第2話

 反抗。私は昔から既にあるルールに逆らうのが好きだった。掟を破るのが大好きだったし、今でも好きだ。

 掟を破ることに意味はない。何かを壊すことで、自身の空虚な人生を打破できると信じているからだ。ルールを破ることで、自分の中の空虚を満たすことができると本気で確信していた。今ではその確信はもはやない。しかしながら、もはや癖なのかルールには相変わらず逆らっている。その最たることが、小説を書くことであると確信している。

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