプの入ったネクタイにした。
今日は、知人の講演会だった。その知人と言うのは、新進気鋭の企業家で、今から起業を目指す人たちのアドバイザーもしていた。
知人と言っても、大学時代の先輩で、そこまで親しい訳ではなかったが、その先輩によく世話になった友人が、招待状を寄こして来たのだ。
講演会には、間接的に呼ばれたので、最初は手ぶらで行くつもりだったが、駅前にデパートがあったので、手土産代わりに、万年筆を買って、包装してもらい用意した。
講演会は、午前中で終わった。
専門用語ばかりで、半分位しか理解できなかったが。
その後は、控室にお邪魔をして、、一言二言話をして、、買っていった万年筆を手渡した。
招待してくれた友人は、手伝いで忙しそうだったので、、挨拶だけして会場を後にした。
今日は、この後、予定が無かった。帰ろうかとも思ったが、折角外出したのだからと、映画を見る事にした。
最近テレビで放送していたドラマの劇場版で、テレビコマーシャルでは、本編を見ていない人でも楽しめると言っていたので、映画館に入ったのだが、本編を見ていないとさっぱり分からない内容だった。
後味悪く帰り道を歩いていたら、スポーツバーが目に付いた。覗いてみると、まさに見たかったサッカーの試合中だった。
迷わず店に入りサッカー観戦しながら、ビールを飲み、軽い食事もした。楽しい時間だった。
試合が終わり、余韻を楽しみたい気持ちを抑え、家に帰った。
興奮がいえないまま風呂に入った。
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