第123話 商業都市ベルトン(後半)

グレン達はキラービーで会議の内容を聞いていた。


『リグル様。レオン様はダーツ村に到着した見たいですぞ?』


『そうか、ライズ子爵。さてどうしたものか?』


『リグル様。我が改造魔物は今何処に配置しているのですか?』


『今、ある場所の近い村にある研究所の地下に待機している』


『それで数はどれ位なのですか?』


『約5000だな。オーガ中心に改造しているからな?』


『その研究所は他の王子達にはばれていないのですね?』


『ああ。だがアリオスにはバレているかも知れんな?』


『それは?』


『この改造魔物を開発したのはアリオスだからだ。あいつ.....俺に国王になれって言ったのに、レオン兄上とスチュワートにも同じ様な事をしているとはな?』


『スチュワート様には何を開発させているのですかね?』


『そこまではわからん。だが戦場は決まっているからな? あのだからな?』


『あそこは中立ではなかったのですか?』


『今はアリオスが実権を握っているからな? 俺はレオン兄上より、スチュワートの方に注意をしているだけだ。』


『そうなるとリグル様はローベルに侵攻するのですね?』


『ローベルには約1000の改造魔物を使って襲撃する計画だ。レオン兄上には約1000の改造魔物で十分だ。残りの約3000はアリオスがいるに派遣する予定だ。そうだな.....1週間後でいいだろう』


『それでリグル様が次期国王ですな?』


『まあ。そう言う事だ。レオン兄上の所には俺の直属の調査団がいるからバレバレなんだよ?』


『そうでしたか。あはははは』


『見てろよ! 俺が絶対に国王にあるからな!』


キラービーからの映像は時間切れになって宿に戻っていったのである。

キラービーの映像を見たグレン達はお互いの意見を出し合った。

先ずはグレンから話を切り出した。


「この映像から見たら、どうやらリグルの方はレオンには適当に相手をしているようだな?」


『そうなりますね......。スチュワート兄上の方も同じだと思います』


「そうなると、やっぱりアリオスの方が重要になってくるって事ね?」


「みどりさん。それに一票」


「ずるい....明菜さん。私も同じ意見だよ?」


「旦那様。そうなるとスチュワート王子の拠点にも行かないと行けませんよね?」


「ああ。明日にでもローベルに向うとするか。それで良いですよね? レイモンドさん」


『それで結構です......。しかし、リグル兄上が言っていたが戦場になるって言うのは、何処の街になると言うんだ?』


「レイモンドさん。それはおいおいに判ると。それよりも話を纏めると、リグルはアリオスが各王子に色々な情報をばらまいて各王子同士で戦いをさせようとしている。そして、お互いに弱くなったところをみて攻撃して我が物にしようと思っているかと......。しかし、黒幕がアリオスだと判っているのは今の所リグルが半々でレオンは気にもしていない。スチュワートの方は確認しないと行けないって事だ」


グレンが話を纏めて答えると明菜は気になる事を言うのだった。


「なんか....そのアリオスも誰かに操られている見たいだわ」


『明菜さん。それはどう言う意味ですか?』


「それは、アリオスの姿を誰も見ていないからです。本当にアリオスって言う王子が生きているか、既に死んで誰かがアリオスに成り代わって三人の王子の争いをより激しくしている気がするの?」


「そうですね? 明菜さん。あんたが言っていたがやっぱり裏で糸を引いているとしか思えないから」


「明日香の言う通りだわ。だから、次はスチュワート王子の拠点に向って情報を集めないとわからないわ」

嫁達の意見を聞いてグレンは、


「もう夜も遅いので、明日の朝、此処を出てローベルに向うぞ」


「「「「「「了解」」」」」」

全員が頷き明日に備えて寝るのであった.....。



次の日、グレン達はベルトンを出発してローベルに向って行った。


「ねえ。この装甲車の操縦したい!」

明日香が駄々をこねていた。


「明日香.....。いい加減にした方がいいわよ?」


「え~。みどりだって運転したいって言っていたじゃんか!」


「はいはいはい。二人供落ち着きなさい」


「そうです。旦那様が困っています」


「「はあい」」


『グレンさん。ローベルにはいつ到着します?』

レイモンドが尋ねて来た。


「そうだな....後2時間って感じかな?」


『.....そうなのですね.....大体兄上達の拠点を巡るのに約一か月もかかるって言うのに....たった一週間で終わるのですね.....』


「一か月もかかると王子同士の争いが終わってしまって、レイモンドさんが王位を継げないからでしょう?」


『そうですよね.....。でも! この時間ならまだ間に合いますから!』


そう、リグルが言っていた戦いが始まるまで後一週間しかないのだ。

スチュワートの拠点の情報を集めて最終的な対策は十分に出来るとレイモンドは思った。


だが.....既に争いは始まっていた。

レオンのゴーレム部隊とリグルの改造魔物部隊との戦いが始まっていた。

その場所は、スチュワートが拠点となってローベルだとこの時はグレン達は何も知らなかったのであった....。



~作者より~

週に2、3のペースで書いています。

読者の方にお願いがあります。

評価の☆を★に付けて下さい。


後、『ワイルド・ウルフ~真・魔銃士物語~』もよろしくお願い致します。


URLは下記の通りです。

間違っていたらすいません。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220893874480


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