第18話桃太郎のパートナー

18,桃太郎のパートナー


 もともと、桃太郎は愛ちゃんという名のメスの相方として買い求めた雄であった。


順次よく書くと今から17,8年前雄のオカメインコを買い求めた。


色は全体に灰色で耳のあたりが黄色と橙色で丸く色がついていた。


人間でいえばほっぺが赤くなっているのでオカメと名づけられた所以でもある。


灰色が濃く黒っぽかったので名前を黒兵衛と名付けた。


記憶が定かではないが半年後に黒兵衛のパートナーとして


体の色が黄色がかった白色に耳にあたりは橙色の雌のインコを迎えた。


愛子と名付けつがいとして飼っていたが雄の黒兵衛が突然に死んだ。


ほとんど数分の出来事だったので何が起きたのか理解できなかった。


その時、愛ちゃんは冷たい性格なのか

黒兵衛が居なくなっても不思議にも思わないらしい。


飼い主である私の肩を独占できてラッキー!位にしか思っていないふしがあった。


丁度其時に実家にあげるために別籠で飼っていたまだ赤ちゃんの桃太郎がいた。


雛のうちにペットショップから買ってきて


人間でいえば離乳食をあげて馴らしている最中であった。


餌をお湯でふやかしてスポイトの大きいような器具で


口ばしの中に入れてやるのだが鳥を飼ったことのない人は


エサをあげすぎたり逆に少なくて死なせてしまう事がある。


インコを実家や叔母に頼まれた場合


ある程度雛が自分で餌を食べられるようになるまで育ててから連れて行くようにしていた。


この時も実家に頼まれた雛がいたが


結局愛ちゃんが一羽では可哀想という事でそのまま飼うことにした。


最初のうち、愛ちゃんは桃太郎が若いせいか見向きもしなかった。


桃太郎の方は愛ちゃんの事が気に入ったらしく


年上にもかかわらず追いかけまわしていた。


自然界では鳥は年上は選ばないと聞くが


若鳥になった桃太郎は未亡人である愛ちゃんを御気に召したらしい。


愛ちゃんの方は迷惑らしく私に助けを求めて肩に登って来る。


そうすると桃太郎は焼きもちを妬いて私の足指や手などを攻撃してくるのであった。





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