第48話三代目の猫

48,三代目の猫


12月に入ると例の白ブチ猫、玄関先に置いてあるダンボールに


入っていることが多くなった。


寒くなったせいであろうか。


抱き上げると嫌がらずに腕の中に入る。


でも、モモ子の姿を見るとさっと逃げてしまう。


どうやら普通に犬を怖がる猫のようである。


2,3日して私は腕の中に抱いたまま家の中に入ってみる。


モモ子が二階から降りてきて興味津々に腕の中の猫の臭いを嗅いでいる。


白ブチ猫は威嚇するように牙をむいて「ガー!」とすごい声を出している。


でも、私の腕に爪を立てたり、腕の中から出ようとはしないので


時間をかけて馴らせば大丈夫だろう。


とりあえずご対面は済んだ。


一週間ぐらいたってもう一度腕に抱いたまま家に入ったが


モモ子に臭いを嗅がれて少し怖がってはいたが牙をむく事はなくなった。


モモ子が何もしないのがわかったのか腕から抜け出して床に降りると


家の中の探検を始めた。


そのまま放っておいてみる。


夕方になって台所の方でニャオニャオ鳴いているので見に行ってみると


冷蔵庫の前にウンチがしてある。


あーやられた。


ニャンコちゃんもニャオちゃんも家の中で排泄をしなかったので、


油断していた。





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