最終章 FANTASY ・ROMALIA~そして伝説へ
第133話 首脳会議
帝国の内乱から約一か月が経過して、世界は一旦落ち着きを取り戻していた。
そして、本日、各国の代表が集まって会議をする。
場所はレオバード連邦で今はレオバード共和国の首都レオバードにある議会会館の中にある大型会議室で協議する。
そのメンバーとは、議長国レオバード共和国から大統領のロクサーヌ=ユグドラシル。
冒険者ギルドのホーリータウンの支店長から最高責任者となったリリアンヌ=ユグドラシル。
ガイアス王国の女王であるエリミア=ナイトハイム。
ロマリア王国からビクトリア=ロマリア女王と宰相のギリム=ガーネット侯爵。
帝国から女王となったマリアンヌ=ロックハートと宰相になったマリアンヌの夫のレイモンド=ロックハート。
それと、ホーリータウンの領主のグレンとその妻で明菜とみどりとクラリスと明日香達。
以上が会議に参加する。
最初に議長のロクサーヌが話を始めた。
(*ここから複数の会話になるので、名前「」の書き方になります。)
ロクサーヌ「各国の当主の方々にお越しいただき誠にありがとうございます。私は今回の会議の議長を務めますレオバード共和国の代表ロクサーヌ=ユグドラシルと申します。先ずは出席者のご紹介を致します。先ずはロマリア王国女王ビクトリア=ロマリア様」
ビクトリア「皆様よろしくね」
ロクサーヌ「次はロマリア王国、宰相ギリム=ガーネット様」
ギリム「よろしくお願いします」
ロクサーヌ「次はガイアス王国女王、エリミア=ナイトハイム様」
エリミア「若輩者ですが、よろしくお願い致します」
ロクサーヌ「続きまして、ロマリア帝国初代女王、マリアンヌ=ロックハート様」
マリアンヌ「この度、女王となりましたマリアンヌ=ロックハートと申します。皆様方とはいい交流が出来ると思っています」
ロクサーヌ「そして、ロマリア帝国、宰相レイモンド=ロックハート様」
レイモンド「妻マリアンヌをよろしくお願い致します」
ロクサーヌ「冒険者ギルドから最高責任者となった我が娘のリリアンヌ=ユグドラシル」
リリアンヌ「初めましてリリアンヌと言います」
ロクサーヌ「最後に自治地区ホーリータウンの領主、グレン=レイノルズ。そして、その妻であるアキナ=レイノルズ。ミドリ=レイノルズ。アスカ=レイノルズ。クラリスーレイノルズ」
グレン「よろしくお願いします」
明菜「よろしくお願いします」
みどり「よろしくお願いします」
明日香「皆様よろしくお願いします」
クラリス「よろしくお願いします」
ロクサーヌ「以上で会議の参加者でございます。先ず最初に各国からの今の現状を教えていただきます。ロマリア帝国からお願い致します」
レイモンド「私から説明致します。一か月前、我が帝国は前皇帝グレイク=ロックハートが病気の為、王位継承争いにアリオス=ロックハートが王子三人を殺し、自ら皇帝となろうとしたが、そのアリオスはグレイクであり、魔王ダルタロスでありました。私とマリアンヌとそこにいるグレン殿達のおかげで魔王ダルタロスを討伐、マリアンヌが女王として即位しました。魔王ダルタロスの目的はロマリア帝国を支配下にして他国との戦争を起こし、邪神ギルガメッシュの復活させる計画でした」
ロクサーヌ「それで今後はどうするのですか?」
レイモンド「先ずは帝国内の統治と他国への物品交流を致します。その後、次なるギルガメッシュとの戦いに向けて自衛部隊を結成して今はその訓練をしている途中です」
ロクサーヌ「分かりました。次はガイアス王国女王エリミア様」
エリミア「はい。私の所では防衛できる兵が少ないので冒険者ギルドにお願いして国内の兵の訓練と警備をお願いしています。そうですね? リリアンヌさん」
リリアンヌ「その通りです。エリミア女王の依頼で冒険者の中で元騎士経験者を選抜してガイアスに兵の教育と警備を派遣しました。」
ロクサーヌ「次はロマリア王国ビクトリア女王、お願いします」
ビクトリア「それでは言いますわ。先のナイトハイム王国が壊滅後、崩壊したナイトハイム王国の土地と住民を我がロマリアが引き継ぎ、領地改革と経済政策をした結果、この世界での一番大きい国となりましたが、そこのグレンを元ハミルトンを自治地区ホーリータウンの領主として、ホーリータウンの生産力を利用して目下、ギルgメッシュとの戦いにそなえ目下準備中です。ギルガメッシュを倒した後は、兵を分割して各国に送る事を条件として各国との友好を結ぼうと考えています」
グレン「私の方は今ギルガメッシュの居場所を調べて場所が分かり次第、戦艦サザンクルスで乗り込もうと今はサザンクロスの改良をしています」
ロクサーヌ「ありがとうございます。それでは本題に入ります。邪神ギルガメシュについて何かございますか?」
エリミア「その件について、先程女神エレナ様から御神託が降りました」
エリミアから女神エレナの神託が降りた話を聞いた全員は驚きを隠せなかった。
ビクトリア「私にもありましたわ」
リリアンヌ「私も」
マリアンヌ「私もそうです」
グレン「俺には聞こえなかったぞ?」
明菜「私もそう」
みどり「私も同じ」
明日香「私にもなかったわ」
クラリス「私も聞こえなかったです」
ロクサーヌ「グレンさん達以外は聞いたのですね? その内容は教えて下さい」
エリミア「皆様が聞こえた神託は同じかどうかわかりませんが、私が聞こえた神託を言いますね?」
ロクサーヌ「お願いします」
エリミア「女神エレナの神託によりますと、時期は約3か月後、邪神ギルガメッシュが闇の門を潜って降臨すると言っていました」
ビクトリア「私の方は約3か月後に大規模な魔物の大群がやってくると言っていましたわ」
リリアンヌ「私の方は、ギルガメッシュに対抗する為に必要な道具が必要であると言ってそれを探しなさいと言っていました」
マリアンヌ「リリアンヌさんが言っていた道具かどうかわかりませんが、ある場所に保管している物を絶対に使ってからギルガメッシュとの戦いをしなさいと言っていました」
ロクサーヌ「神託を受けた人達からは部分的に聞こえていたと思いますね?」
明日香「そうなると、3か月後に何かが起きると思って良いのですか?」
明菜「まとめると邪神ギルガメッシュは3か月後に闇の門から降臨して、その時、世界全体に大量の魔物の軍勢がやってくる。それに対抗するにはある道具が必要になって、その道具はある場所に保管しているから、ギルガメッシュ降臨前に取りに行ってギルガメッシュとの戦い前に使う事で良いのかしら?」
クラリス「私も同じ意見だ」
グレン「.......」
みどり「どうしたの? 貴方?」
グレン「なんでもない.....それでその道具とは何かな?」
エリミア「そこまではわかりません」
マリアンヌ「多分だけど、その道具の事を教える神託が私達女王しか来ないかも知れないわ」
ビクトリア「そうなると、いつになるか分からないわ」
全員がそう思った時、全員が囲んでいるテーブルの中心に光が輝き、そこから声が聞こえて来た。
『私の使徒達よ。よく聞きなさい』
全員「これは女神様?」
『今から言う物をこの3か月以内で手に入れて下さい。その物は.....〇〇〇の指輪です。場所は.......〇〇〇にございます.....必ず手に入れて下さい.....絶対に....』
そう言って女神と思われる声が消えてしまった。
明日香「○○〇の指輪は何? ○○〇って場所は?」
レイモンド「全く分からないな?」
みどり「貴方。何か分かるの?」
グレン「俺にもわからない」
ビクトリア「先ずは各国で調査をして調べた結果をグレン達に報告しましょう。グレン達はその結果を聞いて場所の特定と指輪の確保をお願いします。恐らくその指輪はは私の想像通りだとグレンが身に着けないと行けないと思っています」
エリミア「私も同感です」
マリアンヌ「私も同じ意見です」
リリアンヌ「私は全冒険者に声をかけて調べますね?」
ロクサーヌ「それでは、今から3か月以内にグレン達は指輪を手に入れて闇の門に入りギルガメッシュの討伐に向ってもらう。各国は魔物の大群に備えての準備を行って下さい。何かありましたら、通信魔道具で報告をお願い致します。それではこの会議を終わりにします。皆様。お疲れ様でした」
そして、会議は終了して全員、転移魔導具を使って各々の国に戻って行くのであった。
グレンは嫁達に声をかけて指示をした。
「俺はもう少し此処に残るから、お前達はホーリータウンに帰ってくれないか?」
「「「「了解」」」」
グレンはクラリスに念話を送る。
『クラリス。お前の番に話す事があるから、番が来たら言ってくれ』
『分かりました。旦那様。みどりと明菜と明日香には内緒なのですか?』
『ああ。内緒で頼む。女王達にもな?』
『分かりました』
1人になったグレンはロクサーヌが用意した部屋で考え事をしていた。
(あの神託は本当なのか......寝たらわかるはずだ.....)
「もう寝るか....」
そう言ってグレンは寝るのだった。
○○○○
会議が終わった日から2日後の深夜、暗黒大陸と呼ばれる場所から4つの黒い球が各地に飛んで行った。
一つは帝国の元ラークシャーから離れた森の中、一つはレオバード共和国の勇者の神殿近くの森の中、一つはガイアス王国の王都から離れた森の中、最後はロマリア王国にある旧ギリオン神殿跡に落ちたのであった。
『これで準備は出来た。あれが出来るまで約3週間......お前達が壊滅する日だ』
暗黒大陸の中心から謎の声が聞こえて来る.....それは何者かは分からない......。
~作者より~
ついに最終章が始まりました。
ここからは激動な日々が始まります。
お楽しみ下さい。
面白いと思った方は是非とも☆を★にしていただくと嬉しいです。
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