第139話 スタンビート⑤

みどりとレイモンドのコンビとダークキメラとの戦っていた。

みどりがレイモンドに支援魔法と回復魔法で援護してレイモンドはダークキメラに剣で応戦していた。

ダークキメラは口からブレスを尻尾の蛇から氷を吐いて攻撃をして、それをレイモンドはかわしながら攻撃をしていたのだが.....


「中々相手までに攻撃が出来ない。どうしたものか?」


「レイモンドさん。私が攻撃しましょうか?」


「ミドリさんは神官ではなかったのですか? 攻撃ってどのように?」


「こうします! 「神聖なる槍」!」

みどりは祈りを捧げると上空から無数の光の槍がダークキメラに刺さって行った。


『ギャアアアア!』

光の槍に刺さって動けずにいるダークキメラを見てレイモンドは剣で斬り込んだ。


「ありがとう。みどりさん! 行くぞ! 「帝国流斬鉄剣」」


ズバアアアアアアン!


レイモンドの剣がダークキメラの尻尾を斬り落とし、更に両腕を斬り落とした。

そして、みどりが止めの一撃を放って行く。


「これで最後です。「聖なる楽園ホーリーワールド」!」

ダークキメラの身体の下から大きな魔法陣が出て、そこから光の渦がダークキメラを包み込んだ。

ダークキメラは空へ飛ぼうとしたが、レイモンドの剣で両翼を斬り落とされて、そのまま絶命して灰となって消えて行った。


「ふう。この「聖なる楽園ホーリーワールド」は一日一回しか使えないの。一回で魔力全部使ってしますから....はあはあはあ」


「お疲れさん。ミドリさん。これを飲んだら良いよ? 魔力回復薬だけど、少しは回復出来ると思う」

レイモンドはみどりに魔力回復薬を渡し、それをみどりは飲んだのだが.....。


「これってゲキマズじゃありませんか?」


「まあ.....マリアンヌが作った薬だからね.....結構まずい」


『何言っているの! あ・な・た!』


「お前いつの間に聞いていたんだ?」


『私が折角用意した薬に対して......ミドリさんも....って、そう言う事ではないわ。リリアンヌさんから伝言です! 勇者の塔でクラリスさんが苦戦していますって報告が入ったの』


「分かりました。私は小型飛空艇に乗ってクラリスの所に向います」


「私の方は残りの魔物達を壊滅します」

みどりはそう言って小型飛空艇に乗って、クラリスのいる勇者の塔に向うのであった。



○○○○


時は同じくガイアス王国では、明日香がダークアトラスと戦っていた。

明日香の二刀流の攻撃でダークアトラスはボロボロになっていた。


「あんたね.....丈夫すぎるって言うの!」


「マダマダマケナイ!」


「いい加減にしてよおおおおお!」

明日香の攻撃が更に早くなってダークアトラスはまだ耐えていた。


「こうなったら、奥の手を使うわ。此れは邪神用に取って置いた私の奥義よ! 行くよ「望月流-散桜-」」

明日香は奥義-散桜-を出した。

この技は明日香の剣の速さを最大限に出して、斬り込む剣で使うと身体に負担をかかるので一日一回しか使えない技である。

それを食らったダークアトラスは、細切れになって絶命したのであった。


「ふう....この技使うと私の身体がボロボロになってしまう.....」

其の場に座る明日香だが、エリミアから緊急連絡が入る。


『アスカさん! 連絡があるわ!』


「エリミア。どうしたの?」


『クラリスさんの所が大変みたい。今ミドリさんが向っているわ』


「私も向います。みどりに回復してもらうから」


『分かりました。残りは私達がしますので頑張って下さい』


明日香は小型飛空艇に乗ってクラリスの所に向うのであった。




○○○○


ビルト平原では、明菜と久美子の戦っていた。


「久美子.....ちょっと攻撃強くなったのね....」


「明菜....更に魔法攻撃が強くなったみたい.....」


「あんたの洗濯板の胸には負けん!」


「明菜には言われたくないわ!」


明菜と久美子はお互いの胸を見ながら攻撃していた。

それは、お互いにどっちもとも言えない話である。


「そろそろ終わりにしようかしら?」


「私もそろそろ、あんたとの因縁を終わらせようかな」


「じゃあ行くよ。バカ明菜!」


「こっちこそ、洗濯板の久美子!」


「洗濯板じゃあああないいいい!」

久美子から大きなオーラが出て、段々と大きな球体になって行く。

それに対して明菜は炎、水、土、風、雷、光、闇の各魔法を出して行く。

お互いに必殺の技を出した。


「ダークボム!」


「虹色のレインボーストーム!」


久美子からは闇の玉が明菜に明菜から七色の風が久美子に向って放って行った。

だが、明菜はとっさに結界魔法を張って防いでいたのだが、久美子の方はまともに食らって大きな悲鳴をあげていた。


「ぎゃああああああああ!」


「久美子。あんたの敗因は闇しか打てないのが原因だよってまあ邪神の加護ならそうなるわね?」


明菜は久美子に別れの言葉を言いながら、久美子の身体が灰になって行くのを見ていた。


『アキナさん!』


「何よ? 変態女王!」


『だから、その変態女王って言うの辞めてね。私の別名は『麗しき女王様』ですわ』


「『麗しき女王』ですって! SM女王の恰好している人に『変態女王』で十分です!」


『もう.....そんな事どうでも良いわ。クラリスちゃんがピンチなの!』


「それを早く言いなさい!」


『もう....もうでも良いわ....早く向ってね?』


「分かったわ」

明菜は小型飛空艇に乗ってクラリスの所に向って飛んで行った。



○○○○

クラリスとリンドリウムとの戦っていた。

ブラックドラゴン・ゾンビには三獣士に任せてリンドリウムに攻撃をして行った。

しかし、三獣士はブラックドラゴン・ゾンビに苦戦して、乗っていたゴーレムが壊れて行った。

クラリスの方もリンドリウムの攻撃を防ぐのに精一杯で、三獣士の援護に入る事が出来ない。


『そんなものなのか? 子孫よ』


「まだまだ、これからです」


『ここから本気を出すとしようか。来い! ブラックドラゴン・ゾンビよ!』

ブラックドラゴン・ゾンビはリンドリウムの前に戻り、リンドリウムはある言葉を発した。


『融合』


リンドリウムとブラックドラゴン・ゾンビがお互いに球体となって、一つになると球体は大きくなって一つの人物になるのであった。

その姿は.......顔は前と左右にあり、それは阿修羅のような顔で、左右に4本の手が出てその手に左右に剣と斧と鞭と槍を装備して、更に大きな翼が背中から出て、身体には漆黒の鎧が装備している人物.....。


「まさか、邪神ギリオンだと?」


『そのまさかだ我は。邪神ギルガメッシュ様の参謀である』


「生きていたのか?」


『前にお前達に敗れた邪神ギリオンは灰となって消えてしまったが、ギルガメッシュ様によって魔将軍として復活したのだ。まあ前の邪神の時より何倍も強化したのだよ。お前達を此処で倒して勇者の塔にある物を壊したら、お前達の世界は壊滅するであろう。』


「そんな事はさせない」


『お前1人ではどうにもならない』

ギリオンが微笑みながら答えるとクラリスの元に声が聞こえて来た。


『『『クラリス!』』』


「明菜さん。みどりさん。明日香さん」

そう、明菜とみどりと明日香の声が聞こえて来た。


『クラリス。小型飛空艇に乗って! ?』


『おーい。そこのバカ獣士達、30秒だけ此処を死守して!』


「「「明日香ちゃん。了解で~す!」」」


『本当に...股間を潰されてオネエになったのね.....。』


『みどり。それは言わない! それよりクラリス早く!』


「分かりました.....」

クラリスは小型飛空艇に乗って、明菜達のいる場所に飛んで行く。

その間は三獣士がギリオンと対峙していた。


「行きますわよ!」


『マジで女みたいな獣たちだな?』


ギリオンは三獣士と戦いを始めて行くのだが、一瞬で三獣士達はボロボロに壊れてしまった。


「此処までですわ.....」


『三獣士さん達ありがとう。此処からは私達が相手にするから!』


明菜達が乗っていた小型飛空艇から球体が出てギリオンがいる地上に向って飛んで来た。

その球体の姿は.....4人の人物が立っていた。



~作者より~

明菜達4人の姿はどう言う姿になっていると思いますか?

①巫女姿

②バニーガール姿

③ビキニアーマー

④エグイ姿のビキニアーマー

⑤それ以外


正解はどれでしょう!

次回はその姿でギリオンとの戦いが始まります。

ご期待下さい......。

中盤戦の山場を迎えますので、面白いと思った方は是非とも評価ポイントをお願い致します。


更に新作『異世界召喚されたバスの運転手の領地開拓』を連載しました。

異世界召喚されたバスの運転手が無双する物語です。

https://kakuyomu.jp/works/16816700427543339457


こちらもよろしくお願い致します。











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