第143話 突入
グレンの乗ったサザンクロスは、暗黒大陸の所に向った。
暗黒大陸の中心に大きな渦が出ていて、其処から多数の魔物が飛び立って行くのを確認したグレンはサザンクロスから主砲を放つ。
主砲のおかげで約8割の魔物が消し飛んだ。
「女王達、そしてリリさん。クラリス。今から渦に突入するので、俺が中に入ったら例の物を撃ち込んでくれ」
グレンの指示で女王達とリリアンヌとクラリスは例の物を準備する。
『聞こえました? エリミアさん。マリアンヌさん。リリさん。クラリスさん』
『ビクトリア女王。マリアンヌの方は準備完了です』
『エリミアです。こちらも準備完了ですわ』
『リリです。準備OK』
『クラリスです。準備完了しました。いつでも行けます』
『グレンちゃん。いつでも指示していいよ』
「ありがとう。では行くぞ!」
グレンが乗っているサザンクロスが渦の中に入って行く。
サザンクロスに大勢の魔物がブレスを吐いて攻撃してくる。
グレンはサザンクロスに搭載された全砲門を開いて、反撃しながら中に入って行った。
「今だ! 俺に向って撃て!」
『『『『『「次元破壊砲! 発射!」』』』』』
各国の所から5つの光がサザンクロスへ飛んで来て、サザンクロスに命中した。
グレンは素早くサザンクロスから脱出して、中に飛び込んで行く。
そして、サザンクロスは爆発をして、渦は消えて行くのであった。
生き残った魔物達は各国の攻撃によって全滅をした。
『これで良いのよね? 後は頼みますわ。グレンちゃん。総員! 残っている魔物を全滅しなさい!』
ビクトリア女王の号令で魔物に対いて総攻撃を開始した。
○○○○
グレンは渦の中に漂っていた。
「ギルガメッシュは何処にいるんだ?」
グレンは周りを見渡すと、空中に島が見えて来た。
その島の頂上には神殿らしき建物が立っていた。
グレンは飛翔魔法で神殿に向って行った。
「この神殿にギルガメッシュがいるのだな?」
グレンは神殿に到着すると直ぐに神殿の中に入って行った。
中に入ると中央に一つの大きな影が座って居た。
「お前がギルガメッシュか?」
『ほう。我の領域に入ってくるとはさすが『エレナの騎士』と言った所か? そうだ、我こそが『ロマリア』を作った神、ギルガメッシュである!』
「お前が「ロマリア」を作った神だと?」
『その通り。我が『ロマリア』を作った神だ。エレナに聞いていないのか?』
「その話は知らん!」
『そうか、教えてやろう。『ロマリア』は我とそこにいる女神エレナと一緒に作った世界.....なあ。我妻....女神エレナ』
ギルガメッシュがそう言うとグレンの後ろから女神エレナが現れた。
『お久しぶりですね......私の夫......創造神『ラファエル』......今はギルガメッシュと言った方が良いかしら?』
『それで我を倒しに来たのか?』
『そうです。ギルガメッシュ、貴方を倒しに来ました』
『成程な.....しかし、お前はもう神力は無くなったのでないか? こいつを復活させるためにお前の残り少ない神の力を使い果たしたはずだ』
『はい。それは間違いありませんわ。しかし、私には騎士がいます。其処にいる私の騎士が.....』
「ギルガメッシュ! 何故この世界を滅亡する理由を聞きたい!」
グレンはギルガメッシュに本当の理由を聞き出すとギルガメッシュは笑いながら答える。
『あはははは......その理由はな......この世界の人間が愚かであったのだ。』
「それって....どう意味だ?」
『先ずは、我の昔話をするかのう......』
ギルガメッシュは懐かしい感じで話始めた。
『我が創造神『ラファエル』の頃、其処にいる慈愛の女神『エレナ』と出会い、そして、お互いに愛し合って結婚した。それで二人の楽園として『ロマリア』を造った。最初はこの世界の人類は平和で本当の楽園として栄えていた.....だが、ある日い何処からともなく異次元から一人の男が此処に来て、この世界を支配しようとあの物を作り出した.....それは.....魔族と言う人類だった。魔族とこの世界の人類との戦いが始まった....そう今から3000年ぐらい前からだった気がする.....戦いは全世界に渡って激しい戦いになった。人類から魔族側につく者が現れ、我の信仰も段々と薄れてしまったのだ....そこで我はこの世界を一回壊滅させたのだよ?』
ギルガメッシュの言葉は更に続いた。
『我は壊滅後、もう一度、復興をしようと考えた.....だが、人類は生き残ったのだ。分かるか? 魔族と人族が結託して我を封印する事にしたのだよ? 発案は其処にいるエレナだ。分かるか! 大事な妻が我を裏切ったのだ! そして、我はエレナより召喚されたエレナの騎士達によって封印されてしまった.......。我には天使がいた。一人は天使長ギリオン。もう一人は....我が娘エステリーゼ。ギリオンの意見を聞いて我はエレナ裏切ったを言われて闇の世界に落ちてしまったのだ.....』
「それで、エステリーゼとギリオンは勇者に殺されたのだな?」
『ああ。ギリオンはこの世界を壊滅したらエステリーゼを妻にして欲しいと言った。それで我は許可をしたのだ.....もう、この話は良いだろう。来い! 小僧!』
「分かった......此処で決着をつけてやる。邪神ギルガメッシュ!」
こうしてグレンとギルガメッシュの戦いの火ぶたが始まった。
~作者より~
次回は最終決戦です。
評価ポイントを御願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます