第109話 その後のハミルトン

グレンがハミルトンの街の領主になってから約2か月が経過した。

グレンは街名を聖なるホーリータウンと名前に変更した。

旧ハミルトン邸は新しく議員会館として変わり、旧ハミルトン邸にあった装飾品はすげて他国に売り飛ばし、街の運営資金として使って行くのであった。

議員会館の中には冒険者ギルトと商業ギルドが一か所に集まっていて、依頼は此処で受ける様になった。

議員会館には会議室、執務室、各担当部署の部屋を作って、主な政策はこの議員会館で議論する事になるのであった。

更に議員を20名ほど領民から募集をして領民投票で議員を決めるのであった。

この案はみどりが提案したのである。

明菜が理事長として作った学校と、孤児院、病院みたいな治療院を作った。

東の区域にクラリスが総隊長として近衛騎士団の寮と訓練場を作った。

西の区域には宿泊施設、商業施設を配置して、南の区域には領民の区域とするのであった。

北には新しい領主邸と領主邸の入り口には大きな公園を設置したのであった。

大きな公園は領民達の避難場所として使う事が出来るように、キャンプ場を設置したのであった。

ホーリータウンは領民に取っては良い街となっていたのである。


グレン達の朝は領主宅から始まるのであった。

グレンの寝室にみどりが起こしに中に入ると、グレンの隣に明日香が全裸で寝ているのであった。


「貴方。明日香。朝だよ? ......」

グレンも全裸で寝ている.....みどりは股間を見て.......。


『みどりさん! あいつの股間をマジマジと見ない!』

明菜が入って来てみどりに言うのであった。


「明菜さん。見ていないです」


『本当に? .....しかし.....相変わらずしていやがる.....。おい!起きろ! 二人供!』

明菜はグレンの股間のを弾くのであった。


「明菜さんも.....やっているのじゃない?」

すると明日香が起きて二人に返事をするのであった。


「.....おはよう.....明菜さん。みどり.....ってこいつ.....また立っているの????」


『明日香。昨日は貴方が当番でしたの?』


「まあね.....こいつ.....発情した雄見たいに襲ってくるから....週一で助かったよ」


『以前よりは減ったけど......中身が酷くない?』


「明菜さん....パワーアップした感じがする.....。」


「「うんうん」」

明菜と明日香は同意していた。


「みどり。クラリスは?」


「朝練と言って騎士団の訓練所に行ったわ」


「クラリスが一番大変だねえ.....。」


「明菜さんも学校の理事大変でしょう?」


「そうではないのよ? 学校の基準は6歳から14歳までの子供達だし、しかも数学と国語中心だから問題ないわよ? 時間も朝9時から12時までだし。」


「みどりはこいつの秘書と医療所との兼務でしょう?」


「医療所は他に回復術士が多いから、問題ないけど?」


「孤児院は誰がしているの?」


「明日香。聞いていないの?」


「知らない」


「もう.....孤児院は先の戦争で旦那さんが亡くなった奥さん達が中心となって経営しているよ? グレンから補助金が出ているし、大丈夫でしょう。それよりも明日香はどうなのよ?」


「私か....一応みどりの護衛だからな....他に私に合った仕事がない!」


「クラリスが言っていたわ。騎士団の手伝いして欲しいって。嫌なら旦那の相手をしてね?」


「私が壊れるよおお....って、起きたぞ?」


『おはよう....自棄に騒がしいなああ....。』


「「「あんたが一番寝ているからじゃあ!」」」


「? 俺昨日は朝起きて補佐官の報告と議員会館での政策報告や新しい武器の政策とか色々しているわ!」


「「「はいはい。朝御飯にしようね?」」」


4人は朝御飯を食べた後、グレンから提案をするのであった。


「そろそろ、帝国に行こうと思う。」


「そうね.....そろそろ動き出すはずだよね?」


「ああ。ヘレンの部下からの報告だと、王位継承の争いが絶えないみたいだ」


「帝国の王位継承って何人いるの?」


「王子が4人と娘が2人いたはずだ。第一王子はイケイケの突進派で第二王子は女好きで第三王子は裏でコソコソしているみたいだ。今の所は第一王子が全体の405。第二王子が35%。第三王子が25%で第四王子は0%だ」


「第四王子って何で0%なの?」


「どうやら王位には興味がないらしい。4人の中で一番キレ者だと言われている。他の三人の王子は第4王子を我が側近にしようと躍起にしているみたいだが.....」


「どうしたの?」

グレンの言葉でみどりが聞く


「俺は一番怪しいのはその第4王子だと考えている。今ははっきりとしていないが。やっぱり帝国に入らないと何もわからない」


「ねえ。それで全員で入るの?」


「いいや。行くのは決まっている。」


「貴方だれなの?」


「俺とみどりの二人で行こうと思う。」


「三人ね。だってみどりの護衛だから」


「明菜すまんが、街の管理とクラリスと一緒にお願い出来るか?」


「分かったわよ。でもヤバかったら応援を出してよ?」


「ああ。もしものが必要になるかも知れん」


「ああ.....あれね......」


「明菜さんって何?」


「旦那のオタク趣味のだよ?」


「あんたのってグレンが作ると消えるのではないの?」


「いやあ。俺が設計図を書いてゴワーフの職人に頼んでいるのだ。」


「ほお.....。」


「それより。出発は明後日だ....。今からお前達を襲って良いか?」


「「「ダメに決まっているでしょう!」」」


「まあ....少し寝るわ」

グレンは寝るのであった。


「それじゃあ。私は学校と孤児院を見て来る」


「私はみどりの護衛」


「私は医療所と議員会館に行くわ」


嫁達は各々の用事をする為に別行動するのであった。





~作者より~

7章が終わりました。

次回より帝国編が始まります。

お楽しみ下さい



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