第3話

 反抗のための小説。私が反抗のために小説を選んだ理由は、単に腕っぷしに自信がないからだ。60年代〜70年代の学生のようにゲバ棒を振り回せるような根気などないのである。

 第一話で自身の人生を少しでも残すために小説を書いていると述べた。しかしながら、第3話では腕っぷしに自信がないと述べている。もし腕っぷしに自信があれば、小説などを書かずに大事件を引き起こして自身の人生を歴史に残そうとしたのか。と問われたら、おそらくそうだ。と答えるだろう。そのくらいに私は、自身の虚無的な人生に苛立ちと焦りを感じているのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る