詩 仮想世界ダンジョン

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 空を覆い隠す 天街

 町に蓋をする 巨大樹


 地を這う 機械竜

 海を進む 森林山


「真っ白なキャンバスがそこにあった」


「全てが真白だというのなら」


 色をつけるなら

 色を選ぶなら


 きっと 一色だけでは足りないね


 この世界をつくった神様はきっと

 一つだけと言われても

 何も選べなかったんだよ




「ストーリー」


 ダンジョン攻略に焦点をあてたゲーム。

 それがダンジョン・オンライン。


 だからそこでは、アリの巣みたいに、ダンジョンが張り巡らされている。


 遠くから見ると、なかなか圧巻だよ。

 現実じゃそういう建物、作れないからね。


 うん。僕は攻略しないのかって?

 僕は絵描きだからさ。

 眺めてるだけ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 仮想世界ダンジョン 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ