第八章 ロマリア帝国編
第110話 プロローグ
グレンが領主となり、ハミルトンがホーリータウンに名前を変えて新しい政策をして約3か月が経過した。
『ロマリア』では、ロマリアと言う国が二つがある。
一つはビクトリア女王が統治している西の『ロマリア王国』。
もう一つは東の大陸を統治している『ロマリア帝国』。
このロマリア帝国は、約1年前から王位継承の争いが既に始まっていたのであった。
理由は今の国王、グレイク=ロックハートが病に侵されており、残り3年の命と宣告されたのであったのだ。
そこでグレイクは、自分の息子達に誰が次の国王にするのか死ぬ前に結論を出す為に、国王自身から宣言をするのであった。
.....この国をまとめる人物こそ、次の国王にする.....
グレイクの息子は四人いる。
第一王子こと、レオン=ロックハート。
今年で28歳で青いロングで眼が赤色のした筋肉マッチョな青年である。
第二王子こと、リグル=ロックハート。
今年で24歳で青いショート髪で赤い眼をした細目の眼鏡をかけた青年である。
第三王子こと、スチュワート=ロックハード。
今年で22歳で青い髪と赤い鋭い眼をした、野心家の青年である。
そして、王位継承に参加しないのだが、第四王子こと、アリオス=ロックハート。
三人の王子と違い銀色のロング髪でルビー色の眼をした優しさがある青年である。
王位継承の争いは、レオン第一王子、リグル第二王子、スチュワート第三王子の三人が立候補して王位継承権の争いに参加していた。
各王子は既に自分の領土を持っていて、そこを拠点をして活動しているのであった。
王位継承権の決定はグレイク国王が認定する。
その認定する日は、約1年後に行う事になっていた。
各王子の人物像を見ようと思う。
先ずは第一王子レオン。
この男は戦闘狂で過去に魔王国を攻め込もうと計画をしたのであったのが、余りにもバカの為、結局、魔王国との戦いを出来ないでいたのであった。
『おい。お前達。俺が国王になるにはどうしたら良いのか答えろ!』
レオンは家臣に尋ねると
「私達は、リグル王子とスチュワート王子に戦争をしたら良いかと思います。」
『そうだろう。それでは何処から攻め込もうとするか?』
「勢力的にはリグル王子の方が良いかと。スチュワート王子の方は一筋縄ではキツイかと思いますぞ?」
『俺の勢力はこの帝国の半分を統治下にしているからな? だがリグルの方は全体の30%でスチュワートの方は20%だ。それを見越しているとリグルを倒せば良いかと思う。スチュワートは以外と慎重だからな?』
「はい。それでは、リグル王子に宣戦布告の書状を送りましょう」
『頼むぞ』
「はい」
(リグルさえ何とか出来たら、俺が国王だ。あははははは。)
レオンは大笑いしながらお酒を飲んでいたのであった。
次に第二王子リグルは、画策が優れている人物でしかも女好きである。
自分の自宅には、リグルの好みの女性が全裸でお仕えしているのであった。
「リグル様」
『なんだ?』
「何処から攻めますか?」
『そうだな。バカのレオンはいつでも倒せるが、注意するのはスチュワートだ。彼奴の考えは全く読めん。お前の先行に行った調査隊はどうなっている?』
「私達、女忍びが色香を使ってスチュワート王子の側近達を虜にしているはずですわ」
『まあ。そうなるわな? レオンの方は?』
「筋肉バカ王子には、一番の手練れを用意して2週間後にレオン王子が統治している『レオンハート』に行かせる予定ですわ」
『そうか.....。それまでは楽しもうか? お前達。』
「「「「はい」」」」
『俺を楽しくされてくれ』
「「「「はい」」」」
全裸の女性達が、リグルの服を脱がして大きなベットへと運んで行く。
『なかなか.....良いぞ それより他にいい女は要るのか?』
「そうですね.......レオバード共和国にいるエルフなんかどうでしょう?」
『それ面白い。誰か連れて来い! この2週間のうちにな』
「「「はい」」」
リグルは全裸の女性達を犯して行くのであった。
最後に第三王子のスチュワート。
この男がこの国の中で一番の曲者である。
レオンの支配している街とリグルの支配している街に既に調査隊を派遣して、毎日決まった時間に報告が入るようにしていた。
『それでレオン兄上はどうであった?』
「はい。レオン王子はリグル王子に戦争をしようと計画しています」
『リグル兄上の方は?』
「レオン王子の街と私達の街に忍びを潜入して調査しているかと思います。今はおつきの女性達を犯しています.....。私もそろそろリグル王子に呼び出されるかと.....」
『そうか....頑張ってリグル兄上の眼に止まるようにしろ』
「はい。後、リグル王子に関してですが。どうやらレオバード共和国のエルフを捕まえる計画をしている見たいです」
『アホか? 女好きな兄上だ。レオバード共和国との戦争になれば、ロマリア王国とガイアス王国との戦争になるかも知れんのに?』
「その計画に対してはどうしますか?」
『ほっとけ』
「わかりました。」
(本当にバカな兄上達だ。一番の難関はアリオスだって言うのに)
『アイオスの方はどうなっている?』
「それが......帝国中を探しているのですが....いません」
『なんだと! 至急調査をしろ!』
「はい。」
スチュワートは紅茶を飲みながら次の計画を練っているのであった。
.....丁度その頃....
ある場所で一人の男が数人の黒い影達と話をしていた。
『まさか.....お前が計画していた通りになっている訳だ。なあアリオス』
「はい。ギルガメッシュ様」
『それより、使徒はいつ帝国に来ると考える?』
「恐らく1週間後には帝国の領地に着くころだと思います」
『しかし。良く考えた物だ。あの使徒の中に我が配下がいるとはな?』
「そうですね....。でもお気を付けて下さい。五人だけ、加護を受けていない者がいるのですので」
『そうであったわ。あの創造神エレナの加護を持った人物がいるとは思わなかったぞ?』
「その者達も我が配下の神託に答えているとは思ってもいませんでした」
『一応二人はあの地に居るみたいだな?』
「はい。残り三人が此処に来る事になります」
『我が計画も次の段階に入るとするかのう。魔王ダルタロス』
『御意』
『例の計画は順調だよな?』
『それはもう.....西にある三つの国の内、二つは既に支配化となっています』
『そうか』
「だが...一つだけ。気になる事があります」
『言ってみろ』
「もう一人の人物の行方がまだわかりません」
『早急に処理をしろ。ダルタロスの配下から数名、帝国に向かわせろ!』
『御意』
『アリオス。此れで良いのか?』
「はい。問題ありません。ギルガメッシュ様....いや今は女神エレナ様と言うべきですか?」
『どっちでもいい。それでは解散するぞ』
「「「はい」」」
アイオスと他の黒い影は消えて行ったのであった。
1人残った....ギルガメッシュは
『あの創造神エレナめ.....異世界の4人を使徒にしたのは我も驚いたわ。まあ、その中の一人は我の配下であるがなあ....あはははは』
邪神ギルガメッシュは王座に座って笑っているのであった。
~作者より~
新章が始まります。
内容が衝撃ばかりなので期待して読んで下さいね?
グレン達の中にあのギルガメッシュの配下がいる見たいです。
誰かはわかりませんが後々分かるかと思います。
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