第8話


俺は一旦家に戻り、上下灰色のスウェット服に着替えまた、マヒロ宅へとお邪魔した。


マヒロはリビングで呑気に寛ぎ、

紅茶を飲んでた。そんで手作りなのか

しんないが、ハート型のクッキーを摘んで食べてた。


「シンジ、喉渇いてない?ちょっとお茶しよ?」


「あ、ああ...飲む...」


俺はソファに座り、マヒロと対面した。


俺のティーカップも用意されており、

アールグレイ?なのか、紅茶のいい匂いが

部屋に立ち込めていた。


更に。


マヒロが言うことには。


「この、クッキーね、昨日私が焼いたの。

味見てほしいな...」


「マジ?」


「うん」


「昨日の晩にテレビ見ながら

結構食べちゃったから、もう少ししか残ってないけど...」


促され、味見。


「美味いよ...」


「良かった...!」


「シンジにあげようと思ったは思ったんだけど。

でも、初めて作ったやつだから、自信なくて

結局、学校に持っていかなかったの」


「散々、迷って。

やっぱ、味見てもらうことにしたの!」


マヒロはにっこり微笑んだ。


ほんと、笑えば可愛い。

しかも。

ハート型って、やっぱ俺的に嬉しかった。

お世話係、俺はなるべく頑張ろうと思った。








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