第4話
やがてお昼休みになり。
怪我したマヒロが自分の席でモンハンの攻略本を読んでた俺の元へとやって来て、
「放課後、大事な話があるの。
一緒に帰ろう」
と言ってきた。
「あ、うん、分かった」
「あのさ、シンジ」
「ん?」
「相変わらず、頭の中はゲームのこと
ばっかだね?」
大切な攻略本をチラチラ見ながら
マヒロは呟いた。
「え、そんなことねぇぞ」
「俺はだな、マヒロのことも
時たまちゃんと考えてる。
怪我した時だって、俺のせいで
ごめん、って猛省したし」
「それに、病院に行ってる間中、
大したことなきゃいいけど、って心配してて。
授業どころじゃなかったわけで」
「ふうん」
マヒロは不服そうな笑みを浮かべて。
それから思わせぶりに、
こんなセリフを吐いた。
「これからはさー、いつでも、私のことしか考えられないようにしてあげる。
覚悟してなさい!!」
「え...??」
マヒロは無事だった方の右手の人差し指をビシッと俺に向けて、
それだけ言うと、
「じゃ、放課後、校門のとこで
待っててよね!」と念押しした。
「お、おう...!!」
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